お財布にも影響する問題 「もったいない!」

 豊橋ミケ(以下猫) 昨日観てきたのは「もったいない!」っていうドキュメンタリー映画だにゃ。



 九条小夜子(以下九) 深夜、ゴミ箱をあさる二人の若者の姿から映画は始まる。
 ヨーロッパじゃこれをゴミ箱ダイブと呼んでいて、若い人の間で徐々に広まってるんだって。
  といっても彼らはホームレスじゃにゃいにゃ。
  うん。映画には出てこないだけで中には当然貧しい人もいるだろうけどね。
  ゴミ箱から拾ってきた物を見ると意外ときれいだったにゃ。
  最初は殺菌剤とゴム手袋を用意したと言っていたから、彼らもウチと同様相当汚いものと思っていたみたい。でもいざやってみるとそうでもなかったんだって。
 どこのゴミ箱かは明示されていなかったから案外一般家庭のゴミ箱じゃなかったのかも。
  だよにゃあ。
  実はヨーロッパのスーパーでは日本よりも早く商品を撤去、つまり捨ててしまうんだ。映画で例に挙げられていたのはヨーグルト。賞味期限の6日前に捨ててしまうんだ。
  一瞬誤訳だと思ったにゃ。
  ウチもだよ。でも賞味期限の2週間前に捨てられていた野菜も出てきたから6日前なんてまだマシな方なんだね。
  どっちも日本じゃ考えられにゃいにゃ。
  これは極端な例かもしれない。でも日本だってEUをおかしいとはいえない。日本だって食べられるものを捨てている。程度の差でしかないんだ。
 スーパー等はいっぱいある方が売れるからいろんなものを大量に入荷する。その中には売れ残るものもある。それはしかたないけど、中には新しい商品を入れるからそのスペースを作るために捨てられるものもある。
  タイトル通りもったいにゃいにゃ。
  どういうわけかEUではそういう食品廃棄物を家畜のエサに転用することは禁じられてるんだ。
  日本はOKにゃのににゃ。
  こうした事情でEUでは9000万トン、日本では1800万トンもの食料が捨てられている。
  日本だけで1800万トン?
  EU全体で9000万トンって事を考えれば日本の方がひどいのかも。
 先に小売業者の都合で捨てられるといったけど、現場の人間、末端どころか店長クラスの人でもウチら同様もったいないって思って、現状に疑問を抱いている。だからといってもったいない、それなら私が買いましょうというのも限度がある。
  金があったとしても食べきれにゃいにゃ。
  腐らせちゃうだけだろうね。
 ウチら消費者にも責任がある。その象徴が曲がったきゅうり。
  スーパーじゃ真っ直ぐにゃものしか見にゃいからきゅうりってまっすぐににゃるものだと思ってたにゃ。
  ウチはそういう物もある事は知っていたけど実物を見るのはこの映画が初めて。
 長さが違ったり、曲がったりしているものは箱づめや陳列がしにくいから敬遠されるっていうからくの字みたいになっていたり、αみたいなっているのかと思ったけどそんな事はなかった。
  大きめに見ても30度くらいの角度だにゃ。
  切って使う分には問題無さそうだよね。
  あたしは丸ごとでも平気だにゃ。
  同様にじゃがいもやバナナも栄養価よりも消費者受けする見た目の良いものだけが店頭に並ぶ。大きすぎても駄目、小さすぎても駄目、形が整っていて傷の無いもの以外は農家が処理、つまり捨てているんだ。
 ドイツのじゃがいも農家はもったいないって嘆いていた。
  EUじゃ大きすぎると大味だって消費者から敬遠されるそうだにゃ。
  そりゃキャベツぐらい大きけりゃそう思うのもしょうがないけど、かぼちゃじゃなくてじゃがいもなんだから大きいったってタカがしれてるでしょ。それに大味も何も塩もつけずに食べるわけじゃないでしょうに。
  あたしらの近所のスーパーじゃ普通サイズに混じって野球のボールぐらいのヤツが袋に入っていたにゃ。
  ウチの近所の人達はEUの人程見かけのイメージに毒されていないみたいだね。
 カメルーンのバナナ農場では何とたったの8%しか出荷されないんだって。
  それじゃあ元が取れにゃいんじゃにゃいの?
  実際、農場の人達は凄く困ってた。経営を圧迫しているのは事実だけど、それで農家がつぶれたら元も子もない。結局は消費者に転嫁されてるのよ。
  見た目に惑わされて無駄に高いものを買っているんだにゃ。
  自業自得と上から目線でいうのは容易いけど、こうした事情を知っている人はごく少数。ウチらだってこの映画がなければ知らないままだったろうね。
 それに形なんか気にしないといっても限度がある。ブルトンみたいなじゃがいもや曲がりくねって知恵の輪みたいになってるきゅうりはやっぱり嫌だよね。
  でも捨てられている食品だけで今、飢えに苦しんでいる人を三回も救えるとにゃると放ってはおけにゃい、いや、放っておいちゃいけにゃい気がするにゃあ。
  映画では後半、どうすればこの状況を変えられるか、それに取り組んでいる人達を紹介している。その一環がフードバンク
 これは食料廃棄物の中からまだ食べられるものを選別して貧しい人に配給するの。
 食料廃棄物は減るし、貧しい人の支援になるしで一石二鳥。ウチは日本でもやるべきだと思う。
  でもぶっちゃけ残飯とか売れ残りにゃんだよにゃ。船場吉兆の例もあるし、日本じゃそれが足を引っぱって成功しにゃいんじゃにゃいかにゃ。
  料亭とフードバンクを一緒にするのはどうかと思うけど、ミケのいう通り、そういう事を問題視する人が出てくるのは間違いない。でもあくまでも食べられるものを選び出しているわけだし、その事をオープンにすればいいんじゃないかな。それでも日本で実行するとなると残飯の類いは除く事になるだろうな。
  売れ残りそうにゃものを安く売るにゃらどこでもってわけじゃにゃいけどもうやってるにゃ。
  確かにそうだけど、それはフードバンクとは違うよ。

 TPPに参加すれば日本の農業は大打撃を受けるし、アメリカ式の大規模農業は土地を酷使した結果、養分の少ない痩せた土地にしてしまうといわれている。何より人口は今も増え続けている。
 いつかはわからないけど食料危機はきっと来る。実態を知らず見た目で食品を選んだり、大量消費を続けてきたウチら消費者にもその責任はある。
 知らなかったではすまされない。何せモノがないんだから。それに食料危機で最も被害をこうむるのは飽食の時代を知らないこれから産まれる子供達かも知れない。
  知らにゃかったとかいうレベルじゃにゃいにゃ。
  食育って漠然としすぎていてウチは何かうさんくさく感じているんだけど、栄養やマナー、安全性だけじゃなく「もったいない!」が紹介した事こそ教えてほしいね。
 それともう一ついっておきたい事がある。それは上映方式。
 HPを見てもらえればわかるけど、東京では恵比寿の東京都写真美術館ホールのみの上映なんだけど、ここは月曜が休館日で観られないの。そのうえ10時30分、13時、15時の3回しかやってないのよ。
  昼間だけ? サラリーマンが観るにはハードル高いにゃあ。
  だよね。これじゃサボリの学生か専業主婦しか観られないよ。
 もう遅いかもしれないけどサラリーマンでも観られるように上映回数を増やしてほしいね。
  食べ物を無駄にしないことは食糧危機の回避だけじゃなく、食品の流通コストを下げることにもつながる。先の話とは思わず、身近な問題として考えるべきだね。
  そのためにできることを今、一つ思いついたにゃ。
  何?
  見た目が悪いから捨てられるのにゃらよくすればいいにゃ。
  エコロジストを敵にまわしそうで怖いけどどうやって?
  四角いすいかを作るようにきゅうりも透明なチューブの中で育てればまっすぐなきゅうりになるにゃ。これで無駄を減らせるにゃ。
  そ、それはどうかな……。


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テーマ : ドキュメンタリー映画
ジャンル : 映画

tag : 「もったいない!」 食品廃棄物 フードバンク 消費者 農家

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