ブロガー必見の“世界沈没”映画 2012

文字色 九条小夜子(以下九) ローランド・エメリッヒ版「日本沈没」の「2012」観てきました~。
 豊橋ミケ(以下猫) タイトルロールにもなってる2012年の地球滅亡説、マヤ文明の暦にそこから先が無い=世界の終りって事になってるけど、暦の終りと世界の終りって関係にゃいんじゃにゃい?
  マヤ文明は歴史は繰り返すって考えていたのね。で、2012年で一区切りつくって考えていた。
  つまり2013年は2周目のスタートってことかにゃ?
  そうそう。ウチは専門家じゃないから詳しい事はわからないんだけど、周の終りと滅亡を結びつけて考える人達はマヤ文明健在の頃からいたみたい。
  実際マヤ文明は滅亡してるしにゃ。
  だからといってウチは2012年滅亡説が真実だとは思わない。だって60年代には2012年は破滅ではなく新しい時代の始まりっていわれてたの。
  逆にゃ。
  ウチの推測になるけど、1999年が無時に過ぎて、ノストラダムスの権威が地に堕ちたじゃない。その後釜として担ぎ出されたんじゃないかな?
  確かに占い師や新興宗教の教祖の言葉よりは説得力があるにゃ。

  いずれにせよローランド・エメリッヒら映画制作陣はそんなの信じてないと思う。だってマヤ文明の事はウディ・ハレルソン演じる陰謀論者が口を酸っぱくして言ってるだけで、大災害が始まってからはマヤの暦の事なんかすっかり忘れ去られてるもん。
  地球壊滅をもたらすのは太陽から発せられるニュートリノ。
  驚いたことにこれには根拠があって実際に2012年に太陽嵐が発生する可能性が指摘されてるの。
  えー! ハリウッド映画の事だからインパクト優先で科学無視のデタラメな話かと思ってたにゃ。
 エメリッヒ監督、ごめんにゃさい。
  謝ることないよ、ミケ。太陽活動には周期性があるの、2012年の太陽活動は1957年と同じくらいになると目されてるの。1957年って自然科学的にいえば平穏な年だったのよ。
  にゃーんだ。
  太陽から発せられたニュートリノの中に未発見だった新種が含まれていたの。
 普通、ニュートリノって水以外の物質には反応しないんだよね。
  たいていの物質はすり抜けちゃうって事にゃ。「ウルトラマンガイア」ではその性質を利用して通信に使っていたにゃ。
  そうそう。その新種のニュートリノ、映画の言葉を借りるなら物理反応を起こす。
 これ以上言及しないところが上手いと思ったね。
  確かにニュートリノが地球の核を加熱するとは誰も言ってにゃいにゃ。
  でしょ? 地球の核って主に鉄とニッケルでできているの。もしミケの言う通りニュートリノが核を加熱するって言っちゃったら、何で地表の鉄やニッケルは無事なんだってツッコまれちゃう。
 物理反応を特定しない事で逃げ道を作ったのよ。
  地底のような高温、高圧がにゃければ物理反応は起こりませんっていえるもんにゃあ。
  でも上手いのはここまで。
 核をホットプレート、マントルをその上に乗っているバターとするじゃない。地殻はそのバターの上にあり、さらにその上に海と陸地がある。
  新種のニュートリノ、じゃない新種のニュートリノが起こす物理反応がホットプレートを加熱すればバターは溶けるにゃ。
  バターが溶ければその上の地殻も沈むなり流れ落ちるなりする。
  それが「2012」の基本設定だにゃ。
  確かにこれでは人類は助からない。でもその描写が間違っている。
 いい? 地殻の上にあるのは陸地だけじゃない。海もあるの。陸地と海底、どっちがマントルに近いと思う?
  あー、どう見ても海底だにゃ。
  でしょ? 陸地よりも先に海底の方に異変が起きるはず。海底の地形が変われば当然海流も変わる。そうなると、例えば暖流の流れが変わったために暖かかった所が寒くなるし、その逆の事も起こる。
  気候が変わっちゃうにゃ。
  その通り! それより先に海底火山がどっかんどっかん噴火する筈よ。
  映画にはそんにゃシーン無かったにゃ。
  でしょ? 「2012」では陸地のみに影響が出るって事になっていて、それは政府によって隠蔽されている。でも実際には海に影響が無いわけがなくて、海に影響が出たら隠しようがない。
 とにかく物語の基礎から間違ってるのよ!
  でもさ、もしかしたらわかってやったのかのしれにゃいよ。
  え?
  先進国が協力して巨大な箱舟を作って、それに乗りこんでやり過ごすってのが「2012」の解決策だにゃ。あたしが思うに制作者はマヤの暦にゃんかどうでもよくて“現代版ノアの箱舟”がやりたかったんじゃにゃいかにゃあ。
  ミケのいってる事、あながち外れじゃないかも。確か先月の「映画秘宝」に「2012」の制作、脚本をやったハラルド・クローサーのインタビューが載ってるんのよね。ちょっと読み返してみよう。
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 うん。はっきり「ノアの箱舟をやりたい」とは言っていないけど、映画を観た後だとそれらしく見える事を言っている。
  やっぱりだにゃ。小夜ちゃんの言う通りだと海に逃げる事もできにゃい。そうにゃるとノアの箱舟ができにゃから、海への影響は無視したんだにゃ。
 九 そう考えれば箱舟にキリンや象、サイが乗っていたのも納得できる。描写はなかったけどブタや牛などの食べられる動物は必ず乗っていると思ったけど、水棲動物を乗せているシーンが皆無なので変だなぁと思ったんだよね。それってノアの箱舟を再現したからって思えばいいんだ。
 そこまでやったのに肝心な箱舟の設定が変。
  ああ、ゲートが開いているとエンジンがかからないっていうクライマックスのアレだにゃ。
  そうそう。密閉してないとエンジンがかからないという謎の設計思想。確かにロケットの場合、打ち上げ時にドアが開いていたら危険だよね。でもあれは船だよ。潜水艦だってハッチが開いていてもエンジンはかかると思う。

 とまあ、正直一般の人にはとてもお勧めできない馬鹿映画だけど、ブロガーの人は観て損はないと思うよ。
  え、何で?
  ブログの場合、創作意欲っていうのはそぐわないんだよねえ。だから何といっていいのかわかんないんだけど、現にウチらがブログにUPしたように、「2012」って観たら何かいいたくなるよね。
  かきたてられる映画ってこと?
  そう。
  あたしらが挙げた他にもツッコミどころ満載だもんにゃあ。
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No title

 西暦1000年前にも終末思想がはやってたそうですから、「暦の終わりに世界が終わる」というのは人類共通の強迫観念なんでしょうか…まあ私も子供の頃は結構本気でノストラダムス信じていましたから。1999年に終わるんならあんまり先のこと考えてもしょうがないかといった感じで。確かに人心に悪影響ですこういうのは(笑)。
 でも、この映画、なんか広告宣伝はやたらとあちこちでプッシュしてましたから、少なくとも日本の配給会社や広告代理店は「売れる!!」と踏んでたんでしょうねぇ…。終末思想が人の心をひきつけやすいというのは確かに事実ではあるのでしょうし、それが今回のノアの箱舟等の宗教や伝説と結び付けられやすいというのもパターン。
 企画からして馬鹿映画になってしまうのは避けられないかと思うんですが(オイ)、そういう映画ほど話のタネになるというのは全く同感。ただし、私はブログ運営してないこともあって金を出してまで見るのはさすがに苦しい。1~2年後(一番ありそうなのは2012年新年?)にはTV放映されるでしょうからそれ待ちですかね。

No title

>>西暦1000年前にも終末思想がはやってたそうですから
 あ~、それは知りませんでした。もしかして黙示録絡みですか?
>>1~2年後(一番ありそうなのは2012年新年?)にはTV放映されるでしょうからそれ待ちですかね。
 2012年どころか2010年にも「トランスフォーマー」や「パールハーバー」を監督したマイケル・ベイの「2012 The War for Souls(原題)」が公開されるんです。タイトルを見ればわかると思いますが、これも2012年人類滅亡説をネタにした映画です。ホント、世に終末のタネは尽きまじですね。

No title

>あ~、それは知りませんでした。もしかして黙示録絡みですか?

 A.C.1000前の終末思想の存在についてはヨーロッパ史関連の何かの本で読んだ記憶があるのですが、具体的な思想や運動の内容についてまではわかりませんでしたね…迷信の時代ですから相当な大騒ぎだったらしいですが、キリストの再臨を待ち望んでいたという記述の記憶がありますから、黙示録の要素は確かにあったのでしょう。もっとも、当時は暦も聖書読解も聖職者のみのものでしたから、大多数の民衆は理由もわからず扇動的な聖職者の言説を鵜呑みにしていただけでしょうが…

>マイケル・ベイの「2012 The War for Souls(原題)」

 リアリズムはともかくエンターテインメントとしては少しは期待できそうですが…ネタがネタだから無理かなぁ。

No title

 >リアリズムはともかくエンターテインメントとしては少しは期待できそうですが…ネタがネタだから無理かなぁ。
 どうあれやたらとカット数の多い映画になりそうです。
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