フィルムの上で、実相寺昭雄が猫目小僧に出会うこと 「燃える仏像人間」

 九条小夜子(以下九) もう上映終わっちゃったけど紹介せずにはいられない! そんな映画ってあるよね。
 豊橋ミケ(以下猫) ……。
  あれ、ミケ、どうしちゃったの?
  にゃんていうか……食べ物に例えると味付けが濃すぎて食べるのが辛いって感じ……。
  食べ物に例えるか……うん、それいいね、いただき!
 これからウチとミケが紹介する「燃える仏像人間」はまさに観る珍味って感じの映画なんだ。
  あー、あたしはもういいにゃ……。
  そんな事いわないで!
 「燃える仏像人間」、広い意味でいえばアニメだと思うんだ。
  まぁ、一応絵だからにゃあ。
  でもアニメと聞いて誰もが思い浮かべるセルアニメやCGじゃないよ。
  うん、すんごいローテクアニメだにゃ。
  そう、切り抜いた絵を棒の先に付けて動かしてるだけだから。
  「ミニパト」とは雲泥の差だにゃ。
  「猫目小僧」に近いね。
  いや、あれよりくどいというか、暑苦しいというか……失礼を承知でいえば……汚い。
  本当に失礼! でもまあ、万人に受け入れられる絵柄じゃないのは確かだね。正直、ウチもあの絵柄のポスターを部屋に貼ろうとは思わないし。でもあの絵のTシャツならありそうだよね。
  いや、絶対にゃいにゃ。
  そうかな~。大槻ケンジあたりがステージとかで着そうじゃない。
  少にゃくともあたしはいらにゃいにゃ。小夜ちゃんは?
  ……ウチもパス。
  おい!
 どんにゃ絵かといえば漫☆画太郎に五月女ケイ子とH・R・ギーガーを足して煮つめたような絵だにゃ。でも漫☆画太郎はネタでやってるけど、「仏像人間」は天然だもんにゃあ。
  いや、オープニングテロップの字体やルビ、エンディングの選曲を思えば「仏像人間」もネタでやってると思うよ。



  寺の娘紅子が家に帰ると両親が下半身だけの姿ににゃってたにゃ。それだけじゃなくご本尊もにゃくにゃっていたにゃ。
  葬儀の後、紅子は僧の円汁から両親を殺したのは仏像保護団体シーダルダだと告げられる。シーダルダとは仏像をないがしろにする日本人の手から守るために物質転送装置を使って仏像を盗んでいるんだ。
  どこかで聞いたようにゃ……。
  特撮ファンなら「怪奇大作戦」の名作「京都買います」を思い出すだろうね。
 仏像というモチーフや寺田農、原知佐子というキャスティングからは誰もが実相寺昭雄を連想するんじゃないかな。
  ラストの実写パートで井口裕香がああにゃっちゃうのも……。
  実相寺へのオマージュだろうね。仏像じゃないのが不満。その辺は徹底してほしかったな~。
 でも「仏像人間」はスタイリッシュな映画じゃない。受けつけられない人が確実に出るだろうと思うほど泥臭い作風なんだ。
 円汁から「一人では寂しいだろうから私の寺に来ないか」と誘われ、彼の寺に行く紅子。そこには異様な姿形の者達がたくさん住んでいた。
 紅子は寺の地下で多数の仏像を見つける。その中には仏像と融合した両親の姿もあった。
 仏像の番人から逃げた紅子はシーダルダのメンバーに救われた。彼らもまた円汁の寺の住人達と同じく異形の者だった。
 紅子はシーダルダのリーダーシージィから仏像を盗んでいたのは円汁の方だったと教えられる。円汁は物質転送装置を利用して人間と仏像を融合させた仏像人間を作っていた。シーダルダのメンバーや円汁の寺の異形の者達はその実験台にされた人達だったんだ。
 円汁自身も仏像と融合していて、さらなる融合を重ね、究極の仏像人間になろうとしていた。
  みうらじゅんもびっくりの仏像愛だにゃ。
  でも「仏像人間」の仏像って絵柄のせいかちっとも有難くないんだよね。
 一通り説明が終わった頃に円汁の手下の仏像人間達が攻めてくる。シーダルダのメンバーは五僧合体で迎え討つがあっさりやられちゃう。
  何のために合体したんだか……。
  バラバラでも連携して戦った方が勝てたりして。
 シージィから打倒円汁を託された紅子は剃髪して精神世界で修行を積み、円汁の野望を砕くべく、彼の寺に向かうのだった!
  あらすじだけ見ると実相寺テイストのじの字もにゃいにゃ……。
  実相寺カットの再現度という事なら「ラブ&ポップ」の方がはるかに高い。でも実相寺らしさは感じられない。一方クオリティでははるかに劣るものの「仏像人間」は何だかよくわからないけど実相寺っぽさが感じられる。
  何だかよくわからにゃいって……。
  全然似てないのに実相寺みたいだな~って気がするのよ。
  それ、気のせいにゃんじゃ?
  そ、そんな事はないよ。
 よくも悪くも映画らしい映画だったね。
  そうかにゃあ?
  誰も見た事がないようなものを見せる。悪くいえば見せ物なんだけどそれって映画の原点じゃない。
  確かに見たことがにゃいものだったけど……。
  「仏像人間」はエンターテインメントというよりはアウトサイダーアートとかパフォーマンスに近い。計算で作ってないんだ。理屈をつけたり、ウチらの感覚で判断してもしょうがない。「セデック・バレ」と同じでそういうものだと受け入れるしかないんだよ。
  それ、台湾の人が聞いたら怒るにゃ!




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実相寺昭雄と猫目小僧から生まれたモンスター
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テーマ : アニメ
ジャンル : アニメ・コミック

tag : 仏像人間 円汁 寺田農 実相寺 シーダルダ 井口裕香

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