思いつきで戦う!? 「ウルトラマンR/B(ルーブ)」第1話「ウルトラマンはじめました」

 九条小夜子(以下九) 今回は7月7日からスタートした新しいウルトラマン「ウルトラマンR/B(ルーブ)」のお話でーす。
 豊橋ミケ(以下猫) 今じゃ月イチ更新が当たり前ににゃっちゃったけど、新しいウルトラマンの登場で少しは更新が増えるかにゃ?
  それは今後の出来次第だね。
  でも今年も次の話が放送されるギリギリの更新ににゃるのは間違いにゃいにゃ。
  うるさい!


 さて第1話「ウルトラマンはじめました」だけど……。
  主役の二人の紹介に焦点を絞っていたにゃ。
  そうそう。
 冒頭、湊兄弟の父であるウシオが経営するセレクトショップクワトロMでのやりとりで兄カツミは堅実な常識人、弟のイサミはマイペースである事に気を取られるとそれ以外は目に入らなくなるタイプって事とイサミが宇宙考古学の若き研究者である事が示される。
  断言はしてにゃいけど失踪した母の影響かにゃ?
  たぶんそうだろうね。性格や才能を受け継いだとモノローグでカツミが言ってるくらいだし。
 二人の性格の違いはウルトラマンに変身した後でも強調される。
 兄のカツミは戸惑い、目の前の怪獣に対応するので精一杯なのに対し、弟のイサミははしゃいでいるように見えるくらい自由奔放に動いていた。
 二人はグルジオボーンから子供を守るために火球の餌食になった。その瞬間、二人は光に包まれ、その光の中に変身アイテムループジャイロとウルトラマンタロウとウルトラマンギンガのクリスタルを収めたケースが現れる。
 劇中ではクリスタルって呼んでるからウチもそれに倣っているけど、何も知らない人が見たらメダルって思うよね、あれ。
  クリスタルって呼ぶわりには透明部分が少にゃいようにゃ……。
  縁の部分しか透明じゃないよ!

 ルーブクリスタル

 初めて見るはずなのに使い方を知っている辺り、ルーブジャイロと湊家には何かつながりがあるのかも知れない。
  でも単なる思いつきって可能性もあるよにゃ。
  そうなんだよねぇ……。「ルーブ」の場合、その可能性が大なんだよねぇ。
  その前にクリスタルのケースって四つしか入りそうににゃいにゃ。そのケースが二つという事はロッソとブルの変身は8パターンまでって事かにゃ?
  う~ん、その辺は曖昧にされるんじゃない? ウルトラマンジードは九つのウルトラカプセルを使い分けてタイプチェンジするけど、常時全て持ち歩いているようには見えなかったし。
  その点、オーブやXはカードだったから楽だにゃ。
  仮面ライダーWなんかファングやエクストリームメモリなどの変身アイテムの方からやって来てくれる。
  他のヒーローから見たらうらやましい話だにゃあ。
 思いつきの話に戻るにゃ。
  そうだった。
 カツミはウルトラマンタロウのメ……クリスタルをルーブジャイロにセットしてウルトラマンロッソフレイムに、イサミはウルトラマンギンガのクリスタルでウルトラマンブルアクアに変身し、グルジオボーンに挑んでいく。
 イサミは兄がとっさに指から火球を出したのを見て、自分も水流を出した他、クリスタルの交換を思いついた。カツミは疑問視していたが、交換は難なく成功し、カツミはロッソアクアに、イサミはブルフレイムに変身する。
  その結果、兄に火球を当てまくることに……。
  一つの事に気を取られると他が見えなくなるタチだから……。でもイサミの思いつきは彼が決して馬鹿なわけじゃなくて、興味のある事に対しては鋭い観察眼を発揮する事を示している。
  裏を返せばカツミもイサミもウルトラマンの事を何も知らないって事だよにゃ。
  うん。だからこそ抜いた樹で殴るなんていう馬鹿な事をやったわけだし。ちなみに樹を抜いて武器にしたのは「ウルトラマンエース」以来。エースが超獣ダイダラホーシに対して使ったんだけど、本当に有効だったのかは疑問。
  樹で殴って倒せるにゃらTACのミサイルでも倒せるはずだもんにゃ。
  前作「ジード」ではレムが能力の使い方をレクチャーしてくれたけど、「ルーブ」は知識ゼロだから手さぐりでやっていかなくちゃならない。指南役がいないウルトラマンは「ルーブ」が初めてじゃないんだけど、何故か皆戦い方を知っているんだよね。
 手探り状態なのは「ルーブ」が初めて……といいたいとこなんだけど、何故か必殺技の出し方は知っていた。
  それっておかしいにゃ。
  そう、おかしいんだよ! 戦闘中でもクリスタルが交換できる事や火球や水流を出せる事は知らなかったのにね。さらにおかしいのは必殺技を出す前にクリスタルを交換し、ロッソフレイムとブルアクアに戻っている事。基本形態でなければ必殺技を出せないとしても、二人はそれをいつ、どうやって知ったの? 何よりおかしいのはその時、位置まで入れ替わっている事。ロッソが右、アクアが左に立ってないと出せないの?
  位置は関係にゃいよにゃあ。
  知識ゼロからのスタートを強調してやるのなら徹底してやって欲しかった。中途半端にやるからおかしなことになっちゃう。


  そういえば前半、夜の公園で自撮り中のカップルの前にグルジオボーンが現れたけど、あれは何だったのかにゃあ。
  そうなんだよねぇ。
  暴れるわけでもないし、何がしたかったのかにゃあ。
  グルジオボーンが現れた時、バイブス波も発生する。それをイサミの作った計測機器が検知して、記録に残している。グルジオボーンを撮った投稿画像とその記録があったから二人は綾香山に行ったわけだけど、たまたま行ったら怪獣が現れたって展開にできなかったのかというとそうでもないようで……。
  最後に出てきた妹のアサヒの言動を見るとしょっちゅう行ってるみたいだにゃ。
  そういう事。15年前に母が失踪した日だったからそれで行った事にしても不自然ではなかった。
 一民間人である湊兄弟がどうやって怪獣出現を知るのか? その答えがバイブス波とその計測機器なんだろうね。でもその提示って2話以降でもさし障りないのでは?
  いったん出したグルジオボーンを地中に潜らせ、翌日アイゼンテックがらみの研究棟を破壊したにゃ。
  それが目的なんでしょうね。
  だったら破壊した後、さっさと引き上げればよかったにゃ。
  「ABC殺人事件」だよ。
  は? にゃんで急にミステリーが出るにゃ?
  研究棟だけ破壊して帰ったら馬鹿だってそれが目的だとわかる。でも他にもいろいろ破壊すれば目的は絞れなくなる。
  にゃるほど。
  ロッソとブルに阻まれてしまったけど、本当の目的を隠すことには成功したと思うな。
  でもそれにゃら最初に出現させた時に破壊すればよかったんじゃにゃいの?
  そうなんだよねぇ……。何で翌日の昼まで待ったのか映像作品を観ただけではわからない。グルジオボーンの状態が万全じゃなかったのかな?
  そんにゃ描写にゃかったにゃ。
  そうなんだよねぇ……。
 グルジオボーンといえば舞台である綾香市の名の由来になった伝説の怪獣で、グルジオ様と呼ばれ、絵本にもなってる。
  グルジオ様……。
  変だよね! 「ウルトラマンネオス」の第1話でアーナガルゲが民間伝承に出てくる怪獣という事で村人からアーナガルゲ様と呼ばれていたのと同じ違和感を抱いた。
  どっちも日本的にゃ響きじゃにゃいもんにゃ。
  伝説や民話として語り継がれているならどうして日本的なネーミングにしないんだろう。
  「ティガ」の宿那鬼や「コスモス」のヤマワラワ、戀鬼みたいな例があるんだからやってできないわけじゃないと思うんだけどね。
  二人がルーブジャイロを手にした際、隕石落下、グルジオボーンと戦うロッソとブルが力尽き、数多のクリスタルににゃってちらばっていくってヴィジョンがあったにゃ。
  ルーブジャイロに残っていた過去の記憶かもしれない。
  それにしちゃグルジオボーンって弱すぎにゃい?
  過去の記憶ではなくイメージだとしたら問題は無い。それにグルジオボーンって事は骨格って事じゃない?
  基本形って事かにゃ?
  そう。今後、パーツを増やしたグルジオ何とかっていう強化態が出てくるかもしれないよ。第1話の敵が最終話の敵とリンクしているのはよくある事だし。
  グルジオボーンのメダル、壊れたわけじゃなく、謎の人物の手に戻ったにゃ。
  「ジード」のスカルゴモラやペダニウムゼットンみたいに再登場するかもね。


  第2話はブラックキング登場だにゃ。

 

  HPでは第4話までの対戦相手が公開されているけど、それによると第4話はレッドキング!

 第4話までの登場怪獣

  「ギンガ」以降微妙な扱いだにゃあ。
  「大怪獣バトル」でライバル関係だったゴモラは今じゃ人間のパートナーとして準々主役並の扱いなのにね。
  でも人気怪獣だし、対戦相手としては「X」以来の登場にゃんだからいいんじゃにゃいの?
  レッドキングが出るのはいいのよ。ウチが気にしてるのは順番。
  順番?
  やだな~、第2話がブラックキングだっていったのがミケじゃない。
  それがどうしたにゃ?
  ……ブラックキングはナックル星人が対ウルトラマン用にレッドキングを強化改造したとか実はレッドキングの兄っていう裏設定があるのよ。
  本当にゃの?
  実はそれ、昭和の怪獣本に載っていたもので、最近は否定されてるんだけどね……。
  にゃーんだ、オフィシャルじゃないんだ。
  とはいえ「帰ってきた~」ではウルトラマンのスペシウム光線やウルトラブレスレットをはね返したし、口から光線を吐く。一方のレッドキングといえば怪力のみ。「マックス」に登場したレッドキングは口から岩を吐いたけど、「大怪獣バトル」以降それを再現した個体はいない。おまけに最近では頭が悪いという点が強調される傾向があって、足の上に岩を落としたり、コケたりするなどコミカルなシーンが入れられる事が多くなった。
  EX化するんじゃんにゃいの?
  確かにその可能性はあるけどね。とにかくウチがいいたいのはブラックキングの後にレッドキングを出すのってどうなの? って事。レッドキングの後により強力なブラックキングが出るなら話はわかるんだけどね。

 
 「ルーブ」のメイン監督は「コスモス」「X」で助監督を務め、「オーブ」で監督デビューした武居正能。
  あたしは三度目の田口清隆かと思ってたにゃ。
  ウチも驚いたよ。異例の大抜擢なんじゃないかな。若手に機会を与えて育成し、監督の層を厚くするって意味じゃいい判断だと思うよ。
 去年の「生みの親より名づけ親 『ウルトラマンジード』第11話『ジードアイデンティティ』&第12話『僕の名前』」で「ビルの屋上で戦うバド星人とライハ。その向こうではジードとペダニウムゼットンが戦っている。」シーンに触れ、等身大と巨大戦を一つの画面に収める構図は「戦隊シリーズでは何度か見られるけど、ウルトラシリーズでは『ジード』が初めてなんじゃないかな?」なんていっちゃたけど、実は「ウルトラマンオーブ」の「ハードボイルドリバー」で武居正能が先にやってた。
  本放送で観たはずにゃのににゃあ。
  武居正能監督、本当にすみませんでした。


  問題はあるけど、前半のキャラ紹介の件は見事だったにゃ。
  そうだね。確かにその手際のよさは教科書的といってもいいレベルで、これから脚本を学ぶ人には是非とも参考にしてほしい。
 欠点がある事は否定できないけど、「ルーブ」は平成には珍しいコミカル路線のウルトラシリーズになるかもしれない。年末に迎える最終回まで見届けたいと思ってます。


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ウルトラマンベリアル、お疲れ様でした! 「『ウルトラマンジード』スペシャル上映会」

 九条小夜子(以下九) イオンシネマ板橋で行われた「『ウルトラマンジード』スペシャル上映会」に行ってきました~。

 「ウルトラマンジード」スペシャル上映会

 豊橋ミケ(以下猫) それいつだったのかにゃ?
  に、2月25日……。
  10日以上経ってるにゃあ。
  ……い、いろいろあってね。
  明日、映画が公開されるにゃ。
  そ、そうだね。その前に更新できてよかったな~。
 上映会の内容はダイジェストと24、25話のディレクターズカットヴァージョンである「ジーッとしてても、ドーにもならねぇ!」の二本立て。他にイベント限定商品の購入権の抽選会もあったよ。
 ダイジェスト版はペガのナレーションで23話までの流れを解説。
  子供のつきそいで「ジード」は初めてっていう親御さんには有難いにゃ。
  放送終了から2か月は経ってるからおさらいの意味もある。
  メインの、「ジーッとしてても、ドーにもならねぇ!」にゃんだけど、TV版ではカットされたシーンが追加されたそうだけど、あたしにはわからにゃかったにゃ。
  ウチにもわからなかったよ。でも考えてみればそれも当然だよね。
  何で?
  映画やネット配信と違ってTV番組は時間が決まってるからね。カットされたシーンが多いって事は使えるかどうかわからないシーンをたくさん撮る困った監督って事になっちゃう。
  それもそうだにゃ。
  ストーリーはTV版と全く同じで、「仮面ライダー」シリーズの劇場版みたいに描き加えられたCGもウチには確認できなかった。
 最後の敵はやっぱりベリアルだけどただのベリアルじゃない。エンペラ星人とダークルギエルを融合させ、伏井出ケイから奪ったストルム器官を有するウルトラマンベリアルアトロシアスだった。
 「ジード」の世界では宇宙全体にウルトラマンキングの力が拡散している。それをカレラン分子を通じて吸収し、ストルム器官で邪悪なエネルギーに変換している。
  つまり全宇宙がエネルギー源だにゃ。
  惜しいことにその壮大な設定を活かせたとはいい難い。「ウルトラマンメビウス」の最終三部作のエンペラ星人の描写の方が圧倒的な敵って感じがよく出ていた。
  息子、つまりジードも取り込んでいれば完璧だったって言ってたから不完全にゃ状態だったんじゃにゃいの?
  ああ、なるほど。
 不完全とはいえその力は絶大で、ウルトラマンジードプリミティブの技に対し、あえて同じような技で応じてその全てを押し返している。
  それでも物足りにゃいと?
  うん。
 そこでAIBは第12話でトリィ=ティプが研究していたカレラン分子分解酵素をガス状にしてアトロシアスのカラータイマーから体内に打ち込み、エネルギ―の供給を断とうとする。ここで気になるのはレムが言い出すまで誰も秘密基地が宇宙船ネオブリタニア号だと知らなかった事。
  あ! じゃあAIBはどうやってカレラン分子分解酵素を撃ち込むつもりだったのかにゃ?
  だよねぇ……。劇中の描写を見る限り自動車以外の乗り物は持ってなさそうなんだけど……。ゼガンとジードには追放空間を作り出す役目があるから迂闊に動かせないし……。
  まあ結果オーライだにゃ。それに結局はゼロが手で持って撃ち込んだわけだし。
  そういえばそうだ。案外最初からゼロ頼みだったのかも。
  それに細かい事を気にするにゃらあんにゃ大きな容器をどうやって地下にある秘密基地にくっ付けたの方が問題じゃにゃいのかにゃ?
  確かに。
  リクのリアクションを見るにゃらネオブリタニア号がカレラン分子分解酵素を撃ち込む時しか地上に出ていにゃいいはずだにゃ。地上を掘った様子は無いからトンネルを掘って地中で作業したとしか思えにゃいにゃ。
  そうだ! 撮影してないだけでマグマライザーみたいなドリルのついたメカで掘ったんだよ!
  撮影してにゃいだけって……それじゃ何でもありだにゃ。
  それにネオブリタニア号の装甲だってメンテナンスしきゃならないじゃない? 秘密基地=ネオブリタニア号だとメンテナンスの度に外に出なくちゃならない。じゃなくて、秘密基地の中にネオブリタニア号が入っていたと考えるべきよ。それなら容器を付ける作業をするスペースだってあるはず。
  その作業は誰が?
  もちろんAIBでしょ。ゼガンの修復だってできたんだからそれぐらいはできるでしょうし、容器だけ提供して後は全部レムにおまかせってのはないんじゃない。
  小夜ちゃんの「ジード」と他の人の「ジード」は絶対違うにゃ。
  AIBの作戦はゼロのリタイアと引き換えに成功する。それでもアトロシアスの力は絶大で、先述のようにジードとの力の差は歴然。
  その時、別宇宙からウルトラの父が駆けつけたにゃ!
  放送日がクリスマス直前だったからネットでは恒例みたいに書いてる人がいるけど、「ウルトラマンメビウス」以来11年ぶりだからね。そういうのを恒例とはいわないんじゃない? それに放送時期に合わせてウルトラの父をセレクトしたわけじゃないと思うよ。明確に描かれてはいないけどウルトラの父はゼロの次にベリアルと因縁が深いから選ばれたんだよ。
 ウルトラの父といえば彼が作ったフォースフィールド上空をヘリコプターが飛んでいた。
  もしかして自衛隊?
  ウチはそうじゃないかなって思うけど、小さすぎてスクリーンでも確信は持てなかった。ミケのいう通りだったら初めて自衛隊が仕事をした事になる。
  「ジード」は「オーブ」以上に主人公とその仲間以外は活動しにゃい番組だにゃあ。
  等身大ヒーローなら事態に対応しているのが主人公とその仲間だけっていうのもアリなんだけど、ウルトラシリーズはよくも悪くも規模が大きすぎる。警察なり自衛隊なりが動かないのは不自然だよ。
 「オーブ」や「ジード」に防衛隊が出ないのは予算を抑えるためと登場人物を絞ってストーリーをわかりやすくするためでもあるんだろうけど、自衛隊の扱いをどうするかは今後クリアすべき課題だね。
 アトロシアスの力はウルトラの父を凌駕していた。ウルトラの父の力も尽き、フォースフィールドは消滅。
 リクはゆっくりと歩きながらウルトラマンジードプリミティブに変身する。このシーンは最終決戦に向かう決意を示すいいいシーンだけどウチとしては「オーブ」最終回のガイの横にウルトラマン、ウルトラマンティガが現れるシーンの方が燃えたね。
 リクの決意に応じてキングが奇跡を起こす。
  ジードの全フォームが実体化したにゃ。
  特殊能力の応用だった「仮面ライダーオーズ」の劇場版と比べると強引な感じは否めない。
  その直前に片膝をついているウルトラの父の姿がインサートされたにゃ。
  そこはウチも気になった。昭和ウルトラは時間制限があるはず。フォースフィールドがある間はいいとしても、リクとベリアルの戦いを眺めている余裕なんてあるの?
 必殺光線の一斉発射でベリアルはアトロシアスの力を失い、元の姿に戻った。そのベリアルをかついでリクは追放空間に飛ぶ。
 そこでリクはベリアルの過去に触れる。
 ウルトラマンベリアルは劣等感から禁断のプラズマスパークに手を出し、レイブラッド星人の甘言に乗って悪のウルトラマンになった。リクはベリアルが神話や伝説に出てくるような完全な悪ではなく、弱さを持った不完全な“人間”だったと知る。
 リクはそんなベリアルにいたわりの言葉をかける。するとベリアルの身体からレイブラッド星人が抜け出し、本来の姿、フュージョンライズする前のジードと同じ姿になった。
  いい話だにゃ~と思ったらそれはあくまでリクの心の中での話、イメージに過ぎにゃかった。
  そう、現実のベリアルはベリアルのままだった。しかしリクの妄想に過ぎないわけではない。現にベリアルはリクの言葉を聞いていて、「わかったような事を!」と反発している。ウチはリクがさしのべた手をベリアルはふり払ったって解釈してる。
 過去作をふり返るとベリアルの行動原理はただひたすら力を求めるものだったってわかる。その力で何をするかのヴィジョンはついに示されなかった。その原点が彼の劣等感なのは間違いない。
 ベリアルは自分の弱さを受け入れられず、最後までもがき続けた。一方、仲間と共に戦ってきたリクは自分だけの力じゃ何もできないって事をわかっている。その違いが勝敗を分けたんだろうね。
 ウルトラマンベリアルの最期としてこれ以上のものはない。
 最後、リクはウルトラカプセルからキングの粒子を放出する。その粒子が集まってウルトラマンキングが復活する。
  ここら辺、ご都合主義って感じがするにゃ。
  確かにアトロシアスがキングのエネルギーをたくさん吸収していたからむしろ不安定になってるはずなんだけどね。
 キングとウルトラの父はリクを讃え、去っていった。
  もうロイヤルメガマスターは使えにゃいのかにゃ?
  だと思う。キングのウルトラカプセル=ウルトラマンキングってわけじゃないけど、ロイヤルメガマスター以上のものってウルトラシリーズの設定上出しにくいじゃない。でも春の劇場版には新フォームを出さなくちゃいけない。そこでロイヤルメガマスターには退場してもらって、その穴を新フォームが埋めるって展開になるんじゃないかな。
  これで「ウルトラマンジード」の物語は完結だにゃ。
  うん3月10日公開の劇場版や今後のウルトラシリーズに客演することはあるだろうけどそれはおまけみたいなもの。ベリアルとの決着がついた以上、その息子ジードの物語も終った。ここからは地球人朝倉リクの物語になるけど、それはウチら一人一人が胸の内で思い描けばいい。
  きれいにまとめたにゃ。
  うん、ウチとしてはジードを警戒する地球人の描写が弱いんじゃないかとか不満はあるけど有終の美を飾ったと思う。
  そこに踏み込んだら子供番組じゃにゃくにゃるって思ったのかにゃ。
  そうかな? 平成ライダーではシビアな展開は珍しくないし、「宇宙戦隊キュウレンジャー」でもキュレンジャーが波風立てる存在と見なされて地球人から石を投げられるシーンがあった。登場人物のキャラや後の展開次第でフォローできるから子供番組だから避けたってわけじゃないんじゃない。やったら鬱展開になっていたと思うけど。
  鬱展開? もしかして「ウルトラマンネクサス」が円谷プロのトラウマになってるのかにゃあ?
  はは、まさかね……。

  


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今回はサンダーキラー救済回!(違) 「ウルトラマンジード」第18話「夢を継ぐ者」

 九条小夜子(以下九) 今回の「ウルトラマンジード」は伏井出ケイの復活回!
 ウルトラマンジードロイヤルメガマスターとキメラベロスの決戦から一週間、人々は危機が去ったと信じ切っていた。
 豊橋ミケ(以下猫) 銀河ストアの店長が何度も記念セールをやる気ににゃるくらい人々は浮かれてたんだにゃ。
  その辺、店長以外の描写も欲しかったね。リクは就職情報誌を見ながら現実的な将来を考え始めていたし、皆平穏な日常が戻ってきたと思っていた。
 でもそうじゃなかった。ベリアルが倒されると同時にエンペラ星人やダークルギエルのような超強力な怪獣を封じたカプセルがまき散らされた。AIBはその回収だけじゃなく、それを利用してベリアル亡き後の覇権を握ろうと企む宇宙人達から守らなくてはならなかった。
  AIBはむしろ仕事増えてるにゃ。
 エンペラ星人とダークルギエルって終盤の伏線かにゃ?
  それはまだわからない。状況説明のための小道具に過ぎないのかもしれないし、TVシリーズでは使われなくても来春の劇場版には出てくるかもしれない。
 ベリアル陣営の数少ない生き残りである伏井出ケイは編集者殺害容疑で指名手配されていた。
  ジード」で初めてAIB以外の組織が仕事したにゃ。
  ホント、自衛隊とか何やってたんだろうね。
 大ファンだった店長、ニュースを見た時暗い顔をしていたね。
  もっと彼のリアクションを見たかったにゃあ。
  当の伏井出ケイは記憶を失い、ホームレス同様の状態で街をさまよっていた。そこを偶然モアとゼナ、たまたま通りがかったゼロに見つかり、追われたので逃げる。さらに逃げた先で偶然歩いていたリクに見つかってしまう。
  今回、やけに偶然が多いにゃあ。
  そ、そこは話をスムーズに進めるための方策って事で……。
 今回のモアには先輩のゼナにケイを二手に分かれて追うよう指示するなどAIBエージェントとしての成長がうかがえる。
  前々回、ライハの後に隠れていたのとは大違いだにゃ。
  確かにウチも急な感じは否めないけどさ。
 モア達に加え、第2話で爆殺された同朋の復讐を誓うダダが現れ、ベリアル軍から奪ったレギオノイドを改造したレギオノイドダダカスタマイズでケイに襲いかかる。
 このレギオノイドダダカスタマイズ、ゼロビヨンドを退ける程の高性能。
  ノーマルのレギオノイドとは大違いだにゃ。
  なのに伏井出ケイを狙っても関係無いビルを崩壊させたり、数メートル先で盛大な爆発を起こすばかりでちっとも当たらない。 人間サイズの標的は小さすぎて照準を合わせられないのか?
  にゃのにそれを使うって事は対人兵器は装備してにゃい?
  かもしれないね。あれじゃ足で踏んだ方が確実だよ。


 ちなみにダダの声優は山本匠馬。
  あれ、どっかで聞いたようにゃ……。
  声優としては有名じゃないけど特撮ファンならすぐにピンと来る名前だよね。「仮面ライダーキバ」のレイや太牙の他、「ガロ」や「「キューティハニー」、「衝撃ゴウライガン」など雨宮慶太作品によく出てくる俳優さんだよ。09年の「仮面ライダードラゴンナイト」以降声優としても活動してるようだけど、その代表作といえる役はまだない。


 ケイは石刈アリエというノンフィクションライターに匿われ難を逃れる。アリエはケイを独占取材して編集者殺人事件の本を書きたいと思って山奥の仕事場に連れて行くが、そこで彼女が耳にしたのは事件の真相ではなくケイの孤独だった。
 「列伝」以後のウルトラシリーズで悪役が自分の弱さをさらけ出すシーンというのは前例が無い。「ジード」屈指の名シーンだと思うな。


  そこへゼロビヨンドとダダカスタマイズが宇宙から落ちてくるにゃ。
  凄い偶然(笑)。
 ゼロは力尽きて変身解除。阻む者がいなくなったダダはケイを狙うが……。
  前にもいった通り全然当たらにゃい。
  ダダカスタマイズの銃撃の炎の中でケイは記憶を取り戻すと同時にベリアルの後継者を目指すと決意。それによって喪失感を克服する。
 眼前の邪魔者を排除すべくザイゴーグを召喚。ゼロすら退けたダダカスタマイズを一方的な攻撃で葬ってしまった。
  ゼロをかませ扱いしたダダカスタマイズをかませにしたにゃ!
  さすが劇場版怪獣
 話はそれるけどウルトラカプセルナビのザイゴーグ、身体の青がずいぶん明るくなかった?
  いわれてみればそうだにゃ。
  劇場版「X」の画像を検索してみたけど体色は今回と同じだった。ウルトラカプセルナビのためだけに画像を加工、修正したとは思えないし……。
  そもそも何で加工したのかにゃ?
  そうよねえ……。あの画像、どこから出たんだろう?
 さらにケイはエレキングカプセルとエースキラーカプセルでサンダーキラーに変身。ザイゴーグと共にジードを翻弄する。
 ザイゴーグが出るのは知っていたし、しかも劇場版の怪獣でしょ? それが出るんだからてっきりザイゴーグがメインだと思って油断してたところにサンダーキラー! これは嬉しいサプライズだったね。
  ケイが変身したこともあって、ザイゴーグは配下、メインはサンダーキラーだったにゃ。
  やられる順番もザイゴーグが先だったしね。決め技はウルトラ兄弟の能力をベースにした技だった。予想はしていたけど何故その技を使うのか、その理由づけが欲しかったなあ。
  サンダーキラーはエースキラーつながりでスペースQかと思ったら違ったにゃ。
  ホント残念。ザイゴーグもサンダーキラーも尺の都合か、その能力を全然活かせなかった。ザイゴーグは胸からスフランに似た触手を伸ばして相手のエネルギーを吸い取る他、背中の針を飛ばして怪獣にする事だってできる。さすがに背中の針は使わないだろうなとは思っていたけどスフラン触手ぐらいは使って欲しかった。もし使っていればエースの能力をベースにした技を出してウチが挙げた不満も解消できたのに。
  何でエース?
  エースといえば切断技でしょ? 第16話でリトルスター保持者が見せた技は明らかにヴァーチカルギロチンを模したものだったし。
 サンダーキラーもせっかくエースキラーを融合させたのだからジャックまでの兄弟の技を使ってみせたりすればよかった。

 スペシウム光線を放つエースキラー

  サンダーキラーがくり出すウルトラ兄弟の技に対抗してロイヤルメガマスターがウルトラ兄弟の能力をベースにした技を放つにゃんてのもできたかもにゃあ。
  そう、それよ! それでロイヤルメガマスターの方が強いって風にすればロイヤルメガマスターの技がただアレンジしただけじゃないって事にできるし、何より燃える!
 ところでザイゴーグが倒された後、ケイが「キングの力は貴様が継いだかぁっ!」って叫んでたじゃない? それに対しリクが「継いだのは力じゃない。夢だ!」って返す。これ変じゃない?
  変?
  いいたいことはまあわかるんだけどさ、普通は意志とかでしょ? キングの夢って何? 劇中、それが提示されてないから首をひねる台詞になってるのよ。


 今回、伏井出ケイの復活の他にもう一つ外せないポイントがある。
  石刈アリエだにゃ。
  そう。彼女は敗れたケイに震えながらも協力を申し出る。悪の勢力に協力する地球人がいなかったわけじゃないけど、準レギュラーとなると彼女が初めてかも。
  「電光超人グリッドマン」の藤堂武史は?
  あー、あれはウルトラシリーズじゃないから。
 彼女はケイやリクが変身するところを見ている。ノンフィクションライターじゃなくても尋常じゃない事が起きているのはわかる。
  まさか世界の命運を左右するかもしれにゃいとまではまだ思ってにゃいかもにゃ。
  たぶんそうでしょうね。彼女の目的は特ダネをつかみ、それを本に書く事。でもベリアルが復活したらそれどころじゃなくなっちゃう。その時、彼女はどう動くか? いずれにせよ後半のキーパーソンになる事は間違いない。

 最後に一つ。番組中にウルトラ怪獣ソフビCMが流れたじゃない?
  ああ、あれにゃ……。
  あれはないよねえ。キングギャラクトロンのソフビが出るって事はTVシリーズに出るって事じゃない。
  アトラクショーデビューの怪獣がTVに出るにゃんて大出世だにゃ。
  そうだけどそうじゃない。
  キングジョー、素材としてだけど二度目の登場ににゃるにゃ。
  違う違う! ウチがいいたいのはそんな事じゃない。キングギャラクトロンだけならまだしもウルトラマンベリアルアトロシアスまで出しちゃうのってどうなの? ウチだって前回倒されてそのまんまだなんて思ってなかったけどまさかこんな形で復活を知るとは思わなかったよ。
 CMでネタバレしていいのかぁ!?
  


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惜しい! 「ティガ」の「最後の審判」には及ばなかった!! 「ウルトラマンジード」 第16話「世界の終わりがはじまる日」&第17話「キングの奇跡! 変えるぜ! 運命!!」 

 九条小夜子(以下九) ご無沙汰してました~。今回は究極の姿ロイヤルメガマスターを出しちゃった「ウルトラマンジード」の話でーす。
 豊橋ミケ(以下猫) 「出しちゃった」って……。
  まあその話は後でするとして。前作「オーブ」同様2クール前半での最強形態を出した「ジード」。
  「オーブ」の時も思ったけど早すぎるにゃ。これじゃマグニフィセントの印象が薄くにゃっちゃうにゃ。
  その点はウチも同意するね。「オーブ」の場合、サンダーブレスターの暴走があって、それを乗り越えてオーブオリジン登場! となったからサンダーブレスターの印象は薄まらなかったけど「オーブ」の場合そういったエピソードが無いんだよね。
 前後編の前編である第16話「世界の終わりがはじまる日」はTVのワイドショーでジードを支持する人が増えていると報じる一方、コメンテーターは危険視する姿勢を崩さない。
  これ、後編である第17話の伏線ににゃってるよにゃ。
  ライハの手が再び熱くなり、かつて伏井出ケイにとどめを刺そうとしたのを止めた声が聞こえるようになる。
  その声はベリアルの来襲を告げていたにゃ。
  ライハはAIBの研究施設に連れていかれ、そこで検査を受けることになる。
  実際は検査する前にゴドラ星人ゴドー=ウィンが暴れ出したので何もしてにゃいけどにゃ。
  さらにベリアルが来たからそれどころじゃなくなっちゃった。
  変身能力にゃらザラブ星人じゃにゃいの?
  確かに変身能力といえば誰でもザラブ星人を思い浮かべるでしょうね。でもザラブ星人は映画「大怪獣バトル ウルトラ銀河伝説 THE MOVIE」でウルトラマンになりすましてベリアルを開放するも、そのベリアルにギガバトルナイザーの試し切りで瞬殺される役で出ていて、今回の役割とだぶるのよ。だからザラブ星人の起用は見送られたんだと思う。
  でも何でゴドラ星人? 変身能力を持つ宇宙人にゃんてたくさんいるにゃ。
  確かにミケのいう通りでゴドラ星人でなくちゃならない理由は思いつかない。でも変身して潜入したり、演出の妙で複数いると見せかけるなど原典を踏襲した描写が見られる。
 本筋とは関係ないけど「ジード」のゴドラ星人って胸のヒレみたいな部分がクリーム色になっていて目立ってるね。

 「ジード」のゴドラ星人 「セブン」のゴドラ星人

 ゴドー=ウィン達の目的はリトルスター保持者を母性に連れ去って研究する事だった。
  でもゴドー=ウィンって研究施設でもそれにゃりの地位に就いていたみたいだし、強引にさらわにゃくてもよかったんじゃにゃいかにゃあ。面倒な研究はAIBにやらせてその成果だけ盗むことだってできたし、その方が楽だったんじゃにゃい?
  AIBのやり方じゃ手ぬるいって思っていたんじゃない? ゴドラ星に連れ帰ったら非人道的な人体実験をやるつもりだったのかも。
  にゃるほど。
  それにモアがカレラン分子を分解する酵素を研究中って言ってたじゃない。もしそれが完成すればリトルスターも分解できるかもしれない。そうなればリトルスター保持者を生物兵器として利用するのは難しくなる。
  リトルスター分解酵素の研究の妨害も兼ねていたのかもにゃ。
  カレラン分子分解酵素は終盤、重要なアイテムになるかもしれないね。何気ない一言だったけど意外と重大な伏線かも。
  伏線といえば研究施設にはジャック、エース、タロウの能力を模した能力を持つリトススター保持者がいたにゃ。
  第17話で彼らのリトルスターはジードに譲渡された。ロイヤルメガマスターが登場した以上、新フォームが出るとは考えにくい。ロイヤルメガマスターのキングソードにセットして使うんじゃないかな。
  にゃるほど。
  あっちいったりこっちいったりで申しわけないけど、ゴドラ星人の陰謀に話を戻すね。AIB本部も研究施設も隙を突かれて逆襲され失敗。
  言ってる事は勇ましいけどライハの陰に隠れてるモアがいいにゃ。
  追い詰められたゴドー=ウィンは巨大化。そこに駆けつけたジードと戦う。
  変身して飛んできたけど何で秘密基地のエレベーター使わにゃかったのかにゃ。
  それはウチも不思議に思った。昼の街中だったから人目につくのを恐れたのかな。
 ジードとゴドラ星人の戦いに何の脈絡も無くベリアルが乱入。ギガバトルナイザーの一振りでゴドラ星人を瞬殺してしまった。
  本当に関係なかったにゃ。
  かませですらなかった。
  怪獣や宇宙人の爆発でウルトラマンがふっとぶってのは初めてだにゃ。
  それだけベリアルの力が強いって事だね。
 さらにゼロも参戦。
  今回のゼロはいつもと違って一歩引いたところから助言を与える兄貴的にゃポジションだったにゃ。
  これはリクの物語だからね。
 ゼロビヨンドになって立ち向かうが、それを引きはがし、がむしゃらにベリアルに挑みかかるジード。二人は泥まみれになって殴り合う。ここでジードが泥で黒くなっていくのは怒りに我を忘れ、感情に任せて戦う事でベリアルに近くなっている事を表しているのかな?
  どうかにゃ。
  ゾグ第二形態とファイブキングと融合し、キメラベロスとなるベリアル。
  他のベリアル融合獣と違ってゾグやファイブキングの要素が見当たらにゃいにゃ。
  そうだね。他の融合獣との差別化かな。
 キメラベロスはジードを吸収し、飛び去っていく。後編の第17話「キングの奇跡! 変えるぜ! 運命!!」はその翌日からスタート。
  キメラベロスは月でジードとの融合が終るのをじっと待っているにゃ。
  とはいえ何もせずにぼーつとしているわけじゃなかった。キメラベロスの内部ではベリアルとリクの戦いが続いていた。
  しかし、リク一人ではベリアルには敵わにゃい。甘い言葉で取り込まれてしまったにゃ。
  ゼロから例の声の主がウルトラマンキングらしいと聞き、彼の助力を得るべくその力が最も濃厚に残っている場所、クライシス・インパクトの爆心地へ向かう。そこでキングに会ったライハは自分の出生にキングが関わっていた事を知る。
  両親の祈りに応えたキングが産まれる前のライハを助けたんだにゃ。
  だからライハはキングと深いつながりを持っていて、リトルスターが消えたと間違える程縮小した後でもキングの声を聞くことができたし、カレラン分子が集まりやすい体質でもあった。
 一方月面に向かったゼロはキメラベロス相手に苦戦する。
  実はそのキメラベロスの身体はベリアルの手に墜ちたジードが操っていたものだったにゃ。
  その最中、キングの力でキメラベロスの内部に送られたライハはリクに呼びかける。「あなたはヒーローなのよ!」という叫びに反応し、リクの精神は幼い頃に見たヒーローショーに移る。泣いているリクを励ましたのはドンシャインだった。ここ、惜しいなあ。
  どういう事にゃ?
  ヒーローショーの声援がリクの再起に重なれば……。尺の都合か、リクの再起に関わるのはライハだけなんだよね。モアはおろかAIBは何もしてないし、市民達もそう。でもライハだけじゃなくモアやAIB、市民達の声が届いていれば……。
  何だか「ティガ」の「悪魔の審判」みたいだにゃ。
  そう、それなのよ。キリエロイドⅡに破れたティガをイルマ隊長の呼びかけに応えた人々が光で照らす。それに力づけられたティガは再び立ち上がり、キリエロイドⅡを打破。キリエロイドⅡごと地獄門をゼペリオン光線で粉砕するっていう平成ウルトラマン屈指の名作よ。
 ウチは「ジード」ってこれまでの積み重ねを活かせれば「ティガ」の「悪魔の審判」を超えられる可能性があったって思うのよ。
  ふ~ん。
  ふ~んって……。
  レッキングバーストの勢いで月から地球に戻ったリクとキメラベロス。
  ここからは坂本浩一監督お得意のフォームのフルコースだったね。
  マグニフィセントを見た時、ベリアルが「ケンには恨みがある」って言ってたけどそういう意味かにゃ?
  ケンってウルトラの父の本名だよ。「大怪獣バトル ウルトラ銀河伝説 THE MOVIE」で最初にベリアルが光の国を襲った時、ウルトラの母がそう呼んでいたんだ。ウルトラの父がそう呼ばれるのは後にも先にもその一回だけで、書籍にもあまり載らないから知ってる人はそう多くないだろうね。
  恨みって?
  映画を観る限りベリアルの逆恨みだね。
  ライハから託されたリトルスターからキングのウルトラカプセルが起動したにゃ。ベリアルのカプセルと組んでジード究極の姿ロイヤルメガマスターが登場するにゃ。
  ロイヤルメガマスターってキングの力なんだよね。ウルトラマンキングって一人でベリアルを宇宙監獄に封じたり、超時空消滅爆弾で崩壊するはずだった宇宙を救ったりしていて、ほとんど神みたいな存在なんだよ。はっきりいって何でもあり。キングが出てきた時点でもう事態は解決したも同然なんだよね。
  そうにゃんだ。
  反応悪いなあ。もう後は無いって事なんだよ。だってキングより強いウルトラマンはいないんだから。
  それでいいんじゃにゃい? もう新フォームが出ることはにゃいんだから。
  来春の劇場版があるじゃない。
  あ、そうか。でもそれはギンガからオーブまでの旧ヒーロー達との融合ににゃるんじゃないの?
  確かにミケのいう通りかもしれない。でもくり返すけどキングは強すぎるんだよ。トランプでいえばジョーカーみたいなもので、ロイヤルメガマスターはそのジョーカーを好きなだけ使えるようなものなんだ。そうなると敵の選定も難しくなる。
  あ、確かにアーストロンやゴドラ星人みたいな奴じゃつりあいがとれにゃいにゃ。
  でしょ? ロイヤルメガマスターを出すにはそれ相応の強豪キャラじゃないと。だから次回予告でザイゴーグが出てたじゃない。
 
  「X」の劇場版に出たヤツだにゃ。
  それ、もはや劇場版クラスじゃないと力不足って事だよね。一回くらいならまだしもそんなの毎回出していたら強い奴のインフレになって観てる方は感覚がマヒしちゃうよ。
  最終回にはどんだけ強い奴が出てくるのかにゃあ……。
  イフとグリーザのベリアル融合獣ぐらいのレベルになってるかもね。
 とにかくロイヤルメガマスター、リク達にとっては頼りになる存在だけどスタッフにとっては諸刃の剣なんじゃないかな。
  


テーマ : ウルトラマンジード
ジャンル : テレビ・ラジオ

tag : ウルトラマン ジード ベリアル キング

スマッシュハザードの登場は埋もれた設定を掘り起こすか? 「仮面ライダービルド」第8話「メモリーが語りはじめる」 

 九条小夜子(以下九) ついに着ぐるみの再利用が始まったね、「仮面ライダービルド」。
 豊橋ミケ(以下猫) 万丈龍我に「前に見た事がある」と言わせてるのがいいにゃ。
  色を塗り替える他、万丈に「前よりも強くなっている」と言わせて別ものとアピールしてたね。
  これで小夜ちゃんが心配していた「同じ人間をスマッシュ化しても同じスマッシュにはならなかった。それなのに別人をスマッシュ化したら偶然以前出たのと同じスマッシュになりましたっていうのは不自然だよね」って問題もクリアできたにゃ。
  うん、同じじゃありません。アップグレードverですって言えるもんね。
  それにしても「久々に来週が期待できそうな平成仮面ライダー 『仮面ライダービルド』」でいっていたように胸から上だけを交換して使っているみたいだから「ビルド」は全怪人新作か!? って期待してたんだけどにゃあ。
  いやいや、これは怪人好きにとってもいい事かもよ。
  着ぐるみの使いまわしが?
  たとえばプレススマッシュ公式HPには「両腕で挟んだ敵を徐々に圧縮して破壊することができる。」って書いてあるけど、そんなシーンあった?
  にゃいにゃい。
  そう、うーうーうなりながら手を振りまわしていただけだった。
  せっかくの設定が無駄ににゃっちゃったにゃ。
  そこなのよ。強化版として再登場できるなら、設定を活かす描写ができるかもしれないじゃない。
  それは楽しみだにゃ。
 それはさておきナイトローグってやっぱり氷室幻徳だったにゃ。
  第1話のラストでいつの間にビルド達を先回りしていたんだって新たな疑問が生じるけど、大方の予想通りだったね。
  大方の予想通りといえば桐生戦兎って……。
  佐藤太郎じゃないかもね。
 実はウチ、第8話を観るまでブラッドスタークの正体って実は生きていた葛城巧じゃないかって思ってたんだよね。
  石動マスターじゃにゃいにゃら他に正体候補がいにゃいもんにゃ。
  そういう事。でも第8話「メモリーが語りはじめる」で葛城巧の母葛城京香が作ったたまご焼き、万丈は甘すぎると文句を言ってたけど、戦兎は「メチャメチャ美味い」と言って食べ、涙まで流していた。
  それってもしかして……。
  普通のドラマなら整形手術とか生まれつきそっくりさんでもない限り不可能だけど「仮面ライダー」シリーズならわずか1時間足らずの間に人格の入れかえ等をやっても不思議はない。
  死んでいたのは佐藤太郎の方だったー!
  なんだってー!
  このネタ、わかる人いるのかにゃ?
  今じゃごく少数だろうね。
  やらない方がよかったかにゃ……。
  気を取り直して、佐藤太郎の人格が完全に死滅してしまったかどうかはまだわからない。
  そもそも人格の入れかえだってあたしらが勝手にいってる事だしにゃ。
  上書きって可能性もある。
  葛城巧=桐生戦兎だったらブラッドスタークは……。
  これはもう石動マスター以外に考えられないでしょ。戦兎と万丈を鍛えているかのような戦いぶり、訊かれてもいないのに情報を教えてくれるし、今回は重要なアイテムまで渡しちゃってるんだから。
  そのアイテムであるUSBメモリに入っていたのはプロジェクトビルドのデータだったにゃ。
  今までの「仮面ライダー」だったら1クールも終わらないうちに仮面ライダーの真相が明かされるって事はないんだけど、「ビルド」だったら明らかになっちゃうかも……。
 これまでの氷室幻徳の台詞や次回予告を見ればプロジェクトビルドがネビュラガスの軍事利用、つまりスマッシュや仮面ライダーを兵器化する事なのは明らか。そうなるとブラッドスタークが言っていた事が気になる。
  戦兎なら作れるってとこはまだわかるにゃ。でも万丈なら使えるってどういう意味にゃ?
  ビルドは兵器としては失敗作だとファウストは考えているみたい。過去に幻徳はビルドは殺してもいいが、万丈は生かして捕えろって趣旨の台詞を言っている。
  そういえば第1話だったからあんまり気にしにゃかったけど回収したのは万丈と鍋島だけにゃ。
  万丈は未遂だけどね。記憶をなくしているせいもあるんだろうけど、ファウストはスマッシュの素体となった人間のその後には関心が無いように見える。
  それは視聴者も同じだにゃ。
 爆弾テロみたいにゃ無差別攻撃にゃらともかく、複雑にゃ作戦はスマッシュには無理だろにゃあ。
  ビルドすらお眼鏡にかなわなかったんだからスマッシュに力を入れるはずがないね。
  第8話では口封じの手段だったもんにゃ。
  考えてみると前例の無い怪人の使い方だね。
  それにしてもプロジェクトビルドのデータって何なのかにゃ?
  たぶんあれじゃない?
  あれ?
  ミケももう目にはしているはずだよ。
  ?
  ほら公式HPでビルドと背中合わせになってるあのキャラよ。

 プロジェクトビルド

  ああ、あれ。恒例の2号ライダーだと思ってたにゃ。
  それはウチも思った。デザインモチーフはドラゴンっぽいし。万丈はドラゴンの意匠のフルボトルを持ってる。これで何の関係も無いなんてありえないよ。
  じゃあプロジェクトビルドって……。
  2号登場の布石だろうね。時期的にもそろそろ出てくる頃だし。


テーマ : 仮面ライダービルド
ジャンル : テレビ・ラジオ

tag : 仮面ライダー ビルド 着ぐるみ 2号 フルボトル スマッシュ

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