撮るという行為が対象に変化をもたらす。前代未聞の量子論的ドキュメンタリー! 「アクト・オブ・キリング」

 豊橋ミケ(以下猫) 遅ればせにゃがらジョシュア・オッペンハイマー監督のドキュメンタリー映画「アクト・オブ・キリング」を観てきたにゃ。
 
 九条小夜子(以下九) 政治的な題材を扱ったドキュメンタリーの場合、内容が真実かどうかが問題になることがある。でもこの「アクト・オブ・キリング」なら心配無用。何故って手を下した本人が事実だって堂々と認めてるんだもん。
 舞台はインドネシア。東西冷戦期の1965年9月にクーデターが起きた。陸軍のスハルト少将によって阻止されるんだけど、彼らはクーデターの首謀者を陰で操っていたのは共産党だと主張して、間接的に共産党関係者や共産主義者と見なされた人達を虐殺したのよ。
 間接的っていったのは軍や政府機関が殺ったわけじゃないから。手を汚したのはプレマン民兵組織なの。
 73年に検事総長が共産主義者の虐殺に対し法的制裁をしないと決めてしまった。プレマン民兵組織は許されただけでなく英雄になってしまったのよ。
 インドネシア虐殺を映画にしたいと考えていたジョシュア・オッペンハイマー監督は被害者やその遺族に取材を試みたけど、皆報復を恐れて協力してくれず、うまくいかない。
  エンドクレジットでアノニマスって名前ぞろぞろ出てくるにゃ。
  そうそう。面倒を恐れて現地スタッフの多くが匿名になってるんだ。
 そこで思いきって加害者の方に取材してみたら、意外と反応がよかった。そこで彼らに自分達がやった事を再現した映画を作りませんかと提案してみる。
  まさに逆転の発想にゃ。
  思いついただけでも凄いけどよく提案したよね。普通しねえだろって思うけど、もっと凄いのはこれをOKしちゃう加害者達。
 皆ノリノリで、最初は学芸会みたいな芝居だったのが、だんだん規模が大きくなって、ついにはエキストラやセットを使って村を焼き払うとこまで再現しちゃう。
 どうしてこうなるの? っていうと前にも書いた通り、インドネシアじゃ共産主義者の虐殺は悪いことって見なされてないんだ。むしろいいことになってる。
  それにしても自慢話みたいに話してたのは……。
  日本人の感覚じゃなじめないよね。観ていて怖いし、腹立たしかった。
 プレマンっていうのははっきりいってやくざ。で、民兵プレマンがチンピラなら○○組ってとこかな。
  どっちもやくざにゃんだにゃ。
  先にいった通り彼らは英雄扱い。50年近く経ってるんだから、カタギになってるかと思いきや、民兵の方は相変わらずやくざみたいなことしてる。さらにインドネシア政府と癒着していて、それを隠そうとしないどころか、大々的にアピールしてる。
 かつて日本でも企業が労働運動つぶしにやくざを雇っていたし、原発の下請けとやくざは密接な関係がある。でもそれはおおっぴらにできる事じゃない。日本ではね。でもインドネシアじゃ違うんだ。ウチはそっちの方が怖かったな。

 再現場面のメインとなるのはアンワル・コンゴっていうプレマンのおじいちゃん。
  元じゃにゃいの?
  映画を観る限り元じゃないんじゃない? さすがに現場には顔を出してはいないみたいだけど。
 ニカウさんに似たおじいちゃんで、話を聞いた後でも共産主義者を虐殺したような人には見えない。
 最初は得意気に話してたんだけど、撮影が進むうちに罪悪感が芽生え、かつて自分が殺した共産主義者の幽霊が出てくる悪夢にうなされる。
  この幽霊が日本のそれと違って、60年代の特撮ヒーローものの悪役みたいにゃチープでけばけばしいものにゃんだにゃ。
  スモークの中でそいつが高笑いしてるのは今の日本人にはギャグだよね。
 アンワルおじいちゃんと一緒に共産主義者を虐殺をした人が何人か出てきて、やっぱり彼らも最初は俺は悪くない、殺したがどうした!? って言うんだけど、何人かは自己正当化してるだけかも……って遠回しに罪を認めるような事を口にするようになる。
  虐殺現場のすぐ近くで働いていた新聞記者が全然気づかにゃかったって言うと、虐殺していた男がそれはありえにゃい、お前は距離を置きたかったんだって言うシーンが印象的だったにゃ。
  当時もやっぱりおかしいって思ってたんだね。政府が怖くて口に出さないだけで。
  当時だからこそおかしいって思えたのかもにゃ。
  かもしれない。でもアンワルおじいちゃんと民兵組織の人達がTV番組に出るシーンで裏方のスタッフが人殺しのくせにって感じの言葉を吐き捨てるシーンがあるんだよね。全員とはいわないけど、プレマン民兵組織のあり方に不満を抱く人もいるんだと思うよ。
 アンワルおじいちゃんは殺害の再現だけでなく、捕まった共産主義者まで演じて、殺される側の立場を追体験する。
 この頃になるとアンワルおじいちゃんは良心の呵責に苦しんでいて、先の芝居で自分が殺した者の気持ちがわかったと言い出す。
  そこに芝居と実際に殺された者じゃ立場が違うと監督は言うんだにゃ。
  厳しいなぁ。
 ラストシーンはかつての殺害現場でアンワルおじいちゃんが今の心境を吐露する。何度もえづきながらね。そしてとぼとぼと去っていく。カメラはその後ろ姿をただただ見送るだけ。
 ウチはアンワルおじいちゃんが心配になったよ。映画の中ではっきり虐殺は罪だって認めちゃってるし。
 それってインドネシアの現体制の否定だよね。改心して公的に懺悔したって話も聞かないし、アンワルおじいちゃんにはできないと思う。
 インドネシアで生きていくには自分の中に芽生えた罪の意識を殺すしかない。でも一度芽生えた罪の意識は消えないだろうね。
 インドネシアにいる限りアンワルおじいちゃんは死ぬまで自分の良心を殺し続けるんだ。
 映画を撮ることで一人の人間の意識を変革した。アンワルおじいちゃん自身は辛いと思うけど、ウチは“英雄”から人間に戻ったから安心してるんだ。

 この映画が描いているものの一つは勝てば官軍の恐ろしさ。でもそれってインドネシアに限った事じゃないと思う。

 演技とは真逆なはずのドキュメンタリーでありながら演じることの意味と可能性を示した「アクト・オブ・キリング」。これに賞をあげなかった米アカデミー会員の目はフシ穴よ!


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tag : アクト・オブ・キリング アンワル インドネシア 虐殺 プレマン ドキュメンタリー 民兵

お財布にも影響する問題 「もったいない!」

 豊橋ミケ(以下猫) 昨日観てきたのは「もったいない!」っていうドキュメンタリー映画だにゃ。



 九条小夜子(以下九) 深夜、ゴミ箱をあさる二人の若者の姿から映画は始まる。
 ヨーロッパじゃこれをゴミ箱ダイブと呼んでいて、若い人の間で徐々に広まってるんだって。
  といっても彼らはホームレスじゃにゃいにゃ。
  うん。映画には出てこないだけで中には当然貧しい人もいるだろうけどね。
  ゴミ箱から拾ってきた物を見ると意外ときれいだったにゃ。
  最初は殺菌剤とゴム手袋を用意したと言っていたから、彼らもウチと同様相当汚いものと思っていたみたい。でもいざやってみるとそうでもなかったんだって。
 どこのゴミ箱かは明示されていなかったから案外一般家庭のゴミ箱じゃなかったのかも。
  だよにゃあ。
  実はヨーロッパのスーパーでは日本よりも早く商品を撤去、つまり捨ててしまうんだ。映画で例に挙げられていたのはヨーグルト。賞味期限の6日前に捨ててしまうんだ。
  一瞬誤訳だと思ったにゃ。
  ウチもだよ。でも賞味期限の2週間前に捨てられていた野菜も出てきたから6日前なんてまだマシな方なんだね。
  どっちも日本じゃ考えられにゃいにゃ。
  これは極端な例かもしれない。でも日本だってEUをおかしいとはいえない。日本だって食べられるものを捨てている。程度の差でしかないんだ。
 スーパー等はいっぱいある方が売れるからいろんなものを大量に入荷する。その中には売れ残るものもある。それはしかたないけど、中には新しい商品を入れるからそのスペースを作るために捨てられるものもある。
  タイトル通りもったいにゃいにゃ。
  どういうわけかEUではそういう食品廃棄物を家畜のエサに転用することは禁じられてるんだ。
  日本はOKにゃのににゃ。
  こうした事情でEUでは9000万トン、日本では1800万トンもの食料が捨てられている。
  日本だけで1800万トン?
  EU全体で9000万トンって事を考えれば日本の方がひどいのかも。
 先に小売業者の都合で捨てられるといったけど、現場の人間、末端どころか店長クラスの人でもウチら同様もったいないって思って、現状に疑問を抱いている。だからといってもったいない、それなら私が買いましょうというのも限度がある。
  金があったとしても食べきれにゃいにゃ。
  腐らせちゃうだけだろうね。
 ウチら消費者にも責任がある。その象徴が曲がったきゅうり。
  スーパーじゃ真っ直ぐにゃものしか見にゃいからきゅうりってまっすぐににゃるものだと思ってたにゃ。
  ウチはそういう物もある事は知っていたけど実物を見るのはこの映画が初めて。
 長さが違ったり、曲がったりしているものは箱づめや陳列がしにくいから敬遠されるっていうからくの字みたいになっていたり、αみたいなっているのかと思ったけどそんな事はなかった。
  大きめに見ても30度くらいの角度だにゃ。
  切って使う分には問題無さそうだよね。
  あたしは丸ごとでも平気だにゃ。
  同様にじゃがいもやバナナも栄養価よりも消費者受けする見た目の良いものだけが店頭に並ぶ。大きすぎても駄目、小さすぎても駄目、形が整っていて傷の無いもの以外は農家が処理、つまり捨てているんだ。
 ドイツのじゃがいも農家はもったいないって嘆いていた。
  EUじゃ大きすぎると大味だって消費者から敬遠されるそうだにゃ。
  そりゃキャベツぐらい大きけりゃそう思うのもしょうがないけど、かぼちゃじゃなくてじゃがいもなんだから大きいったってタカがしれてるでしょ。それに大味も何も塩もつけずに食べるわけじゃないでしょうに。
  あたしらの近所のスーパーじゃ普通サイズに混じって野球のボールぐらいのヤツが袋に入っていたにゃ。
  ウチの近所の人達はEUの人程見かけのイメージに毒されていないみたいだね。
 カメルーンのバナナ農場では何とたったの8%しか出荷されないんだって。
  それじゃあ元が取れにゃいんじゃにゃいの?
  実際、農場の人達は凄く困ってた。経営を圧迫しているのは事実だけど、それで農家がつぶれたら元も子もない。結局は消費者に転嫁されてるのよ。
  見た目に惑わされて無駄に高いものを買っているんだにゃ。
  自業自得と上から目線でいうのは容易いけど、こうした事情を知っている人はごく少数。ウチらだってこの映画がなければ知らないままだったろうね。
 それに形なんか気にしないといっても限度がある。ブルトンみたいなじゃがいもや曲がりくねって知恵の輪みたいになってるきゅうりはやっぱり嫌だよね。
  でも捨てられている食品だけで今、飢えに苦しんでいる人を三回も救えるとにゃると放ってはおけにゃい、いや、放っておいちゃいけにゃい気がするにゃあ。
  映画では後半、どうすればこの状況を変えられるか、それに取り組んでいる人達を紹介している。その一環がフードバンク
 これは食料廃棄物の中からまだ食べられるものを選別して貧しい人に配給するの。
 食料廃棄物は減るし、貧しい人の支援になるしで一石二鳥。ウチは日本でもやるべきだと思う。
  でもぶっちゃけ残飯とか売れ残りにゃんだよにゃ。船場吉兆の例もあるし、日本じゃそれが足を引っぱって成功しにゃいんじゃにゃいかにゃ。
  料亭とフードバンクを一緒にするのはどうかと思うけど、ミケのいう通り、そういう事を問題視する人が出てくるのは間違いない。でもあくまでも食べられるものを選び出しているわけだし、その事をオープンにすればいいんじゃないかな。それでも日本で実行するとなると残飯の類いは除く事になるだろうな。
  売れ残りそうにゃものを安く売るにゃらどこでもってわけじゃにゃいけどもうやってるにゃ。
  確かにそうだけど、それはフードバンクとは違うよ。

 TPPに参加すれば日本の農業は大打撃を受けるし、アメリカ式の大規模農業は土地を酷使した結果、養分の少ない痩せた土地にしてしまうといわれている。何より人口は今も増え続けている。
 いつかはわからないけど食料危機はきっと来る。実態を知らず見た目で食品を選んだり、大量消費を続けてきたウチら消費者にもその責任はある。
 知らなかったではすまされない。何せモノがないんだから。それに食料危機で最も被害をこうむるのは飽食の時代を知らないこれから産まれる子供達かも知れない。
  知らにゃかったとかいうレベルじゃにゃいにゃ。
  食育って漠然としすぎていてウチは何かうさんくさく感じているんだけど、栄養やマナー、安全性だけじゃなく「もったいない!」が紹介した事こそ教えてほしいね。
 それともう一ついっておきたい事がある。それは上映方式。
 HPを見てもらえればわかるけど、東京では恵比寿の東京都写真美術館ホールのみの上映なんだけど、ここは月曜が休館日で観られないの。そのうえ10時30分、13時、15時の3回しかやってないのよ。
  昼間だけ? サラリーマンが観るにはハードル高いにゃあ。
  だよね。これじゃサボリの学生か専業主婦しか観られないよ。
 もう遅いかもしれないけどサラリーマンでも観られるように上映回数を増やしてほしいね。
  食べ物を無駄にしないことは食糧危機の回避だけじゃなく、食品の流通コストを下げることにもつながる。先の話とは思わず、身近な問題として考えるべきだね。
  そのためにできることを今、一つ思いついたにゃ。
  何?
  見た目が悪いから捨てられるのにゃらよくすればいいにゃ。
  エコロジストを敵にまわしそうで怖いけどどうやって?
  四角いすいかを作るようにきゅうりも透明なチューブの中で育てればまっすぐなきゅうりになるにゃ。これで無駄を減らせるにゃ。
  そ、それはどうかな……。


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ジャンル : 映画

tag : 「もったいない!」 食品廃棄物 フードバンク 消費者 農家

日系人強制収容所を通して見るアメリカ賛歌 東洋宮武が覗いた時代

 豊橋ミケ(以下猫) 以前取り上げた「442 日系部隊 アメリカ史上最強の陸軍」の前日譚にあたる「東洋宮武が覗いた時代」を観てきたにゃ。
 九条小夜子(以下九) 前日譚といっても劇中で日系人部隊について言及してるんだけどね。
 「東洋宮武~」はその前に起きたアメリカ在住の日系人と日本人の強制収容がメイン。
タイトルロールの東洋宮武エドワード・ウェストンらに師事した在米日本人写真家。カメラの持ち込みが禁止されていたにも関わらず隠し持ったレンズとフィルムフォルダーを基に大工や金属工の協力を得て作ったカメラで強制収容所に送られた在米日本人と日系アメリカ人の写真を撮り続けたんだ。
  フィルムはどうしたんだにゃ?
  実はそこがこの映画のキモなんだ。
 わずかながらアメリカ人の中にも在米日本人と日系アメリカ人の強制収容に異を唱え、同情的な人がいたんだね。その人達がこっそり東洋宮武フィルムを届けていたんだ。
 東洋宮武が収容されていたのはカリフォルニア州のマンザノ収容所。そこのラルフ・メリット所長もその一人で、東洋宮武の写真撮影を許可しただけでなく、助手の斡旋等、いろいろ便宜を図ってくれたんだ。
 この点がドイツの強制収容所との違いだね。
 東洋宮武以外にもアンセル・アダムスという人が強制収容所の写真を撮っていて、戦中に写真集を出版するという勇気ある行動もしているんだ。やっぱり当時のアメリカじゃ受け入れられなくて、売れないばかりか、焚書も行われた。
 在米日本人と日系アメリカ人が想定よりも多かったので6人部屋に8、9人程が詰め込まれた。
  トイレには仕切りがにゃく、便器がむき出しで並んでたにゃ。
  その間は30センチあるかどうか。
 これ、小じゃなくて大の話だからね。女どころか男でも出しにくいよ。
  住居だけ見るとアウシュビッツのアメリカ版みたいだにゃ。
  そう。ウチもそういう感じだと思っていたけど、実は以外と快適な所だったみたい。
 生活費は全額アメリカ持ち、炊飯や食事なども政府の役人がやっていたようで、働きづめだった移民の第一世代の人達にとっては骨休めになったという証言もある。
  だからいいってわけじゃにゃいにゃ。
  もちろんよ。同じ敵国でもドイツ、イタリア系移民が強制収容所に送られる事はなかった。
 スパイク・リーの「セント・アンナの奇跡」ではドイツ人の捕虜は食堂に入れるのに同じアメリカ人であるはずの黒人兵達は入れてもらえなかったってシーンがある。
  それと同じだにゃ。
  この当時のアメリカじゃあまだ人種差別は当たり前のものだったんだ。
 そんな時代にもメリット所長のような人達がいた。これはアメリカ人に基本的人権の何たるかが根付いていたからなんだね。
  天賦人権説や国民主権を公然と否定する政治家を支持する日本人とは大違いだにゃ。
  ウチも天賦人権説は守るべきだと思う。
 白状すると国賦人権説を認めたら、国が人権の有無を決めてしまう事になりかねないから、天賦人権説を擁護しているにすぎなくて、ちゃんとした事はよくわかってなかったんだけどね。
 アメリカ人が差別一色ではなかったように在米日本人、日系アメリカ人も一枚岩ではなかった。
 幼かった収容者の中にはその責任を親に押し付け、責める者もいた。
 その体験を語ってくれたのは「スタートレック」のジョージ・タケイ!
 ジョージ・タケイ父子は言葉の暴力だけですんだからまだマシなのかもしれない。
 1942年12月、日系アメリカ人市民協会(JACL)の幹部が襲われた事件が起きたの。このJACL、日系人をアメリカ市民として認めてもらえるようにとか、差別撤廃のために活動している団体だったのね。で、その目的上、アメリカ政府とは良好な関係を築かなくてはならないから政府寄りの立場だったの。
  映画では触れられてにゃいけどスパイじゃにゃいかって見る人もいたそうにゃ。
  一方で強制収容所に入れられた事を不満に思っている人もいて、その人達にはJACLはにっくき米政府に媚を売っているように見えたのよ。
ただその人達がJACL幹部を襲ったかどうかはわからない。それなのに収容所の警備を担当していた米軍はJACLを面白く思ってない人達のしわざだろうと決めつけ、何の証拠もないのに数人の若者を逮捕したの。
 逮捕された人の釈放を求めるデモに対し、米兵が発砲。2名の死者を出してしまった。この事がたまっていた不満に火をつけ、暴動に発展したのよ。
 1943年には「米軍に参加するか?」、「天皇とアメリカ、どっちに忠誠を尽くすか?」という質問を含んだアンケートが実施された。これを忠誠登録っていうんだ。
 ウチが挙げた質問にノーと答えた人達の多くはツールレイク収容所に移された。
  ツールレイクってどんにゃ所にゃの?
  それが映画では一切触れていないからわからないんだ。ちょっと調べてみたけどマンザナに比べ締めつけの厳しい所だったみたい。閉鎖も1946年とマンザナより遅い。
  戦争が終わったのに閉じ込められていた人もいたんだにゃ。
  それでもグアンタナモよりはマシだったみたいだよ。
 米軍に参加した者としなかった者の間には軋轢があってそれは今も残っているんだ。
  日本人の中にはアメリカと戦争した事を知らにゃい世代だっているのににゃあ。

  一昨年、「442 日系部隊 アメリカ史上最強の陸軍」を観た時は「東洋宮武~」があるって事は知らなかったのね。
  それでも充分面白かったにゃ。
  そうなんだけど、順番通りに「東洋宮武~」を先に観ておけば日系人達が何で軍に志願したのかがもっとよくわかったんじゃないかって気がする。
  もったいにゃかったかもにゃ。
  これから観る人はまず「東洋宮武が覗いた時代」から観始めるのがお勧めだよ。

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発想は面白いけどリスクが大きすぎるプラン ディスカバリーチャンネル「雲を作ろう」

 九条小夜子(以下九) 量や降量が増えた事を理由に地球温暖化を否定する馬鹿がいるけど、それこそ否定すべきなんだよ。
 豊橋ミケ(以下猫) じゃあ訊くけど、何で降量や降量が増えるんだにゃ?
  ミケ、の元になる水分はどこから来ると思う?
  う~ん、海かにゃ。
  正解! じゃあ海の水がどうしての元になるかはわかる?
  馬鹿にするにゃ! 日光で暖められた海水が蒸発して空気中に舞い上がりににゃるにゃ。それが冷えてににゃるんだにゃ。
  またまた正解。温度が高ければ高いほど水蒸気は発生し、も増える。つまり……。
  温暖化で海水がたくさん蒸発して、の元になるがいっぱいできるって事だにゃ!
  その通り。えらいえらい(ミケのノドをなでる)。
  にゃふ~。ごろごろ。
  でもが増えるのは厄介なだけじゃないんだよ。には日光を反射し、その熱を宇宙に返す効果もあるんだ。
 それを利用して地球温暖化を防ごうという研究をしている人達がいる。
 ウチがそれを知ったのは08年秋にディスカバリーチャンネルで放送されたドキュメンタリー「を作ろう」。
  その録画を最近観たんだにゃ。
  えへへ……そうなんだ。
 1500隻の船で海水を吸い上げ、霧状にして上空の雲目がけて噴射。海水中に含まれる塩分が雲の中の水分と結びつき、雲をより大きくするんだ。
  1500隻って時点で現実的じゃにゃいにゃ。
  確かにね。用意するには多すぎるし、太平洋だけでもカバーするには少なすぎるような気がする。何より制作時でも想定予算は54億ドルだっていうんだからウチも荒唐無稽な話だと思う。
  そもそも船じゃにゃいと駄目にゃの? 塩だけ飛行機からまいてもいいんじゃにゃいの?
  飛行機については番組中一切触れていなかったけど、ウチが思うにコストパフォーマンスの問題じゃない?
  仮に実現したとして、気候に影響は無いのかにゃ。
  ミケと同じ指摘をする学者もいる。雲のある所と無い所では日光の照射量が違うから当然温度差ができる。温度差って気象を考えるうえでは重要なんだよね。
  温度差があるから海流とか気流とかがあるんだもんにゃ。
  そう。海流や気流が変わってしまうかもしれない。
  それが地球温暖化以上の悪影響をもたらすにゃら本末転倒だにゃ。
  それに植物の成長にも影響する。
  熱帯雨林の減少が危険視されてるのに……。
  ミケのいう通り、雲を作れば地球温暖化が改善されるかどうかは大いに疑わしい。
  そうだにゃ。
  それでもウチは研究の価値があると思ってるんだ。特に日本はね。
  え!?
  雲を作るって事は雨を作るって事につながるよね。
  もしかして水不足対策?
  その通り! 台風レベルじゃ危険だけど小まめに雨を降らせる事で水不足を解消できる可能性があるとウチは思ってる。もちろんせっかく作った雲が日本を素通りして韓国や中国に行かないよう風向きには注意しなくちゃならない。
  国際問題ににゃるにゃ。
 あっ、て事は他国に水害を起こしたり寒冷化させて農作物をダメにしたりできる気象兵器ににゃるにゃ!
  そうだね。その可能性は否定できない。
  大平洋に面してる日本は格好の標的じゃにゃいか!
  そうかも……。やっぱり気候には手を出さない方がいいのかな……?




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アニメのマエストロさえかすませる漫画の神様 「アニメ師杉井ギサブロー」

 九条小夜子(以下九) ……これ、杉井ギサブローのドキュメンタリーだよね?
 豊橋ミケ(以下猫) そうだにゃ。「アニメ師杉井ギサブロー」は日本のアニメの創成期から今に至るまで現役で活躍している杉井ギサブローの軌跡を本人や関係者のインタビューを基に追ったドキュメンタリーだにゃ。
  何で締めくくりが手塚治虫の「ジャンピング」なの? いくら尊敬しているからって他人の作品じゃない。
  いわれてみれば変だにゃあ。「銀河鉄道の夜」みたいにゃ代表作があるのに……。
  34歳から9年間日本各地を放浪や「銀河鉄道の夜」など手塚が絡んでないエピソードなんていっぱいあったはずなんだけど、印象が薄いんだよね。
  前半にゃんか杉井ギサブローを通して手塚治虫がどんだけ凄かったかを再確認させるような内容だったもんにゃあ。
  杉井ギサブローの映画のはずなのに手塚治虫のせいでアニメが安く作られるようになったって説に対する反論までしている。
  確かに「鉄腕アトム」はTVアニメとして売るために安くスタートしたけど、手塚治虫の営業努力で放送開始時から5倍まで値を上げていたにゃ。
  どう評価しようと手塚治虫抜きで日本のアニメは語れないんだね。改めてその事を確認させてもらったけど、杉井ギサブロー本人はそれでいいのかなあ……。



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