スタッフ、手の内を明かしすぎでは? 「仮面ライダービルド」第5話「危ういアイデンティティ」

 九条小夜子(以下九) はい、10月最初の「小夜ミケ」は仮面ライダーうさぎさんチーム」!
 豊橋ミケ(以下猫) 「仮面ライダービルド」だにゃ!
  前回いい忘れた事もいえたし、本題に入ろうか。
 今回から朝9時スタートという事でアバンタイトルの前回までのあらすじはnascitaのオールメンバーで。
  新しい時間帯からの視聴者を意識してかいつもより長めだったにゃ。
  第4話のヒキだった石動マスターとファウストの関係はあっさりクリア。
 娘の美空がスマッシュの成分を浄化し、フルボトルに変える能力を持っていたためにファウストに誘拐されたので、彼女を救うために仲間のふりをして潜入。パンドラボックスのパネルはファウストの信頼を得るために研究所から盗むのに手を貸したんだって。
  パネルを研究所に返さにゃかったのはファウストがその気になれば強引に奪い取れるからだそうにゃ。
  一応筋は通っているけど……。
  絶対裏があるにゃ。
  龍我が納得しないのも当然だけど、戦兎は今のところはそれでよしとした。
  お人よしっていうか……。
  今はこれ以上追及してもギクシャクするだけって判断したんじゃない? 記憶喪失の戦兎にとっては石動マスターの支援を失うのは痛いし。
  妥協かぁ……。
  それよりもウチは石動マスターがスカイウォールの惨劇を引き起こした事を本人があっさり認めた事の方が気になるよ。物語の根幹に関わる事なのに「あの時はどうかしていた」で済ませちゃった。それでいいの? って思うし、何よりそんな重要な事を第5話という序盤で明かしてしまった事に驚いた。
  確かにそういう事は終盤で明かすのが普通だにゃ。
  でしょ? さらに驚いた事に早くも戦兎の素性が判明!
  バンドマンだったんだにゃあ。
  正直、まだ確定とはいいにくいんだけどね。
  ? 小夜ちゃんは岸田立弥が嘘をついているって思ってるのかにゃ?
  いや、もっと悪いかも。
  ?
  その話は後にまわすとして、もし岸田立弥の話が本当だとしたら2か月目に突入した時点で主人公の素性が明らかになっちゃう事になる。
  「アギト」や「ディケイド」も主人公が記憶喪失だったにゃ。
  でも素性が判明したのは中盤か終盤だったでしょ?
  うん。「ビルド」は早すぎるにゃ。
  でしょ? 主人公の素性は話の展開上重要じゃないから早い時点で明かしても支障ないって事かも知れないけどね。
  凄いにゃ~。
  ウチは凄いっていうより大丈夫か? って心配してるんだよね。
  心配?
 九 そう。くどくなるけど「ビルド」って展開が早いと思う。手の内を明かすのが早すぎるんじゃないかって不安なくらい。
 「ビルド」のメインライターは武藤将吾って人で、仮面ライダーは「ビルド」が初めてどころか特撮、アニメの脚本も初めて。だから駄目だっていってるんじゃないよ。ウチは「ビルド」の脚本はここ数年の中でピカ一だと思ってるし。
  じゃあ何が問題にゃの?
  最近は1年も続く番組って少ないじゃない? 大河ドラマや仮面ライダー、スーパー戦隊、プリキュアぐらいしかない。実際、武藤将吾自身1年もの長丁場は「ビルド」が初めてだし。
 失礼だけどペース配分をミスったんじゃないかって気がして心配なんだよね。
 「仮面ライダーアギト」でプロデューサーを務めた白倉伸一郎が雑誌「TV.Bros」のインタビューで、放送前にプロットを読んだ時は「これで1年もつのか」って疑問に思ったんだけど、放送がある程度進んでくると逆に「1年は短いぞ」とプロットを消化できるか不安に感じたっていってるんだ。「アギト」の前に戦隊シリーズをいくつもプロデュースして1年の放送機関を何度も体験してきた人ですらこれだからね。1クールのドラマをメインに手がけてきた人がいきなり1年の長丁場を任されるわけだからペース配分を誤るって事はありうる話だよ。
  にゃるほど~、終盤はともかく中盤がたるんじゃうかもしれにゃいにゃ。
  武藤将吾は志願して「ビルド」のメインライターになったというくらいだから番組からもその意欲が感じられる。だからそうならないように祈ってはいるけどね。


 滝川紗羽は記憶を失う前の戦兎のバンド仲間だった岸田立弥を探し出し、彼と戦兎を会わせる。立弥が言うには戦兎の本名は佐藤太郎で、安アパートで一緒に暮らしていたらしい。
 あまりの変わりように受け入れ難い戦兎だったが、失踪した日付が石動マスターに拾われた9月5日と知ると信じるようになる。
  新薬の実験のバイトに行くって言って出て行ったきり帰ってこにゃかったそうだにゃ。
  ファウストがそういう名目で人を集めていたとは信じ難いけどね。
  どうして?
  だってバイト先の住所を控えていたらどうするの? そんな手がかりを残すなんて迂闊すぎるんじゃない?
 新薬の実験の名目で身体データを集め、見込みのありそうな者は後で龍我みたいにさらっていたって事もなくはないけど、新薬の実験の参加者から行方不明者がたくさん出たら怪しまれるから一人か二人に抑えていたでしょうね。新薬の実験ってお芝居をうって得るのは一人か二人ってのは割に合わない気がするな。
 それに失踪した日付と石動マスターに拾われた日付が一致するっていうのも変。回想シーンでは石動マスターが戦兎を見つけたのは昼間。夕方や夜には見えなかった。いつアパートを出たのかわからないけど人体実験されてから脱走するまで数時間ぐらいしかない。
  短すぎるにゃ。すると立弥は嘘をついているのかにゃ。
  理由が無いんだよね……。日付については記憶が曖昧でおおよそって受け取った方がいいのかも。
 立弥は龍我と会った時、「彼が殺人犯でなければ……」って言って飛び出してしまった。葛城巧殺人事件の真相は知らないようだけけど、龍我を犯人と信じたためにとりかえしのつかない事をしたと思う程の事をしたんじゃない?
  葛城巧殺人事件と戦兎の失踪がほぼ同じ頃だった事を考えると……。
  葛城巧殺人事件が佐藤太郎の失踪の引き金になった可能性もあるね。どうしてそうなったかは見当もつかないけど。


 夜の街をあてどなく走る立弥。彼はブラッドスタークに捕まってしまう。
 今回はやたらとブラッドスタークが絡んできた。てっきりアクションは彼とビルドが担当し、スマッシュは出ないかと思ったくらい。
  でも出てきたにゃ。
  それが立弥が変えられたプレススマッシュ。「響鬼」のリョクオオザルに似てるね。

 プレススマッシュ リョクオオザル

 スマッシュデザインを担当する篠原保は過去作に登場したライダーや戦隊ロボを隠しモチーフにする事があるから今回も偶然じゃないかもね。

 仮面ライダー電王 ソードフォーム スパイダーファンガイア

 大獣神 リュウオーン

  でもにゃんでリョクオオザル?
  さあ……。
  プレススマッシュ、研究所を襲った……といっていいのかにゃあ。
  研究所に行ったまではいいけど警備員に一方的に攻撃されてぐったりしてたもんね。他人に危害をくわえるどころか何もしてないのに撃たれまくっていた可能性もある。
 戦兎が行くのが遅かったら通常兵器で倒された唯一のスマッシュになっていたかもね。
 そんなわけだからどんな能力を持つのか、映像作品からはさっぱりわからない。
  最弱スマッシュかもしれにゃいにゃ。
  成分を抜かれたままだったら間違いなくそうなっていたね。
  にゃんと自分の冤罪がにゃかにゃか晴れにゃい事に業を煮やした龍我がアジトを突き止めるためにせっかく戦兎が抜いた成分を戻してしまったにゃ。
  第4話で鍋島が記憶喪失になってしまい、手がかりがなくなってしまったので荒れていたとはいえひどい事するなあ。
  二度スマッシュの成分を注入されたようにゃもんだもんにゃ。
  鍋島みたいに記憶喪失になるかもしれない。鍋島と比べて明らかに立弥は身体が弱そうだから下手したら命にかかわるかも。次回予告で戦兎が怒るのも当然だよ。
  どっちも龍我は自分の眼で見て知っているはずだもんにゃあ。
  それだけ焦っていたって事だろうけど、次回どうやって仲直りさせるんだろう?
 スマッシュの成分を戻したらどうなるって尋ねた時の美空の答えを聞いたのが発端だけど、それだって深く考えた末に回答したわけじゃないんだよね。
  美空自身もこんにゃ事ににゃるとは思ってにゃかったろうにゃ。
  立弥がファウストのアジトの場所を知っているかどうかすら怪しい。
  え?
  途中で第三者に目撃されるかもしれないのにアジトから歩いて行かせると思う? アジトから研究所までの道を立弥が知らなかったら? 車か何かに乗せて目的地の近くで降ろした方が安全だよ。
 キャラクターとしては軽率で馬鹿な行動だけどシリーズ全体で見ると面白い。
  ?
  「W」のドーパントは倒されると同時に人間に戻っていた。
  「ドライブ」の中盤もそんにゃ感じだったにゃ。
  「フォーゼ」では最終段階になるとゾディアーツは人間から分離して独立した存在になった。「555」のオルフェノクは既に死んでいるせいか人間に戻ることはできないので例外として、平成仮面ライダーでは人間が怪人になった場合、倒されれば戻れるんだ。
 ウチが挙げた作品では自動的に人間に戻っていたけど、実は「ビルド」は例外で倒しただけじゃ人間に戻れない。
  あ、そうか。スマッシュの成分を抜かにゃくちゃいけにゃいんだった。
  怪人を人間に戻さなければどうなるか? これを試みたのは「ビルド」が初めてだと思う。
  また倒して元に戻すだけだったりしてにゃ。
  う~ん……。
 

 スマッシュ絡みでいえばブラッドスタークは立弥が自ら志願したって言ってるし、倒された直後の立弥の言動もそれを裏付けるものだった。
  あれ、でもブラッドスタークが強引に立弥を連れ去るシーンがあったにゃ。
  そう、そこなんだよね。ブラッドスタークの言う事は信用できないとして、何故被害者である立弥までが口裏を合わせるような事を言うのか?
  もしかしてグル?
  それならまだいい。ウチが思うに立弥は記憶を改竄されてるんじゃないかな。
  え、にゃんで?
  ヒントは龍我が冤罪と知った時の立弥の反応にあると思う。葛城巧殺人事件の後で立弥が何をしたか、それを知られては都合が悪いんだと思う。
  口封じだにゃ……。
  ファウストが記憶の改竄までできるとなると今まで開示された情報は全て疑ってかかる必要がある。
  嘘をついてにゃいからといって真実を言ってるわけじゃにゃいんだにゃ。
  そういう事。証言だけじゃアテにならないって展開は平成ライダーどころか普通のドラマでもなかなかないよ。
  だとしたら1年は短いかもにゃ。


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久々に来週が期待できそうな平成仮面ライダー 「仮面ライダービルド」

 九条小夜子(以下九) いよいよ始まりました「仮面ライダービルド」
 豊橋ミケ(以下猫) ……9月3日ににゃ。
  いや~、その週の内に何かしら書こうと思ってたんだけどね~。
 それにしてもウィザードの苦労が水の泡だね。
  ? ウィザード関係にゃいにゃ。
  いやだって思い出してみてよ。「ウィザード」が頑張って1か月延長して「鎧武」以降10月スタートになったのにまた9月スタートに戻っちゃったじゃない?
  ああ、にゃるほど。
  9月スタートって他の番組より1か月ズレてるでしょ? 特番での番宣とかやりにくかったんじゃないかな?
  それで10月スタートに?
  もちろんそれだけが理由じゃないとは思うけどさ。
  「エグゼイド」がいつもより4本も少ない全45話にゃのは残念だったけど、9月スタートってそんにゃに不利じゃにゃいと思うにゃ。
  そうかな? 「烈車戦隊トッキュウジャー」の放送がイスラム国による日本人拘束事件で一回延期されたじゃない? それで「手裏剣戦隊ニンニンジャー」の放送スケジュールも一週間後ずれする事になって、その調整で苦労したってメインライターだった下山健人が雑誌か何かでいってたんだよね。スーパー戦隊40周年記念作品だったので特定の日付に連動した企画があった事もあるけど。
 一週間でも大変だったんだから1か月前倒しになった「ビルド」も大変だったと思うよ。
  不測の事態だった「ニンニンジャー」とは違うんじゃにゃい?
  確かに事前に計画を立てたうえでのスケジュール変更だからね。それでもウチはスーツや玩具の開発、製造は大変だったんじゃないかって思うよ。
  一番ラクだったのは10月まであとわずかって時にこんにゃ事をいってる小夜ちゃんだにゃ。
  うるさいな……。
 日本による火星探査計画極プロジェクト。それは火星から謎の加工物パンドラボックスをもたらした。有人探査機の帰還セレモニーの最中、何者かが警備をかいくぐりパンドラボックスに触れた。その瞬間、謎の構造物スカイウォールが出現。スカイウォールによって日本は三つに分断された。
 それから10年。分断された地区はそれぞれが福祉に力を入れる北都、平和主義を掲げる東都、経済復興を優先する西都となった。
 この舞台設定、白人至上主義や自国第一主義とそれへのカウンターで二つに割れたアメリカや極右勢力の台頭で揺れる欧州を反映してるんじゃないかな?
  あっちのスカイウォールは人々の心の中にあるにゃ。
  北都、西都に対抗するために氷室玄徳が軍備増強を主張する姿には北朝鮮の核ミサイルに対抗するために非核三原則を見直すべきという自民党議員が重なって見える。
  そういえば第1話のラストでナイトローグが「戦争の始まりだ」って言ってたにゃ。
  平成仮面ライダーで戦争って言葉が使われるのって意外と稀よ。ビルド」は今までの仮面ライダーの中で最も政治色が強い作品になるかもしれないね。


 アバンタイトル、仮面ライダービルドである桐生戦兎ともう一人の主人公万丈龍我のかけあいで前回のあらすじを説明。これって「仮面ライダー」にしてはかなり珍しい事なんだよね。
 登場人物達の言動もコミカルで、一見明るい作風に見えるけど実はすごくシビアな物語。
  やっぱり舞台設定が世相を反映してるからかにゃ。
  それもあるけど、仮面ライダー自身の設定もね、結構ハードじゃない?
  そういえば久々の悪の組織に拉致されて改造された仮面ライダーだもんにゃ。
  「555」のカイザや「エグゼイド」の宝生永夢以外の仮面ライダーがいるから平成初じゃないけどね。
 透明な水槽に入れて得体の知れない薬品に漬けるというキノコモルグ方式だけど、“実験”シーンは「仮面ライダー」のショッカーによる改造手術シーンを彷彿させる。
  でも平成ライダーは倒されたら死亡じゃにゃくて人間に戻れるにゃ。
  倒されたスマッシュから成分を抜き取ればね。

 フルボトルができるまで

 でもミケ、忘れたの? 第2話でバーンスマッシュにされた龍我の恋人は身体が弱かったために人間に戻れず消滅してしまったし、鍋島は二度続けてスマッシュ化したために記憶喪失になってしまった。
 普通の番組だったら娘のあやとりを見て一部だけでも記憶を取り戻すもんだけど、そういうお涙頂戴は一切やらなかった。
  容赦にゃいにゃあ。
  厳しいだけじゃないよ。その直後、桐生戦兎は鍋島の娘に乾電池をそれまでの記憶に見立てたフォローをしていた。このシーンはキャラの設定を活かした平成仮面ライダー屈指の名シーンだと思うな。


  続けてスマッシュ化といえば同じスマッシュににゃるかと思ったら違ってたにゃ。これってまずくにゃい?
  そうなんだよね。「鎧武」以降平成仮面ライダーは怪人着ぐるみが少なくなっちゃって、再生怪人みたいに同じ怪人が何度も出てくるのが何年も続いてるんだ。
 ウチ、「ビルド」もそうだろうって思ってたらわずか1か月の間に怪人を6体も出す大盤振る舞い。
  「エグゼイド」みたいに1クールを過ぎたら再利用を始めるんじゃにゃいの?
  それは難しい。ミケが心配した通り、同じ人間をスマッシュ化しても同じスマッシュにはならなかった。それなのに別人をスマッシュ化したら偶然以前出たのと同じスマッシュになりましたっていうのは不自然だよね。
  再利用しにくいにゃ。
  まあ鍋島が特別だったって可能性もなくはないけど。
  そうなるとナイトローグやブラッドスタークに頑張ってもらうしかにゃいにゃ。
  その可能性は高い。でもウチは「ビルド」には怪人がたくさん出てくるんじゃないかって期待してるのよ。
  え、どうして?
  見て。下の画像は第1話のストロングスマッシュと第2話のバーンスマッシュだけど何か気づかない?

 ストロングスマッシュ バーンスマッシュ

 猫 ……?
  ヒントをあげるね。太ももの辺り。
  ! 同じだにゃ!
  よく見れば腹部も同じでしょ? ウチの推測だけど、同じスーツの胸から上を差し替えて別の怪人にしてるんじゃないかな?
  でもニードルスマッシュの脚は違ったようにゃ……。
  下はミケがいったニードルスマッシュ。その隣は第3話に登場したフライングスマッシュ。

 ニードルスマッシュ フライングスマッシュ

  あ、こっちも下半身が同じだにゃ!
  たぶん二種類のスーツを作って胸から上だけ変えていくんだと思う。平成仮面ライダーじゃ怪人の半分は改造だけど、今までは「宇宙船」のイヤーブックに載っていたデザイン画を見るまで気づかなかった。「ビルド」は放送中、それも序盤で気づいたんでちょっと得した気分だね。
  得した? 胸から下は同じスーツって事は着ぐるみを作る予算が少にゃいって事じゃにゃい。
  確かにミケのいう通りで、理想をいえば一体一体新規造形なのが望ましい。でもこういう事に気付くのって裏話や撮影秘話に通じるものがあるじゃない?
  あるかにゃあ~。


  これからだけど、第2話でタブレットを孫の手に変えていたから只者ではにゃいと思っていた石動惣一、早くも悪の組織ファウストとの関連が……。
 3年前に盗まれたはずのパンドラボックスのパネル。一枚はファウストが、もう一枚は秘密基地にあった。劇中で明言されたわけじゃないけど、秘密基地を作ったのは石動マスターだよね? 何らかの関係があると見るべきだし、連絡を受けたわけでもないのに倉庫へ行って桐生戦兎を秘密基地に運んだり、彼がバイトに行っている間にブラッドスタークが現れた事を考えると……。
  え、まさか小夜ちゃん、石動マスターがブラッドスタークだって思ってるの? 声が違うじゃにゃい。
  仮面ライダーフォーゼ」のヴァルゴゾディアーツの例があるからね。それに昭和の頃から人間時と怪人時で声が違うのはよくある事。「仮面ライダー」じゃ声はアテにならないよ。
 ちなみにナイトローグの正体、氷室玄徳じゃないかってウチは思ってるんだけど……。
  にゃんで?
  なんかね、声のイントネーションが似てるような気が……。
  第1話終盤を考えればありえにゃいにゃ。
  そうなんだよなぁ……。で、石動マスターに話を戻すけど、彼が極プロジェクトの一員だった事は確か。もしかしたらスカイウォール発生にも関わっていたのかもしれない。
 意外なのはまだ1クールも終わってない第5話の時点で石動マスターの秘密に迫ってるって事。解明されるかどうかは別として、ウチはこれ、凄い早い展開だなって思った。
  第3話で西都に行くってなった時もえ、もう? って思ったにゃ。
  ウチもだよ。いつか北都や西都には行くだろうけど当分は東都でだけ話を進めるものと思っていたからね。
  意外っていえば滝川紗羽だにゃ。ジャーナリストって事で情報収集は全部彼女がやると思ってたにゃ。
  でも彼女が集めた鍋島の情報は全てファウストに偽造されたものだった。
  でも鍋島って名前は本名だったにゃ。
  鍋島って案外素人なのかもね。素人に偽名を名乗らせるとかえってボロを出すと思ったのかも。
 重要な情報は石動の娘でネットアイドルのみーたんがゲット!
  滝川紗羽、立場にゃいにゃ。
  運転手をするなど何もしてないわけじゃないんだけどね……。
  「ゴースト」の御成みたいなにゃネタキャラににゃるのかにゃ?
  第3話を見るとそれが一番ありえそう。そういえば滝裕可里、「ゴースト」にゲストで出てたね。
  これからもサプライズがいっぱいありそうで、久々に来週が楽しみにゃ平成仮面ライダーだにゃ。
  スタッフには悪いけど一番のサプライズは10月1日から朝9時放送になる事だったね。
  おいおい。



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生みの親より名づけ親 「ウルトラマンジード」第11話「ジードアイデンティティ」&第12話「僕の名前」

 九条小夜子(以下九) ウルトラマンジード」もついに前半戦終了!
 豊橋ミケ(以下猫) 前半の末尾を飾るに相応しい話だったにゃ。
  タグチップも大増量だったもんね。


 オープンカフェでいつもの編集者に小説の構想を語る伏井出ケイ。
  今回初めて大隅丈治って名前が明らかににゃったにゃ。
  縁起でもない形でね。
 話している時はこのネタで小説を書くつもりだったんだろうけど、実は伏井出ケイが語っていたのはウルトラカプセルの秘密だった。
 編集者が席を外した隙にベリアルに思念波で報告する伏井出ケイ。
  でもそれはAIBに監視されてたんだにゃ。
  そうとは知らずにベリアルに報告する伏井出ケイ。ベリアルが“息子”のジードをほめた時、彼は表情をくもらせる。
  “息子”じゃにゃくて自分の功績だと言いたいんだけど言えにゃいんだにゃ。
  彼にとってベリアルは絶対。彼がジードの功績といえばジードの功績とするしかない。これ、今回の伏井出ケイの言動を理解するうえで重要なシーンなので見逃さないでね。
  ベリアルは伏井出ケイの思念波が探知されている事を察知。そこへ例の編集者が戻って来るにゃ。カレラン分子の話をしにゃがら編集者の様子をうかがう伏井出ケイ。すると編集者は汗をかいていたにゃ。
  P・ヴァーホーベンの「トータル・リコール」を思い出すね。
 伏井出ケイは編集者のジャケットから盗聴器らしきものを奪い取り、何らかのエネルギーを送り込む。するとオープンカフェに潜伏していたAIBエージェント達が次々と倒れていき、さらにゼナやモアがいた本部まで壊滅状態に。
  編集者を逃がそうとしたAIBエージェントの前に現れ、ステッキの一撃で倒すシーンは編集の妙でテレポーテーション的な能力を演出していてよかったにゃ。
  直後、地球人から見たら当たり障りのない台詞で編集者に死刑宣告をするシーンもよかったね。
 場面変わって出勤途中にAIBに拉致されるレイト。
  この状況で会議の方を気にするにゃんて……。
  第9話、第10話にはゼナがレイトの事を昔から知っていたような描写があったじゃない?
  あったあった。小夜ちゃんはレイト自身は忘れているけど、彼は過去に宇宙人絡みで何かあったんじゃないかっていってたにゃ。
  今回の拉致はそれに関わるものかと思ったら違った。
  あらら。
  自分達では手が出せないのでAIBは伏井出ケイの思念波の送信先をゼロにリークし、彼にその調査を依頼する。
 ここまでの展開は一級のSFスパイサスペンスになっている。AIBと似たような諜報機関のエージェンントが主役だった「ウルトラセブンX」を超える諜報戦だったね。ウルトラシリーズの新しい可能性が垣間見えたよ。


  後半はリクの出生の秘密が明かれるにゃ。
  買いものの帰り道、ライハの額に怪しい光のマークが浮かび上がる。それは伏井出ケイの部下のバド星人のレーザー(?)サイトだった。間一髪銃撃を避けるライハだが、彼女が逃げれば周囲の人間を無差別に撃つと伏井出ケイに言われ、身動きができない。
 ライハを人質にとられ、動きを封じられたリクに伏井出ケイは彼の出生の秘密を語る。
 19年前、ウルトラカプセルを集めるために作られた存在がウルトラマンジード、朝倉リクだった!
 「17年は『ウルトラマンジード』!」で母親については触れられないだろうっていったよね? ある意味外れたね。
  そもそも母親にゃんていにゃかったんだもんにゃあ。
 あれ、じゃあ6年前にライハを襲ったのはにゃんで?
  あれかぁ……。ウチもあの時リトルスターを消滅させた事を反省したから怪獣でリトルスターの宿主を追い込んで祈らせ、ウルトラマンジードに譲渡させるってやり方に変えたんだと思ってたからねえ。推測になるけどべリアルも一応ウルトラマンじゃない?
  そうだにゃ。
  ベリアル融合獣に変身する際、怪獣をベリアルが吸収するイメージが出るじゃない? 多分ベリアル融合獣にもベリアルの因子が混じっているのよ。
  そういえば胸にベリアルみたいにゃ模様があるもんにゃ。
  くり返すけどベリアルもウルトラマン。その因子を持つベリアル融合獣ならリトルスターを吸収できるのではないかと思って試してみた。それが6年前の光瀬山麓の事件なんじゃないかな。
  て事は伏井出ケイは貴重にゃリトルスターを無駄にしたんだにゃ。
  う~ん、そうなるねえ。
 伏井出ケイはリクにウルトラカプセルの譲渡を迫るが、ペガの活躍でバド星人の狙撃からライハが解放されたので当然拒否される。リクはウルトラマンジードプリミティブに、伏井出ケイはペダニウムゼットンに変身し、戦い始める。
 サメのような顔を付け、ゼットンともパンドンとも印象の異なる怪獣にしたゼッパンドンと違い、ペダニウムゼットンゼットンヴァリエーションの一つといってもいいくらいゼットンをメインにすえたデザインになっている。
 がむしゃらにペダニウムゼットンに向かって行くジード。その姿は彼の動揺を表してもいる。
 ビルの屋上で戦うバド星人とライハ。その向こうではジードとペダニウムゼットンが戦っている。
  巨大戦と等身大バトルが一つの画面の中でくり広げられているにゃ。
  戦隊シリーズでは何度か見られるけど、ウルトラシリーズでは「ジード」が初めてなんじゃないかな?
  仮面ライダーシリーズではどうにゃの?
  「仮面ライダーJ」や「劇場版仮面ライダーディケイド 全仮面ライダー対大ショッカー」、「仮面ライダーW×仮面ライダー ディケイド MOVIE大戦2010」や「スーパーヒーロー大戦GP 仮面ライダー3号」には巨大なライダーや敵が登場したけど等身大バトルと巨大戦の同時進行は描かれなかった。当然今回の「ジード」みたいなシーンは無いよ。
  バド星人、ペダニウムゼットンを援護するかのようにジードを撃っていたけど、何の影響も与えてにゃいのがいいにゃ。
  皮肉にもペダニウムゼットンが突き飛ばしたジードが破壊したビルの破片が飛んできて彼を潰してしまった。
  窮屈そうにフードをはぎとる場面にゃんか可愛げがあったのににゃあ。
  自称宇宙の帝王っていう「セブン」の時の設定を口先だけキャラとして活かせば人気がでたかもしれないね。
 光線の応酬で共倒れになったリクと伏井出ケイ。
  リクは気絶してしまったけどケイはふらつきながらも歩いていたにゃ。
  リクからウルトラカプセルを奪い、ステッキでとどめをさそうとした瞬間、駆けつけたライハに阻まれ、ゼロカプセルまで落としてしまう。
 戦いの後、伏井出ケイはベリアルから拠点を突き止められた事、ウルトラカプセルを揃えられなかった事を叱責される。「ウルトラマンゼロ THE MOVIE 超決戦! ベリアル銀河帝国」のダークゴーネやアイアロンなんて何度もゼロ達を逃していたのにお咎め無しだったのにね。
  ベリアル変わったにゃあ。
  だよねえ。「万死に値する」なんてベリアルの言う台詞じゃないって思うんだけど。あ、これベリアルが優しいって意味じゃなくて、ベリアルってもっとガラ悪いキャラじゃなかったの? って事ね。
  しばらく見にゃい間に大人ににゃったにゃあ。
 それはさておき伏井出ケイって今までのベリアルの部下の中じゃ一番優秀にゃんじゃにゃいの?
  ウチもそう思う。厳しく接してるのはストルム星人である彼の能力を利用するためにあえて追い込んでいるともとれるけどね。
  ?
  失敗をつぐなう方法と称してベリアルは伏井出ケイの身体にウルトラカプセルのエネルギーを注入させた。その結果、彼は強すぎるエネルギーに呑まれ、暴走してしまった。ベリアルはエネルギーの性質を変えるためだって言ってたけど、第12話のラストを見るとそれだけじゃないみたい。
 さっきもいった通り強すぎるエネルギーによって自らの脳と神経系を焼いてしまったペダニウムゼットン。回復するまで動けなくなってしまう。その間、リクは星雲荘に届いた手紙の差出人に会いに行く。
 差出人の正体は朝倉錘。彼もリトルスターの宿主で、その能力は千里眼。その能力でゼロが異空間で無数の触手相手に苦戦している事やリクがベッドの下に隠しているものの事も知ることができる。
  それだけじゃにゃいにゃ。バリヤーで自分の存在を伏井出ケイらから隠す事もできたにゃ。
  これは意外。リトルスターの宿主って一つの能力しか持っていないって思い込んでたからね。
 演じるのは寺田農。一般的には「天空の城ラピュタ」のムスカの声が有名だけど、古くは「ウルトラマン」のガマクジラの回に「ウルトラQザ・ムービー 星の伝説」、平成に入ってからは「ティガ」、「ダイナ」、「マックス」に出演。他にも「ウルトラQ dark fantasy」や「怪奇大作戦セカンドファイル」、「シルバー假面」など実相時昭雄監督作品の常連だった。
  それじゃ実相時昭雄の特撮作品のみの常連みたいだにゃ。
  非特撮作品にも何本も出演しているよ。
 最近では「仮面ライダーW」の園咲琉兵衛があったね。
 このように特撮作品とは縁の深い寺田農だけど、正直、出るとは思ってなかった。
  「ギンガ」以降過平成三部作等の常連俳優は出てにゃかったもんにゃ。
  いつか堀内正美にも出て欲しいね。
  「仮面ライダードライブ」や「ジュウオウジャー」にも出てたもんにゃ。
  話を戻すね。朝倉錘は朝倉リクの名付け親だった。一時はリクを引き取って育てる事も考えていたけど、その矢先に妻に先立たれ、自分一人では荷が重いとモアの愛崎家にリクを預けることにしたんだ。
 三か月前リトルスターによる能力が発動した際、真っ先に見たのはリクの姿だった。
 朝倉錘と出会った事でたとえ自分が作られた存在、ケイの言う通り模造品だったとしても望まれた存在、愛してくれる人がいる、自分は無価値ではないとわかり、自信を取り戻す。
 朝倉錘から譲られたリトルスターでウルトラの父のウルトラカプセルが起動。ゼロのウルトラカプセルと組み合わせてウルトラマンジードの新しい姿ウルトラマンジードマグニフィセントが誕生する。
  平成ゴジラシリーズかと思うような初登場シーンだったにゃ。

 ウルトラマンジードマグニフィセント

 ここまでのくだり、生みの親の伏井出ケイと名付け親の朝倉錘が対ににゃるように描かれてるにゃ。
  そうだね。
  変身シーンの声、西岡徳馬じゃにゃかったにゃ。
  「A」に初めて出た時の声じゃないかって思ったけど、正直自信無い。
 ペダニウムゼットンとの戦いでは光線技が主体。アンダースローで投げる光輪は初めてだよ。
  肩の突起と角がひっかるのかにゃ?
  まさかぁ。
 マグニフィセントの必殺技はビッグバスタウェイで、これでペダニウムゼットンを倒した。爆発時に画面右奥の廃墟がその衝撃で揺れるのは芸が細かい。
  盛大にまき散らしていたのはキングジョー成分かにゃ。
  そうだね。でも「ウルトラマン」の「さらばウルトラマン」で科特隊が無重力弾でゼットンを倒した時、肉片に見立てた赤い塊が降ってくるんだよね。それも意識してるんだと思う。


  結局ゼロはベリアルを見つけられにゃかったにゃ。
  第11話を観た時点ではゼロとベリアルの戦いが描かれるんじゃないかって思ってたんだけどね。今にして思うとゼロがいると話の展開上都合が悪いんで調査の名目で宇宙に行ってもらったんじゃないかって気がするよ。
 ただジードマグニフィセントとゼロビヨンドの共闘となると釣り合うような敵を考えるのは大変だと思うよ。
  そうでにゃくてもジードがゼロビヨンドに食われちゃう事が多かったもんにゃあ。
  ジードを活躍させるためにもこれからもゼロには宇宙に出張してもらわなくちゃね。



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脚本の練り込み不足が惜しまれる 「ウルトラマンジード」第10話「ココロヨメマス」

 九条小夜子(以下九) さて、今週の「ウルトラマンジード」、目玉は何といっても37年ぶりの登場となるザンドリアス
 豊橋ミケ(以下猫) その意義については前回、小夜ちゃんが語ったので割愛するにゃ。
  文字数が稼げると思ったのに。残念。
  オイ!
  「80」のザンドリアスと比べると体色が明るくなったように見えるね。

 「ジード」のザンドリアス  「80」のザンドリアス

  首の付け根の部分、「ジード」の方はすっきりしてるにゃ。
  登場時に「80」でよく使われていた効果音が流れた。
  わかりにくいファンサービスだにゃあ。
  「80」の頃はわからないけどソフビも発売された。ザンドリアスファンにはたまらないね。

 

  ザンドリアスのソフビ発売と聞いて女の子の方を思い浮かべたファンにとっては悲報かもにゃ。


  宇宙からザンドリアスが飛来した。その目的を調べるためAIBはゾベタイ星人サトコを招いた。
  ゼナとモア以外のAIB職員が映っていたにゃ。
  せっかくのAIB回なんだから第4話で採用されたピット星人ティプ=トリィも出して欲しかったな。
 それにしてもAIB、MIBみたいな諜報機関かと思ったら防衛チームみたいな事もするんだね。
  宇宙から来るものは全部AIBが担当するみたいだにゃ。
  気になるのは地球サイドは何もしないのかって事。「ジード」って防衛チームどころか自衛隊すら出てこないでしょ? 宇宙から来た怪獣はAIBが対処するとして、第5話のアーストロンみたいな地球原産の怪獣は誰が対応するんだろう?
  ジード
  最終的にはそうなるけど……って宇宙怪獣だってジードが始末してたじゃない。そもそもAIB、実戦部隊がいるのか?
  出てにゃいだけじゃにゃいの?
  第4話のエレキングなんて明らかに宇宙怪獣なのに動いていたのはモアとゼナだけだったよ。それを思えば実戦部隊なんて無いんじゃない?
  それじゃもしザンドリアスが人類に敵意を持ってたらどうするつもりだったんだにゃ。
  AIB、何もできないんじゃない?
  自衛隊に通報するとか?
  普通に考えたらそうだけど、第1話じゃスカルゴモラが長い間暴れていたのに自衛隊が出動した描写は無かったし、第8話でギャラクトロンが停止していた間、誰も何もしなかった。さすがに存在しないとは考えにくいけど「ジード」の世界観じゃアテにできない。
  「ガンダムビルドファイターズ」の審判なみに仕事しにゃいにゃ。
  あっちは劇中で言及されてるけど「ジード」は誰も何も言わない。
  頼りにされてにゃいって事?
  ここまで影が薄いって事はそうだよね。下手したら一般人から忘れられているのかも。
 まあ出動したところで怪獣には歯が立たないだろうけど。
  うわあ……。


  ゾベタイ星人サトコって名前は流行に乗ってそう名乗っているだけで本名じゃないみたい。
 ゾベタイ星人は心が読めるので互いにをつけない。ウチらにとってのテレパシーが彼らにとってのにあたるのかも。
 日常的にをつく地球人にサトコは失望する。
  だから思いやりとしてのも理解できにゃいにゃ。
  今回、モアとサトコの危機を救うために彼女たちの前で変身して正体を明かしてしまう。
  今回は箸休め的にゃコメディ回だと思ってたからこれにはびっくりしたにゃ。
  まさに意表を突かれたね。ザンドリアスを宇宙に帰した後、リクの口からジードである事を隠していたわけをモアに説明するシーンがあって、そこはいいシーンだと思うんだけど、ゾベタイ星人とにまつわる話とつながってないんだよね。
  ザンドリアスともつにゃがってにゃいにゃ。
  だからゾベタイ星人サトコとモアの部分って浮いているっていうかとってつけた感じがしてしょうがないんだよね。
 事前にリクがモアにジードの正体の事でをついていたって流れにすればザンドリアスはともかく話全体にはなじんでいたと思うんだ。せっかく正体を明かすんだからこれぐらいの事はしてほしかったな。
 あと最後に一つ。
  ?
  青いまつ毛は蛇足でしょ。


 ザンドリアスの女の子

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tag : ウルトラマン ジード ザンドリアス

今回の怪獣はいいチョイス! 「ウルトラマンジード」第9話「誓いの剣」

 豊橋ミケ(以下猫) 一か月ぶりの「ウルトラマンジード」だにゃ。
 九条小夜子(以下九) 正直、サンダーキラーは鳴り物入りで出てきたのに大した事なかったし、ウルトラマンゼロビヨンドもねえ……。
  いきにゃり出てきたヒカリからアイテムもらってパワーアップだもんにゃあ。
  それまでの話と全然つながってない!
  前後編だったのににゃあ。
  まあ、ウルトラシリーズの場合、何の伏線も無しに兄弟が助けに来たり、アイテムを持って来たりしてたからなあ。“伝統”を守ったともいえるわけで、「ジード」だけあげつらうのも不公平な気がするけど……。
 それと伏井出ケイ、撮影しているうえに大勢が見ている前でジードライザーを使っていいのか?
  過ぎた事は仕方にゃいにゃ。今回は9月2日に放送された第9話「誓いの剣」の話だにゃ。
  レイトの娘マユがリトルスターを発症した。
  劇中じゃ発症って言ってるけどリトルスターって病気とは違うんじゃにゃいの?
  その点はウチも同感だけど、そこら辺つっこんでもあんまり意味無いかな。
 これを機に出現した怪獣はジードに任せ、その近くにいるはずの伏井出ケイをゼロとライハで捕える事にする。
  ウルトラマンが二人いることを活かしてるにゃ。
  気になるのは伏井出ケイ自身が怪獣である可能性を見落としている事。第2話のスカルゴモラがそうだったし。
  そういえばライハは「怪獣が人間に戻ったところを斬る」とか言ってたにゃ。
  第2話ね。
  ゼロはともかくライハは怪獣=伏井出ケイかもしれにゃいって知ってるわけだにゃ。にゃのに何も言わにゃいにゃんておかしいにゃ。
  ウチもそう思わなくはないんだけど、第7話で銀河マーケットで会ってるじゃない? その時、ライハはただならぬものを感じてはいたようだけど、だからといって何らかのリアクションを起こしたわけじゃない。おそらくあの時点では伏井出ケイが怪獣に化けた人間だとは気付かなかった。何も言わなかったのは、伏井出ケイは怪獣を呼び出せても怪獣には化けられないって考えていたからじゃないかな。
  すぐ近くに同じアイテムでウルトラマンに変身する朝倉リクがいるのに?
  そこをつかれると弱いけど、そう考えないとミケの疑問に答えは出ないよ。
 一方、久しぶりに出てきたAIBは伏井出ケイについて調べ始めたが、著書に書いてある経歴の裏付けは取れず、小説家になる前の事は全くわからない。
  何で伏井出ケイが怪しいって知ってるんだにゃ? ギャラクトロンの時は出てにゃかったにゃ。
  リク経由で話を聞いてるんでしょ。
 リクたちはマユを保護するために秘密基地に移す。一度はペガに驚いて逃げてしまったが、ライハが説得して連れ戻した。その途端にタイラントが出現。
  タイミングよすぎるにゃ。
  伏井出ケイはリトルスターの居場所を感知できるとはいえミケのいう通り。
  秘密基地を作ったのはベリアル一派だにゃ。
  だから裏でレムが伏井出ケイに通じていると? 充分ありうるね。
 タイラントに続いて光瀬山麓にスカルゴモラが出現。
 今さらだけど光瀬山麓ってSF作家の光瀬龍からのネーミングだね。
  第2話でオーバーヒートって言ってたからスカルゴモラはもう使えにゃいと思ってたにゃ。
  今まで何で使わなかったんだろうって疑問は残るけど、カプセルがあれば何度でも使えるみたいだね。
  どうせ再登場させるにゃら印象の薄いサンダーキラーにすれば販促ににゃってバンダイも喜ぶのに。
  エレキング好きなウチもそう思わなくもないけど、今回はスカルゴモラじゃなきゃ駄目だったんだ。
 タイラントはゼロに任せ、ジードはスカルゴモラが待つ光瀬山麓に向かう。
  光瀬山麓に行ったライハを追ってマユまで行ってしまったにゃ。
  ワイドビヨンドショットでタイラントを倒すゼロ。これ、変じゃない?
  そういえばそうだにゃ。タイラントの胴体はベムスターだから光線技は吸収されちゃって効かないはずだにゃ。
  そうそう。事前にゼロツインソードで何度も切り裂かれていたので吸収能力が下がっていたって解釈もできるけどね。せっかくゼロツインソードっていう実体剣があったんだからそれでとどめを刺したり、ギンガの力を持っているならギンガスパークランスを使えばよかったのに。もったいない。
 それでもタイラントはいいチョイスだったね。
  どうして?
  「ウルトラマンゼロ THE CHRONICLE」を観てなかったらウチもミケ同様気が付かなかったかもね。ゼロはかつてタイラントと戦っていて対処法を心得ている。
  ジードは違うにゃ。
  一方ジードはスカルゴモラとは二度も戦っている。ゼロもジードも経験値を積むのが目的じゃない。マユを守るためにも早めに怪獣を倒さなくちゃいけない。
  にゃるほど。対処法を知ってる者が相手をするのが一番だにゃ。
  そしてそれが伏井出ケイの狙いだった。
 実はライハは6年前、リトルスターを宿していたために光瀬山麓でスカルゴモラに襲われていた。スカルゴモラの腕が山を砕き、その破片が前方にまき散らされる。ライハの両親は彼女をかばい、岩の下敷きになって命を落とした。
  モアが見つけた記事だともっといっぱい死んでるみたいだにゃ。
  そこは予算の都合という事で。あのシーン、「君の名は」からインスパイアされたのかな。
 絶叫と共にライハの身体から離れ、スカルゴモラに向かって飛んでいくリトルスター。しかし、吸収されず、粒子状になって消えてしまった。
  ウルトラマンじゃにゃかったからだにゃ。
  この件で力ずくじゃリトルスターは手に入らないって学んだんだね。だから伏井出ケイはジードに吸収させる形でリトルスターを集めていたんだ。
  誰も何も説明してにゃいのに今までの伏井出ケイの行動の理由をわからせるにゃんて上手いにゃ。
  秘密基地にタイラントを、光瀬山麓にスカルゴモラを出したのはゼロとジードを分断させるだけじゃなかった。スカルゴモラを餌にライハを光瀬山麓におびき出し、彼女を利用してマユからリトルスターを分離させるためでもあったんだ。
  確かに橋の上でそんにゃ事を言ってたにゃ。
 でもマユまで光瀬山麓に行くとは限らにゃかったんじゃにゃいの?
  うん。その点はウチも疑問に思う。伏井出ケイって案外ギャンブラー気質なのかも。
 スカルゴモラ、ソリッドバーニングに倒される。せっかくプリミティブでも勝てる相手だったのに……。
  そういえばプリミティブが倒したのってスカルゴモラだけにゃ。
  メインフォームなのに敵を倒したのが二回だけってどうなの?
 橋の上で伏井出ケイと戦うライハ。
  苦戦するけどまさかの逆転勝ちだにゃ。
  これはウチも予想外だった。
 とどめをさそうとした瞬間、暖かい光が発生し、それがライハを止めた。彼女が言うにはその光から「やめさなさい。それはあなたがする事じゃない」って声がしたそうな。
  まさかウルトラマンキング?
  現時点では他に候補がいないもんね。かなりの確率でそうだと思う。
 逃げ去る伏井出ケイを追うゼロの前に蜂の巣状の障壁が現れ、行く手を阻む。ゼロの台詞から察するとそれがストルム星人の能力の一つであり、伏井出ケイの正体らしい。
 一部始終を見ていたAIBの二人。シャドー星人ゼナはレイトを見て思い当たる事があるみたい。
  レイトにも何か秘密があるのかにゃ?
  ゼナのカン違いって事は無いでしょ。


 次回はモアがメイン。しかも登場怪獣はだだっ子怪獣ザンドリアス



  久しぶりの新規造形の旧怪獣だにゃ。
  矛盾してるいい方だけど間違ってないのがウルトラシリーズの奥深さ。
 実は第10話って「ウルトラ怪獣擬人化計画」とのコラボ回なんだよね。
  えっ、どうゆう事?
  実はウチも最近まで知らなかったんだけど、「ウルトラ怪獣擬人化計画」で出てくる女の子版ザンドリアスが人気を博してね。で、ついに怪獣の方のザンドリアスを復活させようっていうクラウドファウンディングが行われて、37万円の目標額を大幅に上回る143万9640円も集めたのよ。
 当初の企画では映像作品への登場は考えられていなかったんだけど、クラウドファウンディングの結果がよかったのと、せっかく着ぐるみを作ったのならって事で次回の「ジード」に出すことになったのよ。
 「擬人化計画」のキャラがそのまま「ジード」に出るわけじゃないけど、擬人化企画が本家の映像作品に影響を与えたわけで、これって一種の下剋上よね。これって多くの擬人化企画に希望を与えたと思う。
  ザンドリアス、えらいっ!
  「ウルトラ怪獣擬人化計画」をアニメ化した「怪獣娘ウルトラ怪獣擬人化計画~」も10月3日からMXテレビでの放送、18年から第二期の制作も決まったし、これは「怪獣娘」へのジードの登場もあるかも。
  それはない!

  

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