舛添都知事を責めるだけじゃ問題はむしろ悪化する!

トカゲのシッポ?(5月17日)003

 九条小夜子(以下九) 上の画像は5月17日付東京新聞夕刊に掲載された中野晃一上智大教授のコラムなんだけど、その内容というのがまさに我が意を得たり! なんだよね。
 豊橋ミケ(以下猫) この問題、明らかに舛添都知事に非があるにゃ。
  もちろん、ウチも舛添都知事を擁護する気はさらさらない。叩かれて当然だと思う。でも、中野晃一教授が指摘している通り、税金を湯水の如く使った都知事は彼が初めてじゃない。
  石原都慎太郎都知事もそうだにゃ。
  彼も舛添都知事同様税金を派手に使った。それは秘密でも何でもない。
 2001年6月には視察と称してガラパゴス諸島へ行った。その期間は10泊11日。
  ガラパゴス諸島にゃんて視察してどうするんだにゃ。
  実態は観光旅行だった。05年2月4日付の朝日新聞で「都議選の応援が面倒くさいからガラパゴスに行っていた」って視察じゃなかった事を認めてるんだもん。
 小型クルーザーを一日、ホテル並みの豪華設備の大型クルーザーを4日間借り切ってのクルージングなんて都政には何の関係も無いもん。小型クルーザーの料金が38万4000円、大型クルーザーに至っては96万~206万円もかかったといわれている。
 01年9月にアメリカに行った時は2161万円も使っている。同時多発テロが起こったため、予定をキャンセルして帰国していなかったらもっとかかっていただろうね。
 04年1月にはダボス、パリに出張、2815万円を使い、6~7月にかけて再びアメリカに行き、グランドキャニオンやレッドウッド等の国立公園を“視察”して2136万円も使った。
 当時の条例では1泊4万200円と上限を定めていたが、01年9月の時は1泊13万1500円のホテルに滞在。そのうちの1日はオンシーズンってことで26万3000円の部屋に泊まっていた。
 条例違反は宿泊代だけじゃない。同行する特別秘書はビジネスクラスまでと定められていたのに打ち合わせのためといって彼らもファーストクラスに乗っていた。
  飛行機に乗ってから打ち合わせしたんじゃ遅いにゃ。
  この時はさすがに非難だけでは治まらず市民団体から訴訟を起こされ、96万円を返還した。
  たったそれだけ?
  安すぎるよね。この時、「条例で規定する料金が安すぎるのだ」と言い、反省の色は見えなかった。
 07年に3選されるとすぐに環境対策という名目でニューヨークに行き、マンハッタンの5つ星ホテルに泊まるなどで1600万円を使った。さらにその年の内に同じく環境対策ということで1500万円かけてツバル、フィジーに行った。
 石原元都知事は、ツバルは温暖化による海面上昇で沈むといわれているから、実態を見るために行ったと言っているが、宿泊どころかバスで2時間程行っただけだった。しかも海面上昇による沈没を理由にしておきながら満潮になったら島がどうなるかは見ていない。
  話を聞けばいいのかにゃ?
  それでも状況はわかる。でもそれだったら行く必要ないじゃん!
 08年には中国の北京を訪問。ウチは総額を聞いていないけど、この時、夫人同伴で広さ128平方メートルにもなる最高級スイートに宿泊した。豪華すぎるとの批判に対し、都は要人との面談で失礼のないようとつい最近も聞いたような釈明をした。じゃあ誰と会ったのかと訊くと、記録が無いのでわからないという体たらく。
  それじゃ誰にも会ってにゃいかもしれにゃいにゃ。
  記録が無い以上その疑いは晴らせないよね。
 09年6月にはIOCこと国際オリンピック委員会に五輪招致のブリーフィングをするためにスイスのローザンヌに行った。この時の費用は2735万円といわれている。奇妙なのはジュネーブからパリ経由の東京行きの飛行機のチケットを買っておきながら使わず、 TGVを使い、昼食と称してリヨンに2時間半程寄った。
  昼食と称して?
  後で開示された文書じゃそうなってるのよ。
 8月には五輪招致関連で世界陸上ベルリン大会を視察。4811万円も使っただけでなく、10日間の出張のうち3日間は五輪とも世界陸上とも関係ないポーランドに行っていた。
 10月には五輪招致活動の正念場IOCの選対会議のためコパンハーゲンに行った。この時の総額が4652万円といわれている。
 石原元都知事の海外旅行はJTB法人東京と近畿日本ツーリストの二社だけが請け負っていて、談合の疑いを持たれていた。10年3月の都議会で中島正宏五輪招致推進部長が出張予算をJTB法人東京と相談して決めていた事を認めている。
必要経費の中にもおかしな点がある。
 ローザンヌ、ベルリン、コペンハーゲンではファックスをレンタルしてるんだ。
  ? それのどこがいけにゃいのかにゃ? 出張先でしか使わにゃいのにゃら買うよりレンタルした方が安くていいにゃ。
  普通ならそうなのよ。ところがどういうからくりか、ローザンヌでは13万円、ベルリンでは29万円、コペンハーゲンでは25万円もファックスのレンタルに使ってる。
  えーっ、それだったら買った方が安いにゃ。
  驚くのはまだ早い。コペンハーゲンではパソコン用のモノクロプリンター2台を89万6000円でレンタルしていた。さらにコペンハーゲンでは紙とインクカートリッジに48万円もかけている。
  どんだけ高級な機器を使ってるんだにゃ。
 小夜ちゃん、欧州じゃ日本やアメリカのOA機器は売ってにゃいのかにゃ?
  それはないと思うし、当時の欧州でだけOA機器の値が高騰していたって話は聞いたことがない。
 これじゃバックマージン込みか裏金作りに利用されたとかんぐられても仕方ないよね。
 海外“出張”だけじゃない。石原元都知事は都立現代美術館や江戸東京博物館などの予算を予算の割には利用者は増えず、採算度外視の運絵瑛を続けているとかなんとかいって3~4割程予算をカットしただけでなく、独立採算制にした。その一方で自分の知人の今村有策を館長にすえたトーキョーワンダーサイトは数億円の補助金を出していた。
  露骨なえこひいきだにゃ。
  江戸東京博物館とトーキョーワンダーサイト、どっちの利用者が多いと思う? それ以前にトーキョーワンダーサイトを知っている人がどれだけいるやら。
 これはもう都の文化行政の私物化だよ。
 他にも07年1月20日に東京地裁が知事交際費の支出11件のうち2件は接待であり、違法であるとの判決を下している。
 政策だってひどいもんだよ。
 2004年、開業3年で54億円の黒字、融資保証残高9300億円、ATM200台を目標に発足した新銀行東京だけど結局は失敗に終わった。東京には全国規模の大銀行が揃っている。いくら東京都がバックについているからといってそれに対抗するのは並大抵ではない。
  工夫が必要だにゃ。
  でも新銀行東京がやったのは他行よりも金利を高くしたぐらいだった。その一方で利益をあげるために貸出金利を上げた。
  あれ、新銀行東京って貸し渋りに悩む中小企業を救うためにできたんじゃにゃかったの?
  そう。それなのに貸出金利を上げたら元も子もないと思うんだよね。
  だよにゃあ。誰だって金利は安い方がいいにゃ。まして経営が苦しい中小企業にゃら少しでも金利の安い所から借りたいにゃ。
  実際、東京中小企業家同友会が行ったアンケートでは89.8%が「新銀行東京を利用した事がない」と答えた
  想定した顧客にそっぽを向かれてるにゃ。
  これで開業3年で54億円の黒字、融資保証残高9300億円、ATM200台なんて無理だよね。
 鳴り物入りで始めたし、石原元都知事の面子もあるから実績を作らなくちゃならない。そこで審査の厳しい銀行からは借りられないような企業に金を貸した。結果、実体の無い企業に貸したり、貸した途端に廃業するような企業が出てきた。
 全部がそうだとはいわないけど、新銀行東京の顧客は問題のある企業だったのよ。
  でも新銀行東京って黒字ににゃったってニュースを聞いた事があるにゃ。
  それは数字の上だけのものなの。そのからくりは「醍醐聰のブログ」の「都民を欺く東京都と新銀行東京の二枚舌~新銀行東京の黒字決算はタコ足決算~」でわかりやすく説明されてるよ。
 五輪招致を進めておきながら石原元都知事は都のスポーツ事業を縮小させていた。00年から06年の間に39もの施設が潰されている。「福祉はぜいたく」と言って、福祉予算の削減も行った。
 東日本大震災を天罰と言ったり、ゲイ差別発言をしたりと人格面でも問題がある。
  ずいぶん長く石原元都知事の事をいったにゃ。
  石原元都知事はいいんだ! っていうヤツが出るかもしれないからね。水かけ論になるのを承知で並べてみたんだ。
 石原元都知事だけじゃない。医療法人徳洲会グループから資金提供を受けていた事が発覚して猪瀬直樹前都知事にも同じ問題があった。公共事業を無駄づかいと批判しておきながら自分自身は450万円の専用トイレを作ったり、自分も五輪招致で海外に行った際、ファーストクラスやスイートルームを利用していた。
 問題は都知事だけじゃない。自民、公明、民主の都議会議員達も似たりよったりの海外“出張”を行っていた。ちなみに批判を受け97年から中止されていた海外“出張”を復活させたのも石原元都知事だった。
 あ、民主っていったのは民進党になってからの事はわからないからだよ。
  自民、公明、民主の都議会議員は石原元都知事に足を向けて寝られないにゃ。
  くり返すけど舛添都知事がやった事は擁護できない。どんな形であれ責任は取らせなければならない。その一方で中野晃一教授が指摘するように石原元都知事は税金無駄づかいや失政が明らかになったのに何故糾弾されなかったのかも考えなくちゃならない。
 舛添都知事はかつて自民党の支援を受けて都知事に就任しておきながら、新国立競技場の周辺整備費をめぐって当時の下村文科相と衝突。結局は出すことになったけど500億から448億円に値引きした。新国立競技場に関しては旧デザインでの建設中止を訴えていた。他にも安倍政権に批判的な発言をした。自民党の憲法草案を批判した事もある。また韓国人学校に都有地を貸し出す方針を発表した。
 自民党とネトウヨにとっては不都合な都知事だったんだ。
 逆に石原慎太郎は自民党とネトウヨには都合のいい都知事だった。
  だから叩かれにゃかったと?
  証拠は無いけどね。
 舛添都知事が糾弾されるのは仕方ないとしても、彼よりも悪質だった石原元都知事が糾弾されなかったのは恐ろしい事なんだ。法ではなく政権党との関係で糾弾されるかされないかが決まってしまうんだからね。同時にメディアが機能していない事の証拠でもある。政権党の顔色を見て追及するかどうかを判断しているわけだからね。
 ネットの一部には舛添都知事の後任に猪瀬前都知事を望む声が見られる。実際そうなるかどうかはわからないけど、彼が新国立競技場の周辺設備費の負担を示唆していた事は覚えておいた方がいい。
  自民政権のいいにゃりににゃるかもにゃ。
  五輪費用は今もなお膨張している。人件費や資材費は熊本地震の影響を受け、さらに上がるかもしれない。都の負担額が増加する可能性は高い。それだけですめばまだいいかもしれない。
 儲けは土建屋やそれにつながる政治家、負担は国民ってバカバカしいにもほどがあるよ。
 今、舛添批判も大切だけど、それ以上に税金無駄づかいをさせないよう知恵をしぼることなんだ。
 舛添都知事一人を叩いてそれでよしとするだけならウチらはこの先、大変な苦労を負わされるよ。


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tag : 舛添都知事 石原元都知事 税金 無駄づかい 五輪 猪瀬前都知事

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