ごめん、チェインバー。君の事、誤解してたよ。 「翠星のガルガンティア」

 九条小夜子(以下九) 今春のアニメでは「進撃の巨人」と一、二を争うできだった「翠星のガルガンティア」
 豊橋ミケ(以下猫) TVアニメの話するの久しぶりだにゃあ。
  本当はそのために始めたブログだったんだけどね。
  先日、無事終了したにゃ。
  ホッとしたね~。
  ホッとしたにゃぁ~。
  無事といっても制作サイドがトラブルを抱えていたわけじゃなくて、ウチらが勝手に気をもんでいただけなんだけどね。
 A、Bパートのギャップが激しすぎる第1話から主人公レドとガルガンティア船団の人々との交流というSF空気系な展開が続くと思っていたら第8話から急変。
  第9話以降は別のアニメかと思うくらい変わったにゃ。
  その頃からチェインバーがラスボスになるんじゃないかって思ってたんだよね。
 何故なら彼にとって最大の障壁だから。
  その話は後にするにゃ。
  第10話のラストにレドの上官クーゲル中佐の乗機ストライカーが登場。
  1クールで終りって聞いてたから、あと3話でちゃんと終るのか心配だったにゃ。
  うん。レド同様クーゲル中佐にも変化はあったと思うんだけど、第10話の時点ではそれがさっぱりわからなかった。クーゲル中佐だけでなく彼が率いる船団がどのような集団なのかも描かなきゃならないし。
  他にもあるにゃ。
  うん。レドは銀河同盟によって対ヒディアーズ用兵器マシンキャリバーのユニットの一つとして育てられた。「翠星のガルガンティア」はそんな彼が一個の人間として生きるようになる話なんだけど、それは裏を返せば 銀河同盟との決別でなければならないんだよね。
 劇中、チェインバーレドの成長を促すのがAIとしての自分の目的だって言ってるけど、銀河同盟から見たらチェインバーを最大限有効に使うためにレドが要るんだよね。支援啓発というのはあくまでもパイロットとしての話だったんだ。
  銀河同盟の出張所みたいにゃもんだにゃ。
  そんなのと一緒にいたら銀河同盟からの独立なんてできっこない。どのような形であれレドはチェインバーと別れなければならない。それなのに……。
  第9話でヒディアーズの正体を知ったレドは何が正しいのかわかりゃにゃくにゃっちゃう。
  あれを見て、「なるほど」ですませられる人間はいないと思うけどね。
 いや、レドの気持ちもわからないではないよ。すぐに「人間の敵は人間さ」って諦観できる方が変だろうし。何か頼るものが欲しいと思うのが自然だよ。でもそれがチェインバーなんだもんな。
 それが悪いっていってるわけじゃない。レドの立場でチェイバーに頼るのは悪い事じゃない。ていうか銀河同盟の思惑はどうあれ、そういう時のためにこそチェインバーがいるんだから。強いて何が悪いかっていうなら時期だよね。だって1クール終了のアニメの第10話なんだよ。
  これ、本当にあと3回で終わるの? って思ったにゃあ。
  同じ事を思ったのはウチらだけじゃないはず。
 さらにレドはガルガンティア船団に帰還しなくちゃならない。
  第8話で別れてそのまんまじゃまずいもんにゃ。
  現実はえてしてそういうもんだけどね。
  小夜ちゃん……。
  残り3話じゃバツが悪いから他の船団に行ってほとぼりをってわけにもいかないだろうし、ガルガンティア船団に戻るには銀河同盟に囚われていた自分の非を認めなくちゃならない。
  とりあえず謝んなさいと。でもチェインバーがそれを許すとは思えにゃいにゃ。
  第9話じゃレドがやめろって叫んでるのを無視してクジライカの子供を握りつぶしていたからね。あの時のチェインバーはまだ銀河同盟のために動いていたんじゃないかな。
もしかしたらレドはチェインバーと一緒に銀河同盟のパイロットのままガルガンティア船団で生きていくのかとも思ったね。
  ガルガンティア船団の人々が神聖視しているクジライカとヒディアーズは遺伝子的には同じものだよにゃ。銀河同盟はそのヒディアーズの殲滅が目的にゃんだからうまくいくわけにゃいにゃ。
  それじゃあ譲歩してクジライカともおつきあいしましょうってわけにもいかない。
  やっぱりチェインバーが黙っちゃいにゃいにゃ。
  ウチらはチェインバーをそういう機械だと思っていたから最終回には本当に驚いた。
   地球に来たクーゲル中佐に何があったかはわからず終いにゃんだもんにゃあ。
  いや、そこじゃない。
  クーゲル中佐、死んでたんだもんにゃあ。
  それは第12話で明かされた事だし、皆予測してたよ。逆に生きていたら話がこじれて絶対1クールじゃ終わらない。だって生きてたら中佐なんだから彼が地球での最上位階級でしょ? チェインバーだって逆らえないはず。レドがこんなの絶対おかしいよって言っても味方になってくれるのは地球の人達ぐらい。戦力差は歴然だよね。
  天の梯子もマシンキャリバーには効かにゃいだろうにゃあ。
  カミカゼアタックも無理だろうね。
  でもクーゲル中佐が死んでいたら今度は逆にレドが最上位階級者ににゃるよにゃ。
  そうなんだよね。実はウチ、最終回はそれで形勢逆転、めでたしめでたしじゃないかって予想してたんだけど大外れだった。
  まさかストライカーが演技じゃにゃくて本当に神様ににゃってたにゃんてにゃあ。
  チェインバー同様ストライカーも心があるように見えるけど機械だと思ってたからあれには驚いた。
  悪い意味で人間らしいにゃ。
  劇中でレドも言ってたけど、ストライカーは銀河同盟の縮小版みたいなものだったんだね。
 で、何が一番驚いたかってチェインバーがジャイアントロボと同じ選択をした事。
  大昔の特撮番組を例に挙げられても……。
  チェインバーはレドを強制的に脱出させてからストライカーと刺し違えたんだよ。
 この時のチェインバーといったら説明不要、とにかく観ろ! っていいたいくらいのカッコよさだった。
  最後の台詞は燃えるにゃ。
  戦闘時にストライカーとの対話で銀河同盟を否定しているので唐突と感じさせないのはさすがだね。
  チェインバー=銀河同盟だと思って観てたからびっくりしたにゃ。
  シリーズ構成が虚淵玄だったのが大きかったと思うね。
 はっきりいっちゃうとウチの中で虚淵玄≒「まどか☆マギカ」≒キュウべぇって図式ができちゃって、先入観無しには観れなかったんよ。
  名前が売れるとそういう事があるんだにゃあ。
  知っての通りキュウべぇは表面上は魔法少女の味方のように振る舞っていたけど、その実態は彼女達を搾取する存在だった。
 ウチはチェインバーも同じように人の想いがわかるふりをしているにすぎないだろうと思ってたんだよね。人格があり、レドの庇護者のように見えてもそれは上辺だけ。銀河同盟のための人材育成が第一で、パーソナルな事は二の次だと。
「まどか☆マギカ」では魔女になったさやかを救う手段は無く、「PSYCHO-PASS」の常守朱はシビュラシステムの欺瞞を知りつつそれに従うしかなかった。
 どちらも虚淵玄がシリーズ構成を務めていたアニメだけど、その世界は“奇跡”が起こるなんてありえない、個人の温情や悲願なんか通用しない厳格なシステムによって構築されていた。
 「翠星のガルガンティア」もそういうハードな世界だと思って、チェインバーも機械に過ぎないと考えてたのよ。
  第10話の説得や第9話でレドのが止めろって言ったのを無視してクジライカの子供を握りつぶしたのはミスリードだったんだにゃあ。
  チェインバーの変化に気づかなかったのは不覚。


 欲をいえば、1クールじゃなく2クールでやってほしかったな。
 皆いってる事だけど、1クールじゃ短すぎたよ。
  消化しにゃきゃにゃらにゃい事が多すぎるもんだから、9話以降はつめ込みすぎだったもんにゃ。
  ウチらが心配するほどにね。
 あと一つ。女海賊ラケージ。何なの、あの女?
 頭に変な羽飾り着けてて、一人だけ別世界だったよね。
  あの世界の海賊は皆ああにゃのかと思ったけど手下は普通の格好してたもんにゃあ。
  彼女の趣味なんだろうね。
 比較的雰囲気が近いエイミーやサーヤとは絡まず、明らかに世界観が違うルックスのピニオンやベローズと絡んでたから、ヘンなのがいっそう強調されていた。
 それにピニオンにすら描かれていた額のΨマークが彼女には無い。
  優遇されていたんじゃにゃい?
  そう思うのが普通なんだろうけど、クーゲル中佐やストライカーは彼女の何に価値を見出して特別扱いしてたの?
  統率力じゃにゃい?
  船団の采配をふるってたのはラケージじゃなかったよ。劇中で彼女がやってたのはピニオンの案内と反乱ぐらいだった。案内なんて船団育ちのヤツにやらせればいいじゃん。結果論だけどクーゲル船団にとっては役に立つどころか獅子身中の虫を招き入れただけだった。
  船団の人達、普通じゃにゃかったからにゃあ。ストライカーはあの調子だし、船団に案内できる人がいにゃかったのかも。
  えーっ、船団丸ごとコミュ障なのぉ!?
  お色気担当じゃにゃい?
  9話以前ならいいけど、以後に再登場されてもね。
  終盤は銀河同盟組がかっさらっていっちゃったからにゃあ。
  大活躍したはずのガルガンティア組ですら印象薄いもん。
 チェインバーと互角に渡り合えるほどの実力者ならまだしも、第3話じゃ一方的にやられてていいとこなしだったじゃない。
  「ぷちっと! がるがんてぃあ」でもかませとかいわれてたからにゃあ。
  「ガンダム」でいったらジーンやデニム、スレンダーが満を持して再登場! みたいなもんじゃない。
  確かに盛り上がらにゃいにゃあ。
  まがりなりにも海賊の頭なんだから無能じゃないんだろうけど、相手が悪すぎた。草野球でブイブイいわしてた人が大リーガーを前に霞んじゃったようなもんかな。
 クジライカを殺した罪で船団を追放されたレドを拾い、誰の協力を得られずに途方に暮れていたピニオンの後ろ盾として再登場、一緒に霧の海に行くって展開だったら再登場の意義もあったと思うんだけど。
  あっ、じゃあこういうのはどうかにゃ?
 ラケージは色じかけであの地位を手に入れたんだにゃ。
  愛人が死んでるのに気付かないってどんだけボンクラなんだよ!
  いやいや、薄々気づいてはいるんだけど、ストライカーから声がするから自信がにゃかったんだにゃ。
  確かにラケージ達がマシンキャリバーは無人でも動くって知らなくても不思議はないけど……。
 それで対抗できそうなレドやピニオンが来たので反乱を持ちかけたと? 二次創作としては面白いかもしれないけど……。
  これで終りじゃにゃいにゃ。クーゲル中佐が風土病で死んだっていうのは嘘にゃ。
  ストライカーの言った事を鵜のみにはできないけど、クーゲル中佐の死体には外傷はなかったんだから病気で死んだと考えるのが妥当じゃない? 銀河同盟にとって未知のウィルスがあってもおかしくない状況なんだし。
  話は最後まできくにゃ。クーゲル中佐はラケージからもらった病気で死んだんだにゃ。
  えーっ、クーゲル中佐って性病で死んだの!?
 鍛えてる軍人がコロリと死んじゃうほどの性病持ってるのに何でラケージはピンピンしてるのよ?
  「宇宙戦争」と同じにゃ。
  地球人は平気でも銀河同盟人は免疫が無くてってヤツか。
 そりゃーストライカーも必死で隠すわ。


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テーマ : 翠星のガルガンティア
ジャンル : アニメ・コミック

tag : 翠星のガルガンティア レド チェインバー マシンキャリバー ストライカー ヒディアーズ

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いい作品でした

 「翠星のガルガンティア」、私も視聴しました。
 製作体制の違いからか「まどか☆マギカ」ほどの緻密さや黒さは少なかったとはいえ、近年少なかった真っ向からの社会派SFアニメ、しかも「ジャイアントロボ」「巨神ゴーグ」の系譜を組む巨大ロボットと人間の王道友情物語としても一級品でしたね(作中でも2作へのオマージュ的表現がありましたし)。
 
> 九 シリーズ構成が虚淵玄だったのが大きかったと思うね。
> はっきりいっちゃうとウチの中で虚淵玄≒「まどか☆マギカ」≒キュウべぇって図式ができちゃって、先入観無しには観れなかったんよ。

 今回は「まどか☆マギカ」とは異なり、虚淵氏がシナリオ面では共同作業者の一人にすぎなかったということもありますが、そういう先入観があることを承知の上であえて逆手に取るという意図もあったでしょうね。
 「人間じゃないけど人間的な感情てんこもり」という先例は虚淵氏脚本のPCゲーム「沙耶の唄」(年齢制限注意)
http://www.amazon.co.jp/%E6%B2%99%E8%80%B6%E3%81%AE%E5%94%84-Nitro-The-Best-Vol-2/dp/B002HWR46C/ref=cm_cr_pr_product_topでもありましたし、「機械に人間の心を乗せられるか」というのは同じく虚淵氏脚本のPCゲーム「鬼哭街」
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の基調テーマの一つです。どちらも大傑作ですので興味もった方のためにAmazonリンク貼っときます

>猫 話は最後まできくにゃ。クーゲル中佐はラケージからもらった病気で死んだんだにゃ。

 確かに色々説明できますが、その仮説はさすがにちょっと…(^^;)
 ラケージが存命中のクーゲル中佐と知り合いだったという話自体は面白いものの、3話の時点でラケージがガルガンティア船団と戦っていた以上、地球の反対側にいたというクーゲル船団の草創期(クーゲル船団の様子を見るに、ストライカーの統治期間は相当長いのでは)を知ってたというのは距離的にもタイムライン的にも無理がある気がするんですよね。
 まぁ物語構成的には緩い所もある作品ですので、その辺突っ込みどころが多いのはいたし方ないでしょう。

No title

>確かに色々説明できますが、その仮説はさすがにちょっと…(^^;)

いや、それはギャグですから……。
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