ウルトラシリーズだけが円谷作品じゃないのに…… 「SFマガジン」 ≪TSUBURAYA×HAYAKAWA UNIVERSE≫

 九条小夜子(以下九) もう第2弾も出てるんで遅きに失した感があるんだけど、早川書房の「SFマガジン」が昨年11月から円谷プロダクションと組んでウルトラシリーズと共通の世界観の短編小説を掲載していく≪TSUBURAYA×HAYAKAWA UNIVERSE≫を始めた。
 企画自体は山本弘のブログで読んで知っていたんだけど、その時は雑誌連載じゃなくてアンソロジーだと思ってたんだよね。
 豊橋ミケ(以下猫) 改めて読んでみたらちゃんと雑誌に載せるって書いてるにゃ。どうしてアンソロジーだにゃんて思っちゃったのかにゃ?
  う~ん、自分でもわかんない。「SFマガジン」という雑誌の事は知っていたけど実は今まで一度も買ったことがなくて、いつ発売かも知らなかった。
  毎月25日だにゃ。
  今はもう違うけどね。それは後にするとして、山本弘のブログや知り合いに教えてもらった時は書店に寄った際に買えばいいやって甘く考えてたの。でもいざ買おうと思ったらAmazonじゃ品切れ、馴染みの本屋にもなくて、正直諦めかけた。
  もっと正直にいえばウルトラシリーズ50周年の16年頃にアンソロジーみたいにゃ形でまとめて出版されるんじゃにゃいかって思ってたんだにゃ。
  そうそう。しまった~とは思ったけど、もう読めないと後悔する程ではなかった。
12月上旬、たまたま寄った池袋の書店で見つけたので買って読むことができた。
  どうだったにゃ?
  不安が的中したね。
 といってもつまらないわけじゃない。
  え、でも不安が的中っていったにゃ?
  うん、ウチの不安って面白いかつまらないかじゃなくて、「ウルトラQ」、「ウルトラマン」、「ウルトラセブン」に集中しちゃうんじゃないかって事。
  当たってたにゃ。
  厳密には小林泰三の「マウンテンピーナッツ」は「ウルトラマンギンガ」の世界を舞台にしていたから、「Q」「マン」ばっかりではないんだけどね。
 この「マウンテンピーナッツ」は「ウルトトラマンマックス」最終回で提示されたウルトラマンの地球人同士の争いに対する対応というテーマに取り組んだ意欲作。詰め込みすぎで話はこびに余裕がないのが惜しまれるけど、一読の価値はあるよ。
 執筆陣の世代を考えれば「Q」「マン」ばっかりになるのは仕方ないかもしれない。彼らが「電光超人グリッドマン」「プロレスの星アステカイザー」「ミラーマン」を観てなくても不思議じゃないし、責めるべき事じゃない。SFを書くのに特撮の知識が必要かっていったらそうじゃなくて、特撮番組よりはディックやクラーク、グレッグ・イーガン、ロバート・J・ソウヤーといった先人や最先端のSFとか最新科学の本を読んだ方が役に立つよね。
 執筆陣の世代、「Q」、「マン」の知名度を考えればしょうがないかって思ってたんだけど、二番手の三津田信三が意外な事を書いていた。

 「怪奇大作戦」が入っていれば、まだ悩まなかったかもしれない。疑似科学によって怪事件を解決するSRIの活躍なら、どうにか書けそうな気がしたからだ。しかし、対象になるのは「ウルトラQ」と「ウルトラマン」である。
  えっ……!?
  ウチは先にいった通り世代や知名度で「Q」や「マン」が多くなると思ってたんだけど違うみたい。三津田信三を信じるなら編集部の方で限定してるみたいなの。
  でも小林泰三は「ウルトラマンギンガ」をベースにしてたにゃ。
  確かに世界観はそうなんだけど出てくるのはギンガじゃなくて初代ウルトラマン。読んだ時はその事に何の疑問を抱かなかったけど、今じゃ「Q」「マン」縛りを受けての苦肉の策にも見える。
 ちょっとこれはまずいんじゃない?
  「SFマガジン」1月号に載った円谷プロの歴史にある通り、円谷プロはウルトラシリーズ以外の作品も送り出している。
  「電光超人グリッドマン」の世界観でサイバーパンクや人工知能の話を、 「ミラーマン」の鏡の世界を現代SF作家はどうアレンジするか?
 ウルトラシリーズ以外でもSFとして面白そうなアイデアはいっぱいある。SF雑誌なのに「SFマガジン」編集部はその面白さを捨ててしまったんだ。
 これって1月号の表紙にあったキャッチフレーズ「創造力とヒーローと」に反するスタンスじゃない?

SFマガジン1月号001

 念のためいっておくとウチが問題視しているのは「SFマガジン」編集部の方針であって、個々の作品ではないからね。


 ついでに隔月化の事もいっておこう。
  一番びっくりしたにゃ。
  2月25日発売の4月号から隔月化し、偶数月の刊行になるんだって。
  「SFマガジン」だけじゃにゃく「ミステリマガジン」、「悲劇喜劇」も隔月化ににゃるそうにゃ。
  さすがの早川書房も販売不況には勝てなかったかと思ってたんだけど、2月号の大森望の連載によれば違うみたい。それどころか「いまどきの小説雑誌としては例外的に(奇跡的に?)雑誌単体で採算がとれている(らしい)」んだって。
  それじゃにゃんで?
  大森望の推測を編集部は「当たらずとも遠からず」といっている。気になる人は読んでみてね。
 ヒントは連載だよ。


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テーマ : ウルトラシリーズ
ジャンル : テレビ・ラジオ

tag : ウルトラシリーズ 「SFマガジン」 ウルトラマン ウルトラQ 大森望

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