FC2ブログ

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

隠し味に成長物語を! 2018年のベスト&ワースト

 九条小夜子(以下九) もう何年もフロッピー見てないねぇ。
 豊橋ミケ(以下猫) ……は? 小夜ちゃん、突然何いい出すにゃ?
  えへへ、いってみただけ!
  いってみただけって……。
  嘘ついてるわけじゃないから何も問題ないでしょ?
  本当にゃら何いってもいいわけじゃにゃいにゃ。
  いやね、今回は毎年恒例のベスト&ワーストなんだけど、「さて、今年も恒例のベスト&ワーストの発表です!」で始まるんじゃ芸が無いと思ってさ。
  そういう事は先にいっておいて欲しいにゃ! いきにゃりやられるとあたしが困るにゃ!
  ごめんごめん。サプライズって事で。
  あたしだけのサプライズじゃ意味にゃいにゃ!
 それじゃ今年のベスト&ワーストいくにゃ!
  はいはい。
 今年はあんまり悩まずにすんだよ。
  そりゃよかったにゃ。
  やっぱり一番は「SSS.GRIDMAN」だね。次は「あそびあそばせ」で……。
  それTVアニメじゃにゃいか!!
  えーっ、駄目なの!?
  だ、駄目じゃにゃいけど、やるなら先に……
  あはは、ウソウソ。「GRIDMAN」と「あそびあそばせ」がいいっていうのは嘘偽りじゃないけど、そもそも選出すらしてないから。
  フーッ!
  じゃ、じゃあ早速ワースト10から。


 1 ビューティフル・デイ
 2 花筐 HANAGATAMI
 3 堕ちた希望
 3 巫女っちゃけん
 3 ヒズ・マスターズ・ヴォイス
 6 ビガイルド 欲望のめざめ
 7 ラプラスの魔女
 8 空海 -KU-KAI- 美しき王妃の謎
 9 劇場版はいからさんが通る 後編 花の東京大ロマン
 10 アース アメイジング・デイ

  マイナーな作品が上位を占めたにゃあ。
  10位の「アース アメイジング・デイ」もマイナーな作品だと思うけどね。誤解しないでほしいんだけど、今年はメジャーな作品に駄作がなかったってわけじゃないよ。ただ駄作を見抜くウチらの感性が鋭くなって、外れを引きにくくなってるだけだからね。
  メジャーにゃ作品は宣伝費が豊富にゃ。それって判断材料が多くにゃるって事でもあるにゃ。
  1位の「ビューティフル・デイ」は最近アメリカで注目されてるって噂のリン・ラムジー監督の映画なんだけど……。
  けど?
  すっげえつまんなかった!
 ホアキン・フェニックス演じる主人公は自殺念慮に苦しむ老境にさしかかった男で老いた母の面倒を見ながら殺し屋稼業をしている。
  暗黒老老介護映画
  ほんと、それやってくれた方がよかったかも。主人公は政治家の娘の救出依頼を請け負う。娘の救出に成功したものの、例の政治家は突然の投身自殺。それから殺し屋の仲間達が次々と殺されていく。実は娘は誘拐され、少女買春をやらされていた。その客の中に依頼主の政治家をしのぐ大物政治家がいた。
  それが明るみに出たらスキャンダルだにゃあ。
  殺し屋の仲間達はそのもみ消しのために殺されていったわけ。で、ウチにわかるのはここまで。
  へ?
  何が起こったのかをはっきり描かず、観客の想像力に委ねるっての、結構あるじゃない?
  結末とかに多いにゃ。
  この映画は全編それ。殺し屋同士の戦いも間接描写のみだし、例の娘は人を殺しても全く表情に変化が無い。少女買春を強いられていたんだからそりゃトラウマも負うでしょうけど、トラウマなら何やってもいいのか? 主人公の自殺未遂がしつこく描かれる割にはその原因は明かされないし、それを削除しても話は成り立ってしまう。観客の想像力に委ね過ぎだよ。
 第2位はキャスティングの妙。長塚圭史に高校生は無理だろ!
 第3位の「堕ちた希望」と「ヒズ・マスターズ・ヴォイス」については「ゆる~いコンペティション 東京コクサイ映画祭 第31回東京国際映画祭」で話したのでここでは割愛するね。同じく3位の「巫女っちゃけん」は不承不承巫女をやっているヒロインが児童虐待されてる子供に関わる話なんだけど、登場人物が皆馬鹿だから話にならない。巫女の仕事と児童虐待というテーマがかみ合ってないんだよね。だからどっちつかずのぬるい映画になっちゃった。でも主題歌はいい。
  主題歌を聴きに1800円払うわけじゃにゃいからにゃあ。
  6位は「ビガイルド 欲望のめざめ」。
  小夜ちゃん、前にソフィア・コッポラの映画で面白いと思ったのは一本もにゃいっていってたよにゃ。何で観に行ったんだにゃ?
  クリント・イーストウッド主演、ドン・シーゲル監督の「白い肌の異常な夜」のリメイクって聞いたからよ。ならストーリーは大丈夫だろうと思ったんだけど……。これ、昼ドラみたいなどろどろした話なのにあっさりというか淡々というか、美味しいと評判の豚骨ラーメン屋からのれん分けされた店に行ってみたら薄めた豚骨スープ出されたみたいな映画なんだよね。これ、クリント・イーストウッドはどう思ってるんだろう?
 7位は「ラプラスの魔女」。ただの予知能力で押し通せばいいものを下手に科学的な説明をつけるもんだからかえっておかしくなっちゃった。それを抜きにしてもストーリーが変。
 8位の「空海 -KU-KAI- 美しき王妃の謎」。これ、小説ならよかったかもしれない。なまじCGでできちゃうもんだからかえって嘘くさくなっちゃった。CGの無い時代に映画化されていれば他の表現を模索して嘘くさくなるのを回避できたかも。
 10位の「劇場版はいからさんが通る 後編 花の東京大ロマン」は前編と同じスタッフが作ったとは思えない駄作。婚約者である伊集院忍少尉の戦死を信じられない紅緒は満州に渡る。乗った汽車が馬賊に襲われるんだけど、その馬賊の首領が戦争中伊集院少尉の部下で彼の戦死に責任を感じている鬼島軍曹だった。
  いきにゃり?
  うん。映画が始まってから15分も経ってないと思う。
  それで手がかりが向こうから来てくれたんだにゃ。
  伊集院少尉は記憶を失い、自分を保護したロシア人貴族の夫になっていた。彼らが亡命先に選んだのは日本。確かにロシア革命で祖国を追われたロシア人が日本に来るのはありえない話じゃないけど……。それにいくら貴族だからって亡命の記者会見なんてするか? で、その記者会見の場で雑誌記者になった紅緒と再会する。その後伊集院少尉は記憶が戻るが、命の恩人であるロシア貴族のラリサが結核で余命いくばくもない事を気づかい、芝居を続ける。
  ありゃりゃ、紅緒は分が悪いにゃ。
  ラスト寸前、二人の最大の障壁であるラリサは病死。それも伊集院の事を諦めた紅緒が勤務先の車長と結婚する直前というタイミングで!
  それ、御都合主義にゃんじゃ……。
  そう、まさにそれ。全てご都合主義で話が進むの! 原作は未読だからスタッフだけの責任じゃないかもしれないけど、これはやりすぎだよ。雑誌連載やTVシリーズならまだしも2時間弱の映画でこれはないわ!
 あとこれも原作通りなのかもしれないけどギャグとしても「冗談はよし子さーん」はないと思うわ。二重の意味で時代にそぐわない。
  大正時代と平成最後の年のどちらにも合わにゃいにゃ。
  10位の「アース アメイジング・デイ」、駄作じゃないと思うんだけど……。
  にゃら何でワースト10に入れたにゃ?
  ガラパゴス島で孵化したばかりのイグアナの赤ちゃん達が蛇の群れに襲われるシーンがあってね、手に汗握る名シーンなんだけど……。
  けど……?
  それ、17年に放送されたNHKのドキュメンタリー「プラネットアースⅡ」で既に観てるんだよね……。他にもいくつか観覚えのあるシーンがあった。再編集ならそういってよ。
 さて次はベスト10よ。


 1 「タクシー運転手 ~約束は海を越えて~」
 2 「判決 ふたつの希望」
 2 「デトロイト」
 2 「孤狼の血」
 5 「ペンギン・ハイウェイ」
 6 「マジンガーZ INFINITY」
 7 「バトル・オブ・セクシーズ」
 8 「女は二度決断する」
 9 「友罪」
 10 「search/サーチ」

 10位の……。
  え、10位からにゃの?
  ああ、ちょっと変えてみようと思って……。
  だからそういう事は前もっていっておいて欲しいにゃ!
  ごめんごめん。で、話を戻すけど、この映画、映像の全てがネット上のそれっていう実験的な作品なの。それ、うまくいくのか、もたないんじゃないか? って気になって観てみたらびっくり。無理なくサクサク話が進んでいくじゃないの。アニーシュ・シャガンディ監督の構成力は凄いわ。主要人物が皆アジア系、もっとはっきりいっちゃえば韓国系アメリカ人なのも斬新ね。
  ホワイトウォッシュが騒がれていたのが嘘みたいだにゃ。
  いや、案外その影響があったのかもしれないよ。
  え?
  ホワイトウォッシュ批判を受けて非白人をメインに起用したらどうかって動きが出たのかもしれない。ウチは観てないけど「クレイジー・リッチ」ってコメディ映画は主要キャストをアジア系が占めているにも関わらずアメリカで大ヒットを記録。快挙だっていわれてるんだから。
 第9位の「友罪」は犯罪映画ならぬ贖罪映画。
  贖罪映画?
  そう。この映画の主要キャラは皆罪の意識を抱いている。一人は酒鬼薔薇聖斗事件をモデルにした犯罪者、息子が起こした交通事故の責任を過剰なまでに背負っているタクシー運転手、かつて心無い一言から友人を自殺に追いやってしまったと悔る元新聞記者の三者三様の贖罪の形を描いているの。
 第8位は人種差別テロで夫と子供を失った女性の復讐劇。といっても実際に復讐する過程は終盤だけで、メインテーマは移民に対する周囲の無理解。夫がトルコ移民だったばっかりに生き残った主人公に対し、イスラム教徒だったか? とか政治活動はしてなかったか? と訊く刑事や犯人が極右政党のメンバーとアリバイ工作をしていた事が証明されているにも関わらず、主人公が麻薬を使用した事を疑われ、それが遠因となって裁判で無罪判決が出てしまうなどドイツ社会はいったい誰の味方なのか? と思いたくなるシーンが続く。復讐劇っていっちゃったけど、厳密には間違いだね。主人公は移民排斥を追及できない社会に殺されたようなもんだ。
 12月8日に改正入管管理法が可決された。政府は移民政策ではないといっているし、そのつもりなんだろう。でも「女は二度決断する」の舞台となったドイツもトルコ人を受け入れる際、一時的に不足した労働力の穴埋めのつもりで、いずれ帰るだろうとたかをくくっていたけど、今じゃ社会に定着しつつある。それと同じように外国人労働者は日本にも定着するだろう。特定技能2号なんか家族を連れてこれるんだ。親はともかく10年も日本で暮らしたら子供はどうなると思う? 内面はもう日本人だよ。彼らにとっての母国はもう日本なんだよ。親の母国に帰ってもなじめないかもしれない。改正入管法を移民政策じゃないってほざいている連中はこういう事がわかってない。想像力が足りないとしか思えないよ。「女は二度決断する」はもう遠い外国の話じゃないんだ。
  小夜ちゃん、映画の話に戻るにゃ。
  ああ、ごめんごめん。
 第7位の「バトル・オブ・セクシーズ」だけどこれ、タイトルがよくないよ。
  でも原題に忠実だにゃ。
  そうなんだけど、日本とアメリカじゃセクシーって言葉の意味の幅が違う。日本じゃセックスもセクシーもエッチな意味しかないけど、アメリカじゃ性別って意味もある。このタイトルを見てお色気映画だと思ったおじさん、結構多いんじゃないかな? 実際はそんなおじさんの神経を逆なでするジェンダー映画の大傑作なんだけどね。
  第6位の「マジンガーZ INFINITY」は原典への愛情に満ちた大傑作だにゃ。
  劇中、マジンガーZの武装を全て使い尽くしたのはあっぱれという他ない。またこれは兜甲児の成長物語でもある。この映画を通じて甲児は弓さやかと結婚して家庭を持つ事を決意する。次なる人生のステップに踏み出したわけだ。その逆に世界征服という永遠の遊戯にひたり続けようとしているのがドクター・ヘルなんだよね。大人の成長を描いた稀有なアニメでもある。
  でもこの映画だと「グレンダイザー」、どうなっちゃうのかにゃ?
  劇中の描写を見る限りなかった事になってるとしか……。
  第5位は「ペンギン・ハイウェイ」だにゃ。
  もう大好き!! おねショタアニメの最高傑作だよ!
  ……。
  ショタコンは絶対観るべき! 特に主人公青山くんの友達の内田くんがね、始終総受けオーラを出しててたまんないの!
  ……。
  ……あ、ごめん。単なるSFファンタジーじゃなくてその衣をまとった少年の初恋物語なんだよね。謎を残す事で少年に希望を持たせているのもいい。あと、青山くんのキャラのおかげでこの手のアニメにしては理詰めで展開しているのも好印象。
  2位が三つ並んでるにゃ。
  まずは「孤狼の血」から。一言でいうと「用心棒」meets「仁義なき戦い」。癒着も厭わずやくざを抑えるようと奔走する大上を演じた役所広司が圧巻。さらに新米刑事の成長物語を絡めているのも現代的。
 「デトロイト」は1967年の黒人暴動で揺れるデトロイト実際に起こった警官による黒人殺害事件の顛末を描いたキャスリン・ ビグローの最高傑作。13年からアメリカで始まったブラック・ライヴズ・マター運動を考えると現代にアメリカと1967年のデトロイトは地続きであるとわかる。
 「判決 ふたつの希望」の主人公の一人トニー・ハンナは レバノンに住むキリスト教徒で移民排斥を訴えるレバノン軍団という政治結社の熱烈な支持者。
  また反移民?
  しょうがないじゃない。トランプ大統領や中東からの難民問題で揺れるEU、東欧からの難民への風当たりを強めている英国など移民問題は世界中で起きている。軽薄を承知でいえば世界のトレンドなのよ。将来は日本でも無視できない問題になるよ。
 話を戻すね。もう一人の主人公はパレスチナ難民の工事現場監督のヤーセル。彼とハンナが起こした雨どいをめぐるトラブルは二人の周囲だけでなく国全体を巻き込んだ異民族間対立に拡大し、ついには法廷に持ち込まれる。そこでハンナが幼い頃に経験した悲劇が明かされ、その瞬間、狭量な排外主義者に見えたハンナが過去に囚われた人間に変わる。この構成は素晴らしい。二人が和解するのも希望を感じさせて素晴らしい。
 第1位の「タクシー運転手 ~約束は海を越えて~」は1980年に起こった光州事件を取材したドイツ人ジャーナリストの体験談。だけど主役はソウルから彼を乗せて封鎖された光州市に入ったタクシー運転手。彼の造形が素晴らしい。政治には関心がなく、むしろ民主化運動に身を投じる学生達を白眼視していたんだけど、光州市で起きている事を知り、ドイツ人ジャーナリストと一緒に事実を世界に伝える事に尽力するようになる。
  これもまた成長物語といえるにゃ。
  ! そうだね。それはミケにいわれるまで気付かなかったよ。
 社会性と娯楽性を最高レベルで両立させていえて、もはや名作といっていい。絶対観るべきだよ。
  上位は本筋の下に成長物語を秘めた映画で占められたにゃ。
  そうだね。意識したわけじゃなくて結果的にそうなっちゃったんだけど。別に成長物語が好きってわけじゃないんだよね。
  大騒ぎした挙句誰も何も変わらないよりはいいにゃ。
  いや、そういう映画でも面白ければウチはOKだよ。成長すればいいってもんじゃないしね。
 今年のベストはバラエティに富んだ内容になってると思う。もしかしたらこれまでの中で一番幅が広いかも。
  そうかもにゃ。
 そういえば小夜ちゃんが絶賛していた「ボヘミアン・ラプソディ」が入ってにゃいにゃ。
   あれは圏外。ブライアン・シンガーの最高傑作だと思うけど、フレディ・マーキュリーがエイズになった事が社会にどう受け取られたのかを描いてないからラストの彼の死後マーキュリー・フェニックス・トラストが設立されたってテロップが唐突に見えちゃうんだよね。フレディとエイズの関わりをもっと見せてくれたら違っていたかもね。

  それでは皆さまよいお年を~。
  今年は余裕があったね。
  日付変更7分前は余裕っていわにゃいにゃ!


スポンサーサイト

テーマ : 映画
ジャンル : 映画

tag : 映画 移民 成長 難民

ゆる~いコンペティション 東京コクサイ映画祭 第31回東京国際映画祭

 九条小夜子(以下九) 今年も東京国際映画祭に行ってきたけど……。
 豊橋ミケ(以下猫) ありゃ、小夜ちゃん元気にゃいにゃ。
  ぶっちゃけ今年ははずれでしたー!
  ほんと、ぶっちゃけたにゃ。
  今年は「テルアビブ・オン・ファイア」、「三人の夫」、「DEVILMAN crybaby」、「ミス・ペク」、「シレンズ・コール」、「堕ちた希望」、「ヒズ・マスターズ・ヴォイス」を観たんだけど……。
  少にゃいにゃ。開催中は忙しかったわけじゃにゃいのに。
  10月は日程が合わず、11月は休みはあっても観たい映画が無かったのよ。
  そりゃもったいにゃかったにゃ。
  で、さっきウチが挙げた映画の中で面白かったのはオールナイトの「DEVILMAN crybaby」と「ミス・ペク」の二つだけ。後ははっきりいってつまんない映画ばっかりだったのよ。
  ありゃりゃ。
  特にひどかったのが「堕ちた希望」だったんだけど、これがまさかの最優秀監督賞と最優秀女優賞。ニュースを見た時は目を疑ったよ。
 この映画、娼婦のヒロインが妊娠したのを機に足を洗おうとするのね。川沿いの船小屋みたいな娼館から逃げ出し、自分と同じ境遇の少女とかつて自分を助けてくれた男と共に町を出る。話はそれるけど男がヒロインを川からすくい上げるシーンが冒頭にあるのね。で、その時乗っていた船の舳先に大きなロボットのおもちゃが置いてあるんだけどそれが何とグレンダイザー!
  そういえば昔、ヨーロッパで放送されて大人気だったって聞いた事あるにゃ。
  去年は「皆はこう呼んだ、鋼鉄ジーグ」ってイタリア版スーパーヒーローものの傑作があったっけ。
  ヨーロッパでもアニメを見て育った世代が作り手ににゃったってわけだにゃ。
  幼いヒロインにとってヒーローだったって事かな? でも注意して観ないと気づかないからたまたま船にあっただけなのかも。
 話を「堕ちた希望」に戻すね。先に挙げたあらすじに反してこの映画、とにかくゆるい。テンポだけでなく娼婦たちを束ねる組織もゆるい。何せ脱走したヒロイン達を追おうともしないんだから。
  追っ手がいにゃいんじゃ緊張のしようもにゃいにゃ。
  ヒロインが出産した直後、皆が眠っているところにどこからともなく現れた男が子供をあやして映画は終り。
  その男って誰にゃ?
  それがわかんないんだよ! 組織の追っ手ならのん気に子供をあやすわけないし、父親ならどうやってヒロイン達の居場所を知ったのか。
  わけわかんにゃいにゃ。
  これ東京国際映画祭の公式HPの「堕ちた希望」のあらすじだけどミケはどう思う?

 「堕ちた希望」1

  ……にゃにこれ? これじゃどんにゃ話かわかんにゃいにゃ。
  そうなんだよ。これ、あらすじじゃないよね。ポエムだよね。上映作品一覧ではまともなのに……。

 「堕ちた希望」2

  「サバイバ…」で途切れてるにゃ。
  HPを探してみたけど続きは見つからなかったよ。解説が途中で途切れてるのって「堕ちた希望」だけじゃないんだよね。字数制限があるのをライターは知らなかったの?
  「シレンズ・コール」はある建設会社の社員が空港を目指すんだけど、道中次から次へとトラブルが起きてなかなかたどり着けない。
  コメディにゃんだにゃ。
  そうなんだけどウチがイスタンブールの事を全く知らないのと笑いのツボが異なるせいか全く笑えなかった。これに比べたらまだ笑えたのが同じくコメディの「テルアビブ・オン・ファイア」。
  不穏当なタイトルだにゃ。
  でも内容は中東版「ブロードウェイと銃弾」というべき作品。でも「ブロードウェイと銃弾」のチーチのアドバイスが正鵠を射たものだったのに対し、「テルアビブ・オン・ファイア」で主人公に口出しする国境警備の司令官はひたすらエゴイスティックなもの。
  だったら「ラジオの時間」の方が近いんじゃにゃいかにゃ。
  そうかもね。「テルアビブ・オン・ファイア」は「中東の上で、『ブロードウェイと銃弾』と『ラジオの時間』が不意に出会うこと」のような映画かもしれない。
 コメディといよりは艶笑譚という表現がぴったりなのが「三人の夫」。タイトルロールの三人の夫とは船上で娘に売春させる父と前夫、娘にほれ込みプロポーズした眼鏡の若者。二人に義憤を感じた若者は娘を連れて陸上で暮らすが、彼女の人並み外れた性欲に音をあげ、いつしか前夫達と同じ道をたどるようになる。
 SFという事で観に行った「ヒズ・マスターズ・ヴォイス」だけど……。
  がっかりしてるにゃ。
  いや、ウチもハリウッド映画みたいなスペースオペラは期待してなかったよ。でもねぇ。行方不明の父を探す主人公は人体発火現象をめぐるトンデモ系番組に父の姿を見つけアメリカに渡る。調査の末、父を見つけ出す。父はガンマ線バーストが知的生命体からのメッセージではないかと考え、研究を続ける中、思いもかけない事が起こり、人体発火現象を起こし、死者を出してしまったと語る。
 主人公には身障者の弟がいて、父親を見つけるまでは主人公は弟の支配下にあったといってもいい。しかし、父を見つけ、彼の新しい家族と暮らす主人公を見る内、弟は疎外感と嫉妬を覚え、主人公が送った映像を警察に提出。そのため父は逮捕される。その次の瞬間、父を乗せた車にトラックが激突。父は重態となり、主人公はアメリカを去る。
  何そのトンデモ陰謀論的なオチ。
  ウチの話じゃ「Xファイル」みたいなSFサスペンスに聞こえるけどこの映画も眠気を誘うゆる~い展開。さらに何度も宇宙船のシチュエーションが挿入される。宇宙船の乗組員は皆どこかで見た顔。それもそのはず。役者さんのかけもちなんだ。宇宙船は最後に惑星を破壊する。でもこれに何の意味があるのかさっぱりわからない。これがガンマ線バーストの発生源なのか? だとしてどうして現代パートの俳優さんが宇宙船のクルーを演じているのか?
  予算がにゃかったのかにゃ?
  その可能性はある。原作はスタニスワフ・レムなんだけど、上映後のティーチ・インで監督が予算の範囲内で撮れそうだから選んだって意味の事を言ってたからね。でも同じ役者を使ったって事は何らかの意図があるんだろう。ウチにはさっぱりわからないけど。
  何だかダメな映画ばっかりだにゃあ。
  ウチが見た映画がたまたまそういうのばっかりだった可能性はある。実際、去年は東京国際映画祭で観た映画のうち二本がベスト10に入ったんだからね。今年は運が悪かったとしかいいようがない。
 じゃ最後によかった映画の話をしよう。といっても「DEVILMAN crybaby」は既にほめている人と同じことをいうだけになっちゃうから割愛するよ。
  厳密には映画じゃにゃいしにゃ。
  「DEVILMAN crybaby」を除いて今回の東京国際映画祭で唯一よかったといえるのは韓国映画の「ミス・ペク」。ウチはこの映画の上映後のティーチ・インで初めて韓国じゃミス+姓が蔑称だって知ったよ。
  蔑称が映画のタイトルって事は……。
  主人公のペクは前科者で過去に自分も親から虐待を受けていた。正直、彼女の素性を提示する序盤はまだるっこしいって感じたよ。でもペクがかつての自分と同じく虐待を受けていた少女と出会ってから映画は加速する。
 児童虐待を語るうえで避けて通れない立証の難しさ、人手不足や法律の不備による公的機関の無力、虐待の連鎖等だけでなく、そこにミス・ペクの救済も加え、90分強の時間内にうまくまとめているだけでなく、小難しい社会派ではなく一級品のエンターテインメインとに仕上げている。他の作品が日本公開されるかどうかは疑問だし、しても客は入らないんじゃないかな。でも「ミス・ペク」は健闘するんじゃないかな。
  今年はざんねんなえいがさいだったにゃ。
  そうだね。でも今年は終った月の内にブログに載せられたからよかったよ。
  ほんと、いつもは年末ににゃったりするもんにゃあ……ってそこで満足しちゃダメにゃ。エクセルシオール!

 



テーマ : 映画
ジャンル : 映画

tag : 映画 東京 虐待 コメディ SF 国際

面白いけど職業映画としては失敗作 映画「のみとり侍」

 九条小夜子(以下九) 今日は映画「のみとり侍」の話!
 初めて観たのがいつだったかは失念したけど、映画館で予告を観てからずっと観たいって思ってたんだよね。で、これがその予告。

 

 豊橋ミケ(以下猫) え? 阿部寛が歌舞伎の口上みたいにゃのを言ってるにゃ。これを劇場でやってたの? それに4月2日って言ってるにゃ。
  いや、この後に流れるのがウチが映画館で観た予告なのよ。最初は予告のみのものを載せるつもりだったんだけど、口上があんまりにも素晴らしかったもんで……。
  で、映画の方はどうだったんだにゃ。
  面白かったよ、面白かったんだけどね……。
  けど?
  魅力的なキャラクターに目がいって気がつかない人が多いと思うんだけどこの映画、ストーリーが変なのよ。
  変?
  阿部寛演じる小林寛之進は藩主の不興を買って藩から追放される。さてこれからどうするかと考えていると藩主が言った「猫のとりにでもなって無様に暮らせ」って言葉を思い出し、その言葉通り猫のとりになる。
 公式HPのあらすじ紹介では左遷って書いてあるけど猫のとり屋と越後長岡藩には何の関係も無いからね。表向きはその名の通り飼い猫のを駆除する仕事だけど、その実態は女性相手に春を売る裏稼業だった。
  そんにゃ仕事本当にあったの?
  公式HPの書き方を見ると猫のをとるってとこまでは史実みたい。
 それまで真面目一筋で生きていた寛之進は大いに困惑する。この様は阿部寛の真骨頂で、この映画の一番の笑わせどころ。阿部寛だけに限っていえば文句なしの百点満点だね。
 奇しくも最初の客は死別した妻とそっくりの女おみねだった。右も左もわからない状態で臨んだ寛之進は下手くそとなじられ、意気消沈する。その時、浮気したらすぐわかるよう股間にうどん粉をまぶせられているというのに女遊びがやめられない小間物屋の入り婿の清兵衛と出会い、彼から女性の喜ばせ方を学ばせてもらう。といっても寛之進は彼の浮気現場をのぞいているだけなんだけどね。
 で、清兵衛から得た性の知識でおみねを満足させた寛之進は自信を取り戻す。もっともこの件、ウチとしては納得いかないんだけどね。
  何でだにゃ? 
  のぞき見た清兵衛の猿真似だったからよ。寛之進ったら清兵衛が愛人に言ったセリフまで言ってるの。これってマニュアル本通りに動く男の子そのもので、女から見たらつまらないセックスだと思うんだけどなぁ。
 以後、寛之進のとり稼業は軌道に乗り、おみねとは馴染み客以上の仲になる。
  めでたしめでたしだにゃ。
  まだ続きがあるのよ。
  え?
  この続きは寛之進が身を寄せる長屋が舞台で、はっきりいって蚤とりじゃなくても成立する話。のみとり侍としての話は前半で終っちゃってるのよ。
  へー。でも後半と前半が違う話になってる作品て結構あるんじゃにゃいの?
  確かにミケの言う通りなんだけど、「のみとり侍」はそのために困った事になってるのよ、
 いくつかのエピソードを通じて寛之進は腕も立つし、情に厚い立派な人だって事がわかる。よくいう完璧超人なのね。でもそれを知ってるのは長屋の住人達や清兵衛だけなんだ。
  え、どういう事にゃ?
  おみねはエピソードの場面に居合わせたわけじゃないし、清兵衛とも長屋の住人達とも会っていないから話を聞くこともできない。つまりおみねは寛之進の事を何も知らないのよ。
 これってどういう事かわかる?
  あ! おみねは寛之進の身体の事しか知らにゃいんだ!
  さっきもいった通りいくつかのエピソードを通じて寛之進が立派なだって事が描かれているから気づきにくいけど、そういう事になるよね。
 くどいけど蚤とりとは関係ない所でそうしたエピソードが展開されているから、おみねは寛之進の身体だけに魅かれたように見えちゃう。
 蚤とり稼業を通じて寛之進が立派なだって事が描かれていればおみねも身体だけでなく人格も含め寛之進の全てに惚れたように見せることだってできたはず。でもそうじゃないから男の身体だけが目当てのうすっぺらい女に見えちゃった。そんなんでいいの?


テーマ : 映画
ジャンル : 映画

tag : のみとり侍 阿部寛 浮気

わからないを味わう 「聖なる鹿殺し キリング・オブ・ア・セイクリッド・ディア」

 九条小夜子(以下九) いや~、何といっていいかわからないものを観てきたよ。
 豊橋ミケ(以下猫) 藪から棒に何にゃ?
  実はね「聖なる鹿殺し キリング・オブ・ア・セイクリッド・ディア」って映画を観てきたの。
  長いタイトルだにゃあ。
  感想を一言でいうなら得体の知れないものを見たってとこかな。
  ふ~ん。
  主人公は心臓外科医のスティーヴン。彼とマーティンという少年の何気ない会話から始まる。
 ウチはてっきり二人は親子なのかなって思ったのよ。それぐらい仲よさそうに見えたし。ところがスティーブンには妻と聖歌隊をやってる娘のキムとまだ幼い息子のボブがいたの。
  マーティンとは赤の他人だったのかにゃ?
  アメリカって離婚が多いじゃない?
  今やアメリカに限った話じゃにゃいにゃ。
  そうなんだけどさ。で、最初は別れた妻との間の子供かなって思ったのよ。でもそうじゃなかった。それでウチ、もしかしてスティーブンってバイセクシャルなんじゃないかって。
  マーティンは愛人?
  それも違った。
  小夜ちゃん、いつから腐女子ににゃったにゃ?
  違うよ~。そういう風に思っちゃう程、親密な間柄に見えたって事!
 実はマーティンはかつてスティーブンが助けられなかった患者の息子だったのよ。ひょんな事で出会って、それ以来のつきあいなんだって。
  罪悪感からって事かにゃ?
  それもあると思う。
 3分の1くらいまではエリート医師一家の何気ない日常風景が続くんだけど、それにサスペンス映画みたいなBGMがかかって不穏な雰囲気なのよ。
 ある日、ボブの脚が麻痺して動かなくなる。その後、マーティンが唐突にスティーヴンが酔って手術をしたせいで僕の父親は死んだ。だから貴方の家族を一人殺す。誰を死なせるかは貴方達が決めろ。決めなければ貴方以外の3人は全員死ぬって言い出すの。
  はぁ?
  それらしい伏線なんて無かったからウチもびっくりしたよ。こいつ突然何言い出すんだって感じ。
 マーティンが言うにはまず最初に脚が麻痺して動かなくなる。これがステージ1。
  病気みたいにいうにゃ。
  相手が医者だからそれに合わせたのかな? このステージ1っていい方が曲者なんだよね。
 で、ステージ2は摂食障害。ものが食べられなくなって痩せ細っていく。ステージ3になると目からの出血が始まる。こうなるとすぐに死んじゃうんだって。
 ボブだけなら彼の症状を知ったマーティンがスティーヴンを怖がらせようとしてでっち上げたって解釈もできるけど間を置かずにキムも発症してしまう。
  謎の病気って解釈はもうできにゃいわけだにゃ。
  こうなるとマーティンが呪いをかけたって考えるのが一般的なんだけど、
  一般的?
  映画としてはよ! でも最初から最後までオカルト的なものは一切出てこない。それどころかタイトルにある鹿すら出てこない。
  じゃあ配給会社が適当につけたタイトルにゃんだ。
  それがそうでもないのよ。「聖なる鹿殺し キリング・オブ・ア・セイクリッド・ディア」ってタイトルは原題の直訳なの。でも鹿が出ないばかりか鹿殺しについて劇中では一切触れないから映画だけではタイトルの意味がさっぱりわからない。
 どうやらギリシャ神話に鹿を殺した男がその償いとして子供を神に捧げるって話があるらしいんだけど、はっきりした事はわかんない。
 それに当のマーティンが復讐を企てているとは思えないくらい淡々としてるのよ。
  淡々?
  復讐者にありがちな執念といったものがマーティンからは全く感じられないの。例の症状を語る時も復讐の方法というよりは知られざる自然の摂理を語ってるみたいなんだよね。
 後半、事態を打開すべくスティーヴンはマーティンを地下室に監禁し、拷問する。その時、マーティンを殺人鬼と罵るんだけど、ハタから見るとスティーヴンの方が常軌を逸してる。
  何を考えているかわからにゃい奴だにゃ。
  それが一番妥当ないい方ね。でなければ狂信者か。
  何を信じてるのかにゃ?
  具体的な事はわからない。ただマーティンの言動を見てると呪ったというよりは天罰が下ったと信じてるように見えるのよ。「セブン」のジョン・ドゥに近いかな。彼から主体性を抜いた感じ。
  結局例の症状ってなににゃの?
  くり返すけど呪いの類と解釈するのが自然だと思う。もちろん映画としての話よ。
 スティーヴンがマーティンの父親の手術をする時、酔っていたというのは手術に参加した麻酔医だけが気付いていたって事になってるの。
  にゃるほど。何でそれをマーティンが知っていたかが謎だにゃ。
  麻酔医は渡すものさえ渡せば簡単に喋っちゃうから何らかの取引をして聞き出したって事は大いにありうるし、知ってるのは自分だけっていうのは麻酔医の思い込みでしかなく、他にも気付いた人がいたのかもしれない。というか主治医が酔ってるのに気付いたのが麻酔医だけって方がおかしい気がする。
  マーティンが知る手段はあったって事だにゃ。
  ウチはそう思う。
  これってホラー映画にゃの?
  ウチは違うと思う。何故ってこの映画には怖がらせようって意思が全く感じられないから。サイコホラーや復讐劇と考えるとマーティンのキャラクターがそぐわない。不気味といえば不気味なんだけどね。
 この映画に関してはジャンル分けは無意味だって気がするし、どんなジャンルに分類したところで釈然としない点は残る。
  頭の中が消化不良だにゃ。
  そういう事。得体の知れないものを観たって感じ、わかるでしょ? ウチが思うにこの映画の中に答えは無い。小泉八雲の「茶碗の中」みたいにわからないって事を味わう映画なんだと思うな。



テーマ : 映画
ジャンル : 映画

tag : 映画

長いタイトルは駄作の印? 2017年のベスト&ワースト

 九条小夜子(以下九) 2017年も残すところわずか。
 豊橋ミケ(以下猫) わずかもわずか、あと1時間で2018年だにゃ。
  ま、まあ毎年恒例のベスト&ワーストはぎりぎりで更新するようにしているから……。
  だからってぎりぎり過ぎにゃ。普通は12月の中旬ぐらいにやってるにゃ。
  ……まぁ年末間際に大傑作と出会うことだってありえるわけで……。
  いいたい事はわかるにゃ。でも今年は18日以後映画館に行かにゃかったし、25日の時点でもう今年は行かないってわかってたんだからもっと早くできたはずにゃ。
  厳しいなぁ……。
  それじゃまずはワーストだにゃ。



 ワースト
 1 ありがとう、トニ・エルドマン
 2 マンチェスター・バイ・ザ・シー
 3 機動戦士ガンダム Twiligt AXIS 赤き残影
 4 マグニフィセント・セブン
 5 キング・アーサー
 6 交響詩編エウレカセブン ハイエボリューション1
 7 エルネスト もう一人のゲバラ
 8 打ち上げ花火、下から見るか? 上から見るか?
 9 ジョジョの奇妙な冒険 ダイヤモンドは砕けない 第1章
 10 相棒 劇場版Ⅳ 首都クライシス 人質は50万人! 特命係最後の決断


  1位に輝いた「ありがとう、トニ・エルドマン」はドイツの映画で、仕事に追われる娘の前にトニ・エルドマンという別人に変装した父が現れた。トニ・エルドマンの言動は周囲に評価され、やがて娘は仕事の事、父親の事を見つめ直す……ってあらすじの“ハート・ウォーミングコメディ”なんだけど……正直、ウチは何が面白いかどころか登場人物の考えてる事がさっぱりわからなかった。例のお父さん、いたずら好きってことなんだけど、コスプレで職場にまで来られたらね……。
  こっ恥ずかしいにゃ。
  子供としては一番やってほしくない事だと思うんだけどなぁ。一回ぐらいならご愛嬌ですむけど取引先にまでついて来た挙句、交渉に口を出して不利な方へ持って行くわ、朝、起こさなかったために仕事に穴をあけるわではっきりいって冗談じゃすまない。親といえども叩き出してもおかしくないレベル。娘も娘でユーモアが足りないって言われたからってパーティじゃ全裸で出迎えて客をドン引きさせる。
  全裸で客を出迎えるのがユーモアにゃの?
  んなわけないでしょ! 登場人物が何を考えているのかさっぱりわからなかった。
 同様の事は2位の「マンチェスター・バイ・ザ・シー」にもいえて、安易な救済を否定している点は評価するけど、だからって映画として面白くなるわけじゃない。あと甥のバンド仲間って出す意味あった?
 3位の「機動戦士ガンダム Twiligt AXIS 赤き残影」はネット配信された「機動戦士ガンダム Twiligt AXIS」を劇場用に再編集したもので、30分前後の枠内に収めるためにヒロインのアルレットだけに焦点を絞ったのは仕方ないにしても説明が足りなすぎ。一見さんお断りの編集のせいで敵がどういう連中なのか、クライマックスのMAが何なのかさっぱりわからない。思い切って敵側の人物描写は全てカットした方が謎の敵って感じになってよかったと思う。
 そもそも全6話のアニメを30分前後でやろうなんて無理に決まってる。監督や脚本は悪くないよ。
  じゃあ何が悪いんだにゃ?
  企画そのものだよ。
 同じく一見さんお断りなのが6位の「交響詩編エウレカセブン ハイエボリューション1」。いきなりレントンがビームス夫妻の元から去る所から始まり、エウレカやゲッコーステイツとの出会いは断片的にしか描かれない。
  TVシリーズを観てにゃい人にはエウレカやゲッコーステイツが何にゃのかわからにゃいだろうにゃあ。
  レントンは既にビームス夫妻の養子になってた。ここTVシリーズとは違うんだよね。TVシリーズを観た人は観た人なりにどういう意味があるのか、考えちゃうよね。TVシリーズを観ているのが前提の構成にするなら設定は変えちゃ駄目だよ。
 それと新作カットとTVシリーズからの流用カットのサイズが違うのにも呆れた。
  サイズの違い?
  新作カットは映画のスクリーンに合わせた縦1に対し横1.66のビスタサイズなんだけど、TVシリーズからの流用カットは放送時のTV画面に合わせた縦3に対し横4の比率なの。ビスタサイズと比べると左右が短いんだよね。で、「エウレカセブン」の場合、その左右の違いを修正しないままつなげているから、同じ映画なのに画面の幅が場面ごとに変わるという珍事が起こってる。
  そりゃ変だにゃ。
  TVシリーズからの流用カットはレントンの回想場面のみに使われているから問題ないなんて思ったら大間違い。実は冒頭にTVシリーズでは描かれなかったサマー・オブ・ラブが新作カットで描かれているの。これ、レントンの回想ではありえない。
  じゃあ回想シーンはTVサイズってのも成り立たにゃいにゃ。
  そうなのよ。画面サイズの変化に演出上の意味が無いんじゃ新作カットと流用カットをなじませる努力を放棄したと思われても仕方ない。
  「新訳Z」だってにゃじませる努力はしてたのににゃあ。
  あんまり効果なかったけどね……。
 4位の「マグニフィセント・セブン」は黒澤明の名作「七人の侍」を西部劇に翻案した「荒野の七人」のリメイクなんだけど……。
  七人の面子がだいぶ変わってるにゃ。
  それはいいのよ。これからも「荒野の七人」のリメイクが続いていくなら面子の変遷は時代を映す鏡になるかもしれない。もしそうなったら面白いじゃない。
  いわれてみれば「荒野の七人」では悪役は野盗だったけど「マグニフィセント・セブン」だと強欲な金持ちとその手下ににゃっていたにゃ。これってアメリカの格差社会を反映したのかにゃ。
  「マグニフィセント・セブン」の制作陣がそう考えていたかはわからないけど、ウチがいいたいのはまさにそういう事。でもウチが「マグニフィセント・セブン」をワーストに入れたのはストーリーが雑だから。
 イーサン・ホーク演じるグッドナイト・ロビショーは南北戦争のトラウマが元で銃を撃てなくなっていて、一度はガンマン達の元を離れるんだけど、クライマックスの銃撃戦には帰ってくる。問題なのはロビショーがどうやってトラウマを克服したのかが描かれていないのよ。
  それじゃトラウマを描いた意味がにゃいにゃ。
  でしょ? さらに敵のガトリングガンの事をどうしてロビショーが知っていたのか、一切説明無し。
  編集でカットされたのかにゃ?
  それってロビショーの存在意義をカットするのも同じだよ。
 リーダー格のチザムの母は敵のボスにレイプされ、殺されていた。チザムとの間に因縁があったわけだけど、それを匂わせる描写は一切無くて、最後の最後で唐突に言い出すもんだからウチはあっけにとられちゃったよ。
 伏線のはり方や回収の仕方がてんでなってないんだ。
 5位の「キング・アーサー」は現代風に解釈した結果つまらなくなってしまったという「ヘラクレス」の轍を踏んだ駄作。
  あたしは「キング・アーサー」が一番つまらにゃかったにゃあ。
  確かに面白さって点では「マグニフィセント・セブン」の方が上だね。でも「キング・アーサー」にはつまらないって点以外に欠点が無い。
  それこそ最大の欠点のようにゃ……。
  7位の「エルネスト もう一人のゲバラ」は宣伝を見るとチェ・ゲバラの映画みたいに見えるけど実際は革命に身を投じた日系ボリビア人フレディ前村の物語で、チェ・ゲバラが広島を訪れるエピソードとフレディ前村には何の関係も無い。
  一応フレディ前村とゲバラは会ってるんだけど、その時に広島の事が話題に上るわけでもにゃいもんにゃ。
  ひょっとしたらフレディ前村はチェ・ゲバラが広島に行った事を知らないままだったのでは? とさえ思った。
  最後にフレディ前村の友人達が出て、彼をほめちぎるシーンがあったけどあれも言わされてる感があって白々しかったにゃあ。
  その点はウチらの感想ってことで。
  「打ち上げ花火、下から見るか? 横から見るか?」が8位にゃのは意外だにゃあ。
  意外ってどういう事よ? ウチはシャフト信者じゃないよ。これは1993年にフジテレビ系列で放送されたドラマ「ifもしも」一編をアニメ化したもの。この「ifもしも」ってドラマ、毎回二つの結末があったの。
  結末が二つ?
  毎回中盤辺りに二つの選択肢が提示されるの。で、それを選んだらどうなるかを描いていたのよ。
  マルチエンディングのはしりだにゃ。
  当時、その概念は無かったと思うけど、そういえるかもね。
 「ifもしも」の構成を踏襲して一種のループものにしたのはいいけど、何度もループするから正直水増し感が……。
  元は45分のTVドラマだもんにゃ。
  TVドラマ版では主人公達は結ばれる事なく別れていく。だからこそ切ないんだけどアニメ版は二人そろって行方不明という結末に変えられていて、見方によっては結ばれたとも見える。この受け止め方は人それぞれなんだろうけど、ウチは原典の持ち味を殺してしまったように感じられた。また登場人物はTVドラマ版が小学生だったのにアニメ版では中学生になっていた。それなのにTVドラマ版と同じ行動をとっているので幼く見えてしまう。
  あと、無駄に声優が豪華だったにゃ。
  確かにね。でもウチはその豪華さ、必要だったの? って思っちゃう。
 9位は「ジョジョの奇妙な冒険 ダイヤモンドは砕けない 第1章」。
  これは説明不要だにゃ。
  来年の「映画秘宝」3月号のトホホの上位に入ってるのは間違いないね。
 この映画、3位と6位とはうって変って一見さんに配慮した結果、かえってわかりにくくなってしまった珍しい例。
  というか脚本が下手にゃんだにゃ。
  初めて「ジョジョ」に触れる人に配慮する。ここまでは正しい。でもDIOの存在に触れなかったために虹村パパが何であんな事になってしまったのかがさっぱりわからない。
  あんにゃ病気にゃいだろ!
  期待はしてなかったけど山﨑賢人が迫力不足なのがねぇ……。空条丈太郎役に伊勢谷友介が決まったって聞いた時はけっこういいかもって思ったんだけど、観たら全然迫力が無かった。「忍びの国」では迫力あったのにどうしちゃったの?
 10位は「相棒 劇場版Ⅳ 首都クライシス 人質は50万人! 特命係最後の決断」。
  長いにゃ!
  TVシリーズはシンプルなサブタイトルなのにね。エレベーターのボタンを使ったトリックや映画史上最高齢のテロリストなど首をひねるところが多いけど、一番問題なのは犯人を悲惨な過去のために道を誤ったけど実はいい人みたいな描き方でまとめているとこ。冒頭、ダンテ・カーヴァー演じる国連犯罪情報事務局職員を冷酷に殺している事を皆忘れちゃったの? 人殺しに同情しちゃいかんっていうわけじゃないけど実はいい人アピールがあまりにも強かったからね、気になっちゃって。
 10位は「バーニング・オーシャン」にしようか最後の最後まで迷った。
 2010年のメキシコ湾原油流出事故を描いた災害パニック映画なんだけど、石油掘削施設のメカニズムがわからないから劇中、何が起きているのか把握できないのよ。解説役のキャラもいないし、ナレーションも無いの。この点、もう少し配慮が欲しかったな。
  ワーストの後はベストだにゃ。



 ベスト
 1 ニュートン・ナイト 自由の旗をかかげた男
 2 ナイスガイズ!
 3 スヴェタ
 4 ペット安楽死請負人
 5 レゴバットマン ザ・ムービー
 6 否定と肯定
 7 恋妻家宮本
 8 彼らが本気で編むときは
 9 幼な子われらに生まれ
 10 機動戦士ガンダム サンダーボルト BANDIT FLOWER


  1位の「ニュートン・ナイト 自由の旗をかかげた男」については3月に「ジョーンズ自由州4原則を歴史遺産に! 『ニュートン・ナイト 自由の旗をかかげた男』」で書いたのでここでは割愛するね。
  今年はそういうの少にゃいにゃあ。
  (目をそらして)……。
 2位の「ナイスガイズ!」は冴えない二人のおっさん探偵が主役のアクションコメディ。17年で一番笑った。「ありがとう、トニ・エルドマン」よりもね。
  今年はライアン・ゴズリングの出演作が多かったけど「ナイスガイズ!」のライアン・ゴズリングが一番だったにゃ。
  3位と4位は東京国際映画祭で観た映画。
 3位の「スヴェタ」はカザフスタンの映画で、生活を守るためなら手段を選ばない聴覚障害者の物語。ヒロインのスヴェタは縫製工場で人員整理の対象にされそうになると残るはずだった女性を後から殴って昏倒させた他、夫の母親を毒殺するなど良心のかけらも無いように見える。でもウチはラストに自分が殴って入院させた女の娘を一晩だけ預かった後、施設に送る前にその娘に強くなれと言うシーンを見るとスヴェタにも良心はあるんだって気がする。サイコパスかもしれないけどさ。
 4位の「ペット安楽死請負人」はフィンランド映画で自動車修理工のヴェイヨ・ハウッカは副業でペットの安楽死を請け負っている。
  タイトル通りだにゃ。
  彼は独自の倫理観に基づいて行動する。彼の倫理に反する依頼は受けない。そのためにネオナチ集団、といってもかっこだけでチンピラといい換えてもさし障りのない連中なんだけど、そういう連中とつきあいのある自動車用品店の店員ペトリの依頼に背き、彼の犬を飼うようになる。それに怒ったペトリはネオナチ集団に煽られたこともあって犬を焼き殺してしまう。ヴェイヨはその報復にペトリを焼き殺し、その償いとして自らに火を放つ。
  え……。
  タイトルだけ見て面白そうと思ったら大当たりだったね! 独自の価値観を貫き通すヴェイヨの存在感は今年観た映画の中でもずば抜けていた。
 ハードボイルドの大傑作だから是非一般公開してほしいな。
 5位はCGアニメ。
  え、レゴを使った人形アニメじゃにゃかったの?
  ウチもそう思ったけど、人形じゃあんな動きはできないよ。子供向けアニメの皮を被ったバットマン論になっていて、むしろ批判精神を持った大人の方が楽しめる。ルックスで誤解している人、多いと思うな。あと、ギャグのセンスもいい。
 6位の「否定と肯定」はホロコーストは無かったと主張する歴史修正主義者デヴィッド・アービングを著作で批判したデボラ・リップシュタットっていう歴史学者がイギリスで名誉棄損の裁判を起こされる。その顛末のみに絞った法廷劇で、当事者であるはずのリップシュタットが蚊帳の外っていう展開は意外だった。
  弁護人と仲が悪かったのかにゃ?
  そうじゃなくてこれは弁護人の戦術だったんだ。相手の思惑は裁判を通じて自説は正式な歴史学者の説と同等であると世間に思い込ませる事。また、少しでも相手が返答に窮すればそこだけをクローズアップして喧伝し、自説を広めようと狙っていたんだ。だから彼女を法廷に立たせるのは歴史修正主義者の思うつぼだったんだ。
 リップシュタットの弁護士達はアービングの著作で挙げられている根拠を一つ一つチェックし、その誤りや彼が参考にした資料の中からホロコーストを肯定する部分を探し出し、突きつけていった。一見、ホロコーストが真実かどうかを争っているように見えるけど争点はリップシュタットがアービングの著作を批判した事が名誉棄損にあたるかどうか。
  それ、同じ事じゃにゃいの?
  そこが違うのよ。民主主義の辛いところで、アウシュビッツは無かったと言う事自体は言論の自由で罰せられる事じゃない。この場合、アウシュビッツの存在を証明するだけじゃ足りないおそれがあった。だからアービングが資料から自分の説に都合のいいところだけを“つまみ食い”している事を指摘し、彼らの主張がただ単に間違っているだけじゃなく、意図的に事実を捻じ曲げた悪質なものである事を証明しなくちゃならなかったのよ。
 リップシュタットの弁護人がとった手段が全ての歴史修正主義者に通用するとは限らないけど歴史修正主義への処方箋を示した事は高く評価したい。

 TV.Brosの「否定と肯定」評

 雑誌「TV.Bros」で人物が描けてないって批判されていて、ウチもその指摘はあっていると思う。でも「否定と肯定」の主役は人物じゃなくて裁判だからそれでいいと思う。
 7位の「恋妻家宮本」は妻の浮気に気をもむ中年男を描いたコメディ
 主演の阿部寛が作り方まで含めて披露していたキャベツとコンビーフの炒めもの、ウチもやってみたけど簡単なうえに美味しかったよ。
  だから7位にゃの?
  そんなわけないでしょ~。
 8位の「彼らが本気で編むときは」は母親の家出を機に性転換した元男性のリンコと彼というか彼女のパートナーの男性のマキオの元に預けられた少女の視点から日本の性的少数者の現状を描いている。リンコに対して偏見を持つ人も当然出てくるけど彼女達を悪人として描いていない点もいい。
 9位は離婚が珍しい事ではなくなった現代の親子の問題を描いた「幼な子われらに生まれ」。主人公はバツイチで妻の連れ子の姉妹と暮らしている。主人公の子供は前妻が引き取っていて、彼女は既に再婚しているんだ。
  主人公とその前妻の家庭は親子関係が逆ににゃんだにゃ。
  そういう事。例の姉妹のうち下の娘は幼いこともあって主人公になついているが、上の娘は主人公を家族と認められず、反発する。一方主人公の娘は波風こそ立てていないものの母の再婚相手を父親と認められず、それを負い目と感じている。
 主人公の現在の娘の姉の方は前の父親に会いたいと言う。でも前の父親はDV男だった。主人公は前の父親を探して娘に会ってくれるよう頼み、渋々ながら了承させ、段取りをつける。でも姉娘は結局会いに行かなかった。
 根本的な解決には至らないもののそのための手段を模索している姿がよかった。
  解決してにゃいのに?
  そりゃ解決できるならそれにこした事はないよ。でもこういうのってケース・バイ・ケースで、これならどんな家庭でも大丈夫なんてものは無いんだ。解決策を示さなかったのはむしろ誠実さの表れだとウチは思うよ。
 10位の「機動戦士ガンダム サンダーボルト BANDIT FLOWER」はMSのアクション、音楽の使い方などどれをとっても最高だった。実は「DECEMBER SKY」のところまでしか原作を読んでなくて、ストーリーが理解できるか不安だったんだけど、全く問題なかったね。むしろ新鮮な気持ちで観られた。
  これってワースト3位の「Twiligt AXIS 赤き残影」と同時上映だったんだよにゃ。
  そういえばそうだ。ベストとワーストが同時上映だったなんて初めてだね。
  それ以前に同時上映自体が少にゃいにゃ。
  そういやそうだ。
  今年はコメディが多かったにゃ。
  そういやそうだね。
  ワーストに挙げた「ありがとう、トニ・エルドマン」だってぶっちゃけ笑えなかったって事だし。
  コンセプト自体はいいと思うのよ。でも描き方が全然駄目だった。コメディの難しい点はここね。“ツボ”かどうかで評価が180度変わりかねない。
  アメリカで興行収入のトップににゃったコメディ映画が日本じゃDVDスルーってよく聞くもんにゃあ。
  笑いは文化に拠るところが大きいからね。
  来年はどうにゃるのかにゃあ。
  今、ウチが楽しみにしてるのは「キングスマン ゴールデンサークル」、「デトロイト」、「嘘を愛する女」、「ルイの9番目の人生」、「スリー・ビルボード」、「羊の木」、「シェイプ・オブ・ウォーター」だね。
  そうじゃにゃいにゃ。
  正直、見通しは悪い。北朝鮮問題は先に手を出した方が不利になるってどっちもわかってるから膠着状態になると思う。正直、どっちも手詰まりの感があるし。むしろトランプ米大統領がエルサレムを首都と認めた事が中東にどんな影響を与えるか、そっちの方が大きいと思う。
  日本はどうにゃるにゃ。
  大きな選挙が無いから劇的な動きは無いんじゃないかな。森友学園、加計学園問題を野党がどこまで追及できるか、それによって安倍首相の影響力は上下するけど、退陣には至らないでしょうね。自民党内の反安部勢力がカギを握ってると思うよ。
 ま、何が起きても問題が解決されることはなく、忘れ去られていくだけだろうね。
  え~。
  もう日本は悪くなる一方だよ。ただそれは日本人自身の責任。誰の陰謀でもない。
 こんな事いっておいてなんだけど、大晦日のしめくくりといえば之の他にはないんで……。
  まさに虚礼だにゃあ。
  まあまあ、それじゃせーの、
  それでは皆様、よいお年を!


テーマ : 映画
ジャンル : 映画

tag : 映画 歴史修正主義 2017 コメディ

最新記事
カテゴリ
最新コメント
一読の価値あり!
検索フォーム
QRコード
QRコード
月別アーカイブ
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。