ザ☆ウルトラマン第1話 デスラーと古代が一心同体!

 豊橋ミケ(以下猫) ……小夜ちゃん、これ特撮のカテゴリに入ってるけどいいのかにゃ?
 九条小夜子(以下九) いいに決まってるじゃない! ウルトラシリーズなんだから!
 猫 それはそうなんだけど……でもこれアニメにゃ。
 九 というわけでフェミリー劇場で現在放送中の「ザ☆ウルトラマン」を紹介します!
 雑誌や再放送での人気再燃を受けて1979年に制作されたアニメ版ウルトラマンで、アニメ製作の実作業はサンライズ(当時日本サンライズ)、シリーズ構成を「ルパン三世 ルパンVS複製人間」や「星のカービィ」の吉川惣司、監督はタツノコプロで活躍した鳥海永行、メカデザインに大河原邦夫など当時第一線で活躍していた人が腕をふるっていたのよ!
 猫 でもにゃあ……タイトルが間違ってるにゃ
 九 うっ、確かにそれをいわれると弱い……。
 まあ正直ウチも実際に観てみるまでは珍品扱いしてたのよね。殆どの書籍で無視されているし。
 でも観てみたら大違い。平成ウルトラシリーズや「ウイングマン」を先取りしていた先進的なウルトラマンだったのよ!
 第1話は科学警備隊設立がメイン。
 ウルトラシリーズでは怪獣の存在は既知のもので、それに対応する組織も存在していた。違うのは「ザ☆ウルトラマン」と「ティガ」だけ。
 猫 まず全世界の空に謎の怪光が現れるにゃ。
 九 続いてウルトラサインが!
 猫 未見の人達のために補足すると、「ザ☆ウルトラマン」は従来の特撮ウルトラマンとの関連は一切なく、ウルトラマンどころか過去に怪獣も出現した事もない世界で心機一転、ゼロからスタートしているにゃ。
 九 「80」が従来のシリーズの続編だった事を考えると、「ティガ」を先取りしてわけよ! 
 猫 はいはい。
 それがきっかけになって科学警備隊が設立されるにゃ。メンバーのスカウトの過程を兼ねてキャラ描写もこなす。リアルロボ系の軍事組織と違ってウルトラシリーズの対怪獣チームはせいぜい5~6人。少人数の強みを活かした展開にゃ。
 九 欲をいえば一般市民の怪光やウルトラサインに対する反応が見たかったな~。
 猫 その点は今のアニメだったら欠かせないはずにゃ。
 九 主人公のヒカリ超一郎が宇宙ステーションから地球に向かう最中、ウルトラマンと一体化する……というと語弊があるかな?
 猫 そうだにゃ。「ウルトラマンG」や「コスモス」「マックス」同様ヒカリ=ウルトラマンではなく、それぞれ別個の人格だからにゃ。憑依といった方がいいかもしれないけど、ヒカリが変身してウルトラマンになるのは従来と同じだから、厳密にはそれも違うだろうにゃあ。
 九 「セブン」や「レオ」のような例外もあるけど、従来のシリーズは「ザ☆ウルトラマン」同様地球人とウルトラマンが一体化するものだった。で、一体化後の人格は地球人という事になっていたけど、何故か帰る時はウルトラマンとして帰って行った。
 猫 平成シリーズではこの点、気を使うようになって、「ティガ」「ダイナ」「ガイア」「ネクサス」「メビウス」では同一の存在、「コスモス」「マックス」では逆に別個の存在として描いていたにゃ。
 九 その先がけとなったのが「ザ☆ウルトラマン」なのよ。
 時間制限があって、それをカラータイマーが示すのは従来と同じなんだけど、青から黄、赤に変わった後、明滅するなどプロセスが複雑化した。「ウイングマン」は明滅こそしないものの、プロセスは同じ。
 第1話の時点では何故ヒカリがウルトラマンに選ばれたのかは不明。
 猫 このシーンでウルトラマンの口から冒頭の怪現象の説明がなされる。
 九 これから地球に怪獣が出現するので、それを警告していたのね。
 猫 第1話では明かされていないけど、「ザ☆ウルトラマン」のウルトラマンはウルトラマンジョーニアスっていうにゃ。
ザ・ウルトラマン
 九 上の画像がそれね。当時の技術の都合で本来シルバーであるべき部分が白になっている。ただ、アトラクショー用に作られた着ぐるみではちゃんとシルバーになっている。当時観ていた人は白と銀、どっちが正しいと思っていたのか、訊いてみたいな。
 猫 カラータイマーや額のビームランプも従来のものとは違って星型。
 九 一番の違いはやっぱり頭部。レオ、80同様鼻があるんだけど、その形状にはウルトラマン同様とさかの延長としてデザインされている。眼もアグルに先がけた四角いもの。一番の特徴は頭頂部から左右の耳にかけて走る板状の突起。つまりとさかが三つもあるのよ。これはジョーニアスだけの特徴で、ウルトラシリーズ以外でもこのような装飾を持つものは見あたらない。
 猫 「仮面ライダー555」のオーガは?
仮面ライダーオーガ
 九 あ、いわれてみれば……。
 猫 あとは映画「メトロポリス」のマリアぐらいかにゃ?
「メトロポリス」のマリア
 九 そうね。むしろジョーニアスがマリアの影響を受けたと考えるべきでしょうね。
 さて、ウルトラマンといえば怪獣。「ザ☆ウルトラマン」にも当然怪獣が登場する。第1話はオーソドックスな恐竜型の冷凍怪獣シーグラ。
 猫 小夜ちゃんはオーソドックスといったけど、ゴジラよりは当時の恐竜のイメージ、直立していたティラノサウルスに近いデザインだにゃ。
 九 そうね。細い腕、逆関節の脚などは79年の着ぐるみではできなかったし、のどの皮がたるんでいるところなんかは実在のトカゲを意識させて生物っぽい。
 猫 怪獣が一度に4体も出るのもアニメならではだにゃ。
 九 79年の技術でもやろうと思えばできたけど、予算的には難しかった。
 第1話だからこその大盤ぶるまいともとれるけど、同じ怪獣を複数出す事でシーグラが突然変異で誕生した個体ではなく種族である事を印象づけている。
 ジョーニアスはシーグラをプラニウム光線で倒す。このプラニウム光線、従来のウルトラマンのような手を組んで放つタイプと「ストⅡ」の昇竜拳、「ドラゴンボール」のかめはめ波のような光球タイプの融合型。プラニウム光線のようなタイプはジョーニアスだけ。ウルトラシリーズに遠慮しているのか、他の作品でもこのような技は見られない。
 猫 プラニウム光線を受けたシーグラが爆発せず、倒れるだけという描写も生物らしさを重視した結果かにゃ?
 九 そうね。惜しむらしくは当時の作画技術の限界で、特撮作品と比べると格闘シーンがイマイチ。
 猫 それが後継作品の無い理由かにゃ?
 九 今の技術で作ったら見ごたえのあるものになったと思うから残念よね。ジョーニアスのカラーリングのところでもいったけど、当時のアニメ技術の問題で質感の面でも評判はよくなかった。だからか、ウルトラマン関連の書籍だけでなく、アニメ書籍でも殆ど取り上げられないばかりか、関東では30年もの間再放送されなかった。
 猫 ヒカリ超一郎を演じたのは故富山敬。ジョーニアスを演じたのは伊武雅之
 九 この組み合わせにピンときた人は年季の入ったアニメファンよ!
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テーマ : ウルトラマンシリーズ
ジャンル : テレビ・ラジオ

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No title

おぼろげに観た記憶あるんですよねーこれ。さすがに話の内容は全然覚えてませんけれど…。Wikipediaによると1979年放映開始ってなってますね。

はふりさんへ

 私は書籍等で知識を得ただけで、実際に観たのは今回が初めてです。
 残念ながら第2話は凡作でした・
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