東映から東宝の手に 「アニメミライ2014」

 九条小夜子(以下九) 今年のアニメミライを観てきたんだけど、一番驚いたのは劇場がTOHOシネマズ六本木ヒルズに変わっていた事!
 豊橋ミケ(猫) そこが一番にゃの?

 

 アニメミライについては去年も説明したけど、今年も説明するにゃ。
  誘導とか思われると嫌だもんね。
  そういうわけじゃにゃいにゃ。
  日本はまだアニメ大国の地位を維持しているけど、末端の仕事を外国に委託するようになって久しい。
  日本人アニメーターだけで作ったアニメの方が少数にゃ。
  海外のアニメーターが経験を積んで力を蓄えていくのに対し、時代を担う日本の若手アニメーターはなかなか育っていないんだ。
 現場が忙しく、先輩アニメーターが指導する時間がとれないうえに生活が苦しくて辞めてしまう人が多いんだよ。
 そこで2010年に文化庁が企画を募集し、その中から四作品を選んで制作。その現場で若手アニメーターに経験を積ませる企画を立ち上げた。
  それがアニメミライだにゃ。
  といってもアニメミライって名前がついたのは二回目の12年から。最初は「若手アニメーター育成プロジェクト PROJECT A」という何のひねりもない名前だったんだ。
 この一回で終りと思っていたけど次の年もやったんでびっくり。
  今年で4回目だにゃ。
  この説明、来年もやるから覚えなくていいよ。
  おいおい。

  話を戻そう。
 劇場、去年までは新宿バルト9だったのにね。
  バルト9の方がスクリーンは大きかったにゃあ。
  あ、地方の人のためにいっておくとTOHOシネマズ六本木ヒルズは複数のスクリーンを持つ東宝直営のシネコン。大きなスクリーンも当然あって、たまたまアニメミライを上映したスクリーンが小さかっただけ。
 一日の上映回数はバルト9より多かったから一概に規模縮小とはいえないんじゃないかな。
  でも13年と比べると劇場数は減ってるにゃ。
  そうなんだよね。一長一短といえればいいんだけど……。

 前回が対象年齢高めだったのに対し、今回は子供向け2本にヤングアダルト向け2本とバランスはいい。
 子供向けの方は両方ともはきちんと完結しているのに対し、後者の「アルモニ」はヒロインが主人公と夢を共有していると思い違いしたまま終わっちゃった。
  実は主人公はヒロインと医者の会話を聞いていただけで、夢にゃんか観てにゃい。
  あの夢は何だったのか、異世界っぽいけどその辺は解明されないまま。
 実は話を聞いただけってヒロインが知ったらどうするか。そこまで描かなければ駄目なんじゃない?
 共有できる世界を持つ事がコミュニケーションの第一歩ってとこはわかるんだけど、そこで止まってたら同じ世界観を持つ者だけの狭い世界になっちゃう。
 異なる世界観の人間とのコミュニケーションの可能性を示しておかなくちゃならないんじゃないかな。
 「アルモニ」でいうなら自分の思い違いだと知ったヒロインがショックを受けて、一度は拒絶するも主人公と仲直りするって流れにするべきだったと思う。
  30分でそこまで描くのは無理にゃのかにゃあ。
  「アルモニ」は趣味や価値観などを共有する小グループに分かれていて、その生態が細かく描かれている。世界の違いを強調したかったんだろうけど、それに時間を取られすぎたかな。
  「大きい1年生と小さな2年生」はアニメ版はじめてのお使いみたいな話。
  臆病な男の子が好きな上級生のために勇気を出してホタルブクロという花をつみに行く。その過程に男の子の成長を織り込んでいる。こう書くとシリアスに思えるけど実際は可愛らしい小品。今回のイチオシだよ。
  絵でいえば「アルモニ」と「黒の栖」がいいにゃ。
  「黒の栖」は弁当を包む手の動きなど些細だけど日常的な動作に力を入れてたね。
 あと四作品中、三作品の主人公とヒロインが幼なじみって設定なのはどうかと思った。単なる偶然ならいいけど、幼なじみなら出会いとか描かなくてもいいとか惰性でやってるなら問題だと思う。

 劇場が変わった事情も、それをどうとらえればいいかもわからない。でも来年も変わらずに続けてほしいな。


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テーマ : アニメ
ジャンル : アニメ・コミック

tag : アニメミライ TOHOシネマズ 大きい1年生と小さな2年生 アルモニ

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