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トランプ大統領就任を受けてのあれこれ(加筆しました)

 九条小夜子(以下九) ドナルド・トランプ米大統領、TPP離脱の大統領令に署名していただき誠に有難うございました。
 豊橋ミケ(以下猫) 律儀だにゃ~。
  ウチは反トランプだけど「燃え尽きる前のろうそくの輝き? 米大統領選のドナルド・トランプ候補の勝利を受けて」でもいったようにこればかりは素直に感謝した方がいいからね。
  でもこの後二国間交渉があるかもしれにゃいんだよにゃ。
  うん。安倍の馬鹿が先走ったから日本は「ここまで市場を開放しますよ」って宣言したも同然になっちゃった。
  交渉には利口なやり方じゃにゃいにゃ。
  さらなる譲歩を迫られる可能性が高い。
  それも心配だけど米国抜きでTPPをやろうって声が出てるんだよにゃ。
  ドイツじゃあるまいし……。
 確かに現時点ではその可能性は残っている。でも最大の市場である米国が抜けた今、輸入先と目されるのはもはや日本のみ。その日本は少子化で市場が縮小しつつある。長い目で見ればいい輸出先とはいえない。逆に日本が輸出先として期待できそうな国は無いといっていい。TPPのうまみはなくなったも同然だよ。
 メキシコはアメリカ以外からも工場を誘致したいからねばるだろうけど、実現は相当難しい。ウチがシンガポールやベトナム、マレーシアのリーダーだったら東アジア地域包括的経済連携の方にシフトするね。
  中国は自由貿易を続けるっていってるもんにゃ。
  トランプを説得しようとしても時間の無駄だからね。
  それにしても日本はTPPのために数兆円をドブに捨てちゃったんだよにゃあ。
  ホントもったいないよね。悲しい事にTPP参加を言い出したのは民進党なんだよね。その頃は民主党だけど。だからこの事を追及できる政党は共産党ぐらいしかない。腹立たしいけど誰も責任をとらないだろうね。


 既に知っての通りイギリスはEUの市場に留まるよりも人の自由な往来を制限し、移民の流入を防ぐことを選んだ。
  ハード・ブレグジットだにゃ。
  2016年は自由貿易の終わりの始まりとして歴史に残るかもしれないね。
  確かにトランプの政策がうまくいけば後に続く国が出てくるにゃ。
  うまくいかなくても自由貿易の時代は終わりかも。
  いやいや、さすがに失敗した政策を真似ようって国はにゃいにゃ。
  自由貿易を保証するシステムが機能しなくなるかもしれないんだよ。にウチはどうやって雇用を取り戻すの? そんな方法があるの? っていったけど、高い関税を課すって方法を見落としていた。でもメキシコ等がWTO(https://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%B8%96%E7%95%8C%E8%B2%BF%E6%98%93%E6%A9%9F%E9%96%A2)に訴えたらどうだろう? 高い関税を課すってのは明らかにWTOの理念に反しているし、ネガティブ・コンセンサス方式を採ってるんだ。
  ネガティブ・コンセンサス方式?
  逆コンセンサス方式ともいうんだ。
  それ、説明ににゃってにゃいにゃ。
  実をいうと今回、ウチも初めて知ったんだけどね、国連とは逆に全会一致で反対しないと採択されちゃうんだよ。
  それじゃ殆ど通っちゃうんじゃにゃいの?
  だよねえ。
 中国は確実に高い関税に反対するだろうし、TPPを推進した以上日本だってトランプ大統領の肩は持ちにくい。
  自分達は関税撤廃を主張しておきにゃがらアメリカが高い関税を課すのには賛成って矛盾してるにゃ。
  矛盾どころか論理の破綻だよ。
関税についてWTOで争えばアメリカは負ける。そうなった場合、トランプ大統領が大人しく従うとは思えないんだよね。
  じゃあどうするのかにゃ?
  WTOから脱退するんじゃないかな?
  できるの?
  できるんじゃない? 国連にだって加盟してない国があるんだからWTOに加盟してなければ貿易できないってわけじゃないよね。
  アメリカが抜けたらWTOはグダグダにゃ。
  そこまで行かなくても決定にアメリカが従わなければWTOは形骸化すると思う。アメリカがやってるならうちも……って国が出てくるだろうからね。
 それにメキシコや製造業のオーナー達にはISD条項で訴えるって手もある。
  それってアメリカは負けた事が無いんだよにゃ。
  ……そうなんだよね。ただ国内産業を保護するために高い関税を課すって場合はさすがのアメリカも分が悪いと思う。何せISD条項は国ではなく多国籍企業の利益を守るためのものだからね。トランプの政策とは水と油なんだ。
  もしISD条項で訴えられて負けたらどうにゃるの?
  さっきもいったけどそれで「はい、わかりました」って引き下がるような人なら誰も大騒ぎしないよ。おそらくWTO同様ISD条項からも抜けようとするんじゃないかな。正直、ウチはISD条項がグダグダになるのは歓迎だけどね。


 雇用が戻ってもアメリカ人の生活がよくなるとは限らない。
  え?
  企業はアメリカ人を困らせてやろうと思って海外に工場を移転したわけじゃない。人件費が安いから移転したんだ。裏を返せばアメリカの人件費は高いってことだよね? アメリカに工場を戻したはいいけど高い人件費はどうするんだろう?
  わかってきたにゃ。価格に転嫁するか、人件費を下げるかだにゃ。
  どちらもアメリカ人の家計を圧迫するよね。他にも安全対策を削るとか、国外の立場の弱い企業に押し付けるとかが考えられる。
  うわ~、皆不幸ににゃるにゃ。
  ウチの予想が当たったとしてもトランプや彼の支持者だけが悪いとはいえない。格差を放置してきた歴代アメリカ大統領にも責任がある。もしかしたら彼らの方が罪は重いかも。
  早いうちに適切な措置をしていれば今みたいにゃ事態にはにゃらにゃかったかもにゃあ。
  さらにトランプ政権の人事は露骨なまでに大企業寄り。その危険性についてはTBSラジオの「たまむすび」の「アメリカ流れ者」ってコーナーで町山智浩が詳細に解説している。これはトランプ政権の今後を考えるうえで必聴だよ。



  これは……環境も労働条件もメチャクチャににゃりそうだにゃ。
  教育や人権保護も危ういよ。長い目で見ればアメリカの衰退につながるはず。ツイッターにも書いたけど強いアメリカを取り戻すどころか逆にぶっ壊しかねない。アメリカに対する悪意すら感じさせる人選だよ。
  差別が蔓延し、キリスト原理主義化したアメリカを見限って知識人や学者が皆カナダに移住しちゃったりして。
  21世紀の科学や文化はカナダが牽引するかもね。
 トランプ大統領を反グローバルや班エスタブリッシュメントの旗手としてもてはやしている人がいるけど、それは誤った認識だよ。むしろティーパーティー的な価値観の持ち主で、人権や民主主義の敵といっていい。


  そういえば中国を厳しく非難しているのは意外だにゃ。
  そうなんだよね。今や中国はアメリカの最大の貿易相手。米国債の所有額も一番だ。だからビジネスマンであるトランプ大統領は親中的な政策をとると思っていたから意外だった。
  でも考えてみれば中国もアメリカの雇用を奪ってきた国だにゃ。
  確かに。それを思えば厳しい対応も不思議じゃない。
 ウチはトランプ大統領は日韓関係にはあまり関心を示さないんじゃないかって思ってた。
  ? 何でここで日韓関係が出てくるにゃ?
  15年の日韓合意って中国を抑えるうえで日韓関係が悪いままではまずいっていうオバマ前大統領の意向に従ってできたものでしょ?
  オバマ前大統領が一種の重しににゃってたんだにゃ。
  トランプ大統領が日韓関係に無関心ならその重しが外れかねない。
  今以上に関係が悪化するかもしれにゃいにゃあ。
  ウチはそう思ってた。でもトランプ大統領が本気で中国の海洋進出を警戒しているならオバマ前大統領同様日韓に関係改善を促すかもしれない。ここ最近の中国に対する態度を見て、ウチはもしや……って思うようになったんだ。
  にゃるほどにゃー。
  とはいえ期待は禁物。


 ウチはトランプ大統領の政策の多くは失敗し、アメリカに大きな傷を残すと考えてる。
 トランプ大統領は政策の失敗から支持者の目をそらすために人種間の対立を煽るんじゃないかって危惧してるんだ。
  結束を図るために外部に敵を作るってのはよくある手だもんにゃあ……っては同じアメリカ人じゃにゃいか!
  トランプの言うアメリカに黒人やヒスパニックが含まれるかは大いに疑わしい。何せ予備選の時は対立候補のジェブ・ブッシュをヒスパニックが嫁さんだって事で叩いたくらいだからね。ましてイスラム教徒となれば……。
  選挙の時から差別発言してたもんにゃあ……。
  露骨にイスラエルをひいきしてるし、中東はますますひどくなるんじゃないかな。イスラム国にとっては勢力を伸ばす絶好のチャンスかも。


  日本はどうにゃるのかにゃ?
  トランプはドルは強すぎるって言ってた。アベノミクスが円安誘導したようにドル安で輸出を増やそうとするかもしれない。日本はそれに文句をつけるどころか手を貸せといわれたら唯々諾々と協力しちゃうかもね。
  自殺行為だにゃ。
  国益、国体よりアメリカの意向を優先するのが日本政府だからね。
 トランプ大統領の登場は対米追従から抜け出すチャンスと説く識者がいる。ウチもその可能性は否定しない。チャンスがあるか無いかでいえばあると思う。でも政治家や閣僚達、財界がこのチャンスを活かせるとは思えないんだ。
 一度決めた事はなかなか変えられないのが日本の政治の欠点だよね。トランプ大統領の登場で改めてその欠点が浮き彫りになった。
 トランプ大統領がTPP離脱の大統領令に署名までしているのに安倍首相は「TPPが持つ戦略的、経済的意義について腰を据えて理解を求めていく」なんてトンチンカンな事を言ってる

 往生際の悪い安倍首相

  今、何が起きているのかわかってるのかにゃあ?
  ウチはわかってないと思う。TPPは関税撤廃を目指すもの。関税を武器にアメリカに雇用を戻そうとしているトランプ大統領が参加するわけがない。
  普通に考えればTPP発効はもう不可能だにゃ。
  現にメキシコやペルー、オーストラリアにニュージーランドはアメリカ抜きのTPPに向けて動き始めている。それなのに安倍首相はまだアメリカを説得できるなんて言ってるんだからどうしようもない。
 TPPにはアメリカの参加を前提にした項目もあるから、それを変えなくちゃいけない。その作業は数か月じゃ終わらないだろうね。
  年単位ににゃるにゃ。
  メキシコやオーストラリアは一日も早く改定作業に取り掛かりたいだろうけど、日本はいまだにアメリカの参加なんて妄想を抱いているからなかなか進まないだろうね。
  アメリカだけじゃにゃく日本抜きのTPPを目指した方が早いにゃ。
  ホント、ウチとしてはそうして欲しいよ。それがTPP本来の姿なんだしね。
 トランプ大統領がTPP離脱の大統領令に署名したにも関わらず安倍首相がまだ説得できるなんてほざいてるのを見ると、起きて欲しくない事は起きない、身勝手な解釈で太平洋戦争に臨んだかつての日本を思い出すね。
 トランプ大統領の説得なんて無駄な妄想に使う時間があるなら保護主義時代への対策を練った方がよほど建設的だよ。
 ウチは安倍政権のままじゃトランプ政権下で日本はいいように使い捨てられるんじゃないかって思ってる。
  救いがにゃいにゃあ。


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テーマ : アメリカ合衆国
ジャンル : 政治・経済

tag : トランプ アメリカ 関税 日本 中国 日韓 TPP WTO

分身以上二重人格未満 「仮面ライダーエグゼイド」第14話「We’re 仮面ライダー」

 豊橋ミケ(以下猫) 今回は「仮面ライダーエグゼイド」の話だにゃ。
 九条小夜子(以下九) いや~、正直、またブログで取り上げるとは思ってなかったな~。
  おいおい。
  駄作とはいわないけど正直、「クウガ」や「アギト」、「555」と比べると……。
  平成初期と比べちゃ可哀そうにゃ。せめて昨年の「ゴースト」と比べるにゃ。
  その「ゴースト」だって1クールが終らないうちから着ぐるみの使いまわしはしなかったよ。
  う~ん、確かに。でもそれが駄目っていうにゃら「大怪獣バトル」以後のウルトラシリーズは全部駄目ってことににゃっちゃうにゃ。
  確かにミケの言う通りだね。でも敵キャラってスーパーヒーローもののもう一つの華じゃない? 「X」みたいに敬意をもって扱ってくれるのならいいけど、ライダーの場合、平成に限らず怪人の扱いが雑だから……。
  確かに再生怪人とか春の映画じゃ設定を無視した使われ方してるもんにゃあ。
  コラボスバグスターが連続して出てきた時は平成の「マシンマン」か「サイバーコップ」かと思ったよ。
  何で?
  あれも同じ敵キャラに多少のかぶせ物をして使いまわしていたからよ。まさか1クールが終らないうちから敵キャラの使いまわしが始まるとは思わなかったな~。
  が、「鎧武」もそうだったにゃ。
  うん、「エグゼイド」も「鎧武」もライダーが多かったね。でも「龍騎」や「カブト」も登場ライダーは多かったけど、「エグゼイド」や「鎧武」よりは怪人は多彩だったよ。
  相当予算が苦しいんだにゃ。

  第14話「We‘re 仮面ライダー」のキモは何といっても前回ラストで登場したエグゼイドの新ヴァージョンダブルアクションゲーマーレベルXX。
  分身して戦うってのが斬新だにゃ。
  「仮面ライダー龍騎」のトリックベントがあるよ。
  あ、ディケイドもそれで分身してたにゃ。
  他にも「仮面ライダー剣」のギャレンがジェミニのラウズカードで分身して行為激してたよ。
  にゃーんだ、平成ライダー史上初ってわけじゃにゃいんだにゃ。
  いや、ミケ、そうじゃないのよ。同じ分身でもダブルアクションゲーマーレベルXXとトリックベントやジェミニは違うのよ。
  え、どこが?
  ジェミニやトリックベントは忍者漫画の分身の術の様なものだったじゃない?
 目くらましではないけど、分身は本体と見分けがつかず、人格も持っていなかった。
  そりゃ分身だからにゃ。本体と違ってたら……あ!
  わかった? ダブルアクションゲーマーレベルXXの場合、あっちが分身でこっちが本体っていえるものじゃないのよ。身体の色がオレンジの方をR、ブルーの方をLって呼ぶけど、一目でわかるような配色の上、性格も異なっている。
  永夢がゲーム中とそれ以外で性格が変わるけど、ダブルアクションゲーマ レベルXXはRがゲーム中、Lがいつもの永夢の性格を引き受けてるにゃ。
  これに関しては花家大我を永夢にぶつけようと彼をたきつけている西馬ニコが興味深い事を言っていたね。
  確か、前は一人称がボクじゃにゃかったとか……。
  ウチは一人称がボクの永夢を本来の人格と思っていたけど、もしかしたらゲーム中の人格の方が本来の人格なのかもしれない。
  永夢って二重人格にゃの?
  初めてダブルアクションゲーマーレベルXXに変身した時、意見が一致せずもめている間にゲンムやアランブラバグスターに逃げられてしまったのを見るとそう思っちゃうよね。でもボクの永夢やオレの永夢には記憶の欠落は見られない。共有しているように見える。
 それに別人のように見えるけど二重人格ものによくある既出の人格に対して正反対な要素を持っていない。
  厳密には二重人格じゃにゃい?
  ウチはそう思うな。もっともこれからそういうエピソードが出てくるのかもしれないけど。
 よく似たキャラに「ライダー大戦」に出てきた仮面ライダーWのサイクロンサイクロンとジョーカージョーカーがいるけど、あれは二人で一つの身体を持ったWをディケイドが二人に分けたものだからウチはダブルアクションゲーマーレベルXXとは異なると思ってる。
  サイクロンサイクロンとジョーカージョーカーはイレギュラーだけどダブルアクションゲーマーレベルXXはレギュラーだにゃ。その点では斬新だにゃ。
  いや、だから違うんだって……。
 ま、いいや。
 最後はダブルアクションゲーマーレベルXXの必殺技でアランブラバグスターを粉砕!
  やりすぎって自覚してるところがおかしいにゃ。
  「アギト」や「555」の頃は強化フォームがあっても必要がなければ使わなかった。でもかなり前から一度出た強化フォームは相手が格下でも使うようになっちゃったんだよね。それに対する皮肉かもね。
  これも斬新だにゃ。
  そういえばエクゼイドが貴利矢から託された爆走バイクガシャットを使うシーンがあったけど、惜しかったね。
  惜しい?
  何故かいきなりバイクが出てきてるでしょ?
  そういえば変だにゃ。仮面ライダーレーザーってレベル2でバイクに変身するのに。
  他の仮面ライダーレーザー以外が使う場合はバイクを召喚するのかもしれないけどね。残念だなぁ。ウチはてっきりダブルアクションゲーマーレベルXXに変身して一方がバイクになり、一方がそれに乗るんだと思ってたんだ。そのためのダブルアクションゲーマーレベルXXだとも思ってた。
  にゃるほど。それにゃら後でさらなる強化フォームが出てきてもダブルアクションゲーマーレベルXXは使い道があるから出続けられるにゃ。
  去年の「旧装備救済回!? 『仮面ライダーゴースト』第38話『復活! 英雄の魂!』」でもいったけど、強化フォームが出たらその前のフォームは実質お役御免になっちゃうからね。
  もったいにゃかったにゃあ。

  惜しいといえば今回に限った事じゃないけど話の展開が強引というか雑というか。
 最初は貴利矢の仇を討つか、患者を救うためにバグスターを倒すかで意見が割れていたけど最後は共闘してバグスターを倒し、ゲンムを圧倒した。
  よかったじゃにゃいか。
  それで終わるのはいいのよ。ただそれに至る過程が弱くないかってウチはいってるの。前回、貴利矢の死を引きずって冷静さを欠いていたのに、今回は飛彩を説得する程冷静さを取り戻している。医師の使命感だけじゃ弱いと思うんだよね。何かもう一つエピソードを挟んで欲しかったな。
  あたしが惜しいと思うのは予告だにゃ。
  予告?
  花家大我が永夢の血を採取してたにゃ。
  ああ、ダブルアクションゲーマーレベルXXは明らかに異常だからね。当然じゃない?
  永夢の血液に何があるのかにゃ? って思ってたら予告で永夢はゲーム病ってネタバレしてたにゃ。
  あー、確かにあれはやめてほしかったな~。観てみたら違ってましたって
可能性はあるけどさ。

テーマ : 仮面ライダーエグゼイド
ジャンル : テレビ・ラジオ

tag : 仮面ライダー エグゼイド ダブルアクションゲーマー ゲンム

おいでよ かわうその森 「アラスカの恐怖『魔の三角地帯』 『カワウソ人間クシュタカ』」(加筆しました)

  九条小夜子(以下九) だいぶ時間が経っちゃったけど、16年の3月下旬から4月上旬にかけてヒストリーチャンネルで「アラスカの恐怖 『魔の三角地帯』」って番組が放送されてたんだ。
 豊橋ミケ(以下猫) アラスカ州の中でも特に行方不明者の多い地域があるにゃ。
  番組の冒頭のナレーションを信じるなら20年の間に6万人以上が失踪していて、超常現象がその原因だと信じている人がいるんだって。
  番組じゃそこを魔の三角地帯って呼んでるにゃ。
  バミューダの他にもタイとミャンマーとラオス日本近海と危険な三角地帯ってそこら中にあるんだね。
  ゴールデントライアングルは意味が違うようにゃ……。
 毎回冒頭で行方不明者とその原因と思われる超常現象を紹介してたにゃ。
  中にはそれ、ただの遭難じゃね? って思うのもあったけどね。
  ……。
 その超常現象を元警官のジャックスと超常現象の専門家ケン、アラスカの民間伝承に詳しいトミーの三人が調査する内容で、全13回だったにゃ。
  早い話、アラスカの川口浩探検隊だね。
  一度も真相にたどりつけにゃかったにゃ。
  それはまぁこの手の番組の常って事で。
 他の二人が早い時点で行方不明の原因は超常現象だと考えているのに対し、ジャックスは元警官だけに懐疑的な姿勢を見せる。
  それも前半だけにゃ。後半になる頃にはいつの間にか他の二人と同じように超常現象のせいだって思うようになってるにゃ。
  これまたこの種の番組の常で彼らが追うUMAは行方不明の原因と目されるだけあってどれも危険な生き物ばかり。
  にゃのに誰も銃を持って行かにゃい。
  元警官のジャックスでさえね。
 第2回のヘアリーマンっていう猿人系UMAを追った時、ケンは捕食動物はこの音にひきつけられると言って捕えられた小動物の声をドヤ顔で流していた。本当にヘアリーマンが来たらどうするつもりだ、ケン?
  それってやっぱりいにゃいって……。
  その先をいうのは野暮だよ、ミケ。
 ちなみにこのヘアリーマン、目撃地点には必ず針葉樹があったんだって。UMAと植生を関連付けたのはこれが初めてかもね。
 ただ、一度も武器を持って行かなかったかというとそうじゃない。「巨大な猿」では吹き矢を、「巨大シロクマ」と「カワウソ人間クシュタカ」ではジャックスが銃を持って行った。
  実際に銃が画面に映ったのは「巨大シロクマ」だけだけどにゃ。
  今回お話しするのは武装したと思える数少ないエピソードの一つ「カワウソ人間クシュタカ」。
 クシュタカというのはアラスカの先住民族トリンギット族に伝わる伝説の怪物で山中に潜み、カワウソと人間の両方の特徴を持ってるんだって。
  それにゃら日本にもいるにゃ。
  えっ?
  これだにゃ!

クシュタカ?

  そりゃ「伝染るんです」のかわうそだぁ!
 番組で紹介されていたのはこっち!

カワウソ人間クシュタカ

  いにゃい、これはいにゃいにゃ!
  そうだねえ、説得力無いねえ。
 とはいえ日本のかわうその話もしないではない。
  え?
  正直、ミケが日本のかわうその話をしてくれたので手間が省けたわ。
 このクシュタカ、人間をさらって仲間に変えるなどUMAというよりは妖怪や妖精のようなことをする。さらに人間に変身して人をおびき寄せることもあるという。
  思い出したにゃ。確か山でゴミ拾いのボランティアをしていたら一緒に参加していた友人が、こっちにゴミがたくさんあるから手伝ってくれって声をかけて……って目撃談が紹介されてたにゃ。
  そうそう。おまけにクシュタカは犬に弱い。ミケが挙げた目撃談ではたまたま通りがかった女性が連れていた犬が吠えた。目撃者が一瞬だけ犬の方を向いて再び友人がいた所を見たら友人の姿は無く、毛むくじゃらの生き物が逃げていったたんだって。
 これってUMAの目撃談っていうよりきつねやたぬきが人を化かす日本の民話っぽくない?
  そっくりだにゃ!!
  驚くのはまだ早い。きつねやたぬきほどメジャーじゃないけどかわうそも人を化かすと伝えられているのよ。
  あ、「怪談新耳袋」にそんにゃ話があったにゃ。
  第六夜の「かぶそ」だよ。
  それってまさか……。
  確かに不思議な一致だけど日本のかわうそ伝承がアラスカに伝わったとか、その逆があったとは思えない。
 世界各地に龍の伝承があるように接点の無いはずの地域によく似た話が伝わっていることがある。
 例えばスコットランドにはアザラシの中に人間によく似た姿の妖精が入っているっていい伝えがある。
  セルキーだにゃ。
  セルキーの一人がアザラシの皮を脱いで陸上で休んでいた。その間に人間の漁師が皮を隠し、それをネタに結婚を迫った。でもセルキーは隠していた皮を見つけ出し、漁師の元から去ってしまうって話があるんだ。これって……。
  天女の羽衣だにゃ。
  他にもきつねは日本だけでなく西欧でも賢いってイメージがある。でも全く同じってわけじゃない。稲荷明神や荼枳尼天などのように日本のきつねの中には神聖視されているものがあるけどイソップ童話などに見られるように西欧はずる賢いって感じであまり印象はよくない。
  でも西洋じゃ動物が人間に変身したり、人間を化かすって話は聞いたことがにゃいにゃ。
  確かに少ないと思う。でもケルピーって水棲の馬の妖怪はハンサムな男性に変身して人間の女性に近づくと伝えられている。皆無じゃないんだ。逆に日本で馬の妖怪が人を化かすって話はないでしょ?
 もちろん伝播したケースもあるでしょう。でも似た話があるからって安易に結び付けるのはどうかと思うな。
  だんだんかわうそから離れていってるけどどうまとめるのかにゃ?
  そうねぇ……………………。
  小夜ちゃん?
  昔、ドン・R・スミサナって人が「America:Land of Rising Sun」って本を書いた。
  にゃんで英語にゃの?
  そこがミソだからよ。
 その本でドン・R・スミサナは、テキサスは敵刺す、オハイオはおはようといった具合に音が似てるからってだけで日本語はネイティブ・アメリカンの言語からできた=日本人はネイティブアメリカンの子孫だと主張してるのよ。
  ……それ、今回の話と関係にゃいんじゃ?
  うーん、確かに強引かもしれない。でも「America:Land of Rising Sun」には本そのものよりも凄い逸話があるのよ。
 何と「ネイティブ・アメリカンが証明した 古代、アメリカは日本だった!」ってタイトルで1992年に徳間書店から出版されたの。
  え? 日本人はネイティブ・アメリカンの子孫って話じゃにゃかったの?
  「America:Land of Rising Sun」ではね。
 どうして真逆の邦題になってしまったのか? 翻訳した吉田信啓は他にも「超古代、日本語が地球共通語だった!:岩刻文字が明かした古代"ワン・ワールド"の謎」や共著だけど「日本の神が世界指令となる」といった本を書いている。日本人至上主義者っていっちゃうと大げさだけど、そういう傾向のある人なんだ。
 今となっては嘘のような話だけどバブル経済の頃、SONYがコロンビア映画を買収したり、アメリカ中の不動産を買い漁ったりしてたんだ。アメリカ人は猛反発し、日本製品のボイコットが起きた。
 吉田信啓は「ネイティブ・アメリカンが証明した 古代、アメリカは日本だった!」の中でアメリカはかつて日本だったんだから買い戻したにすぎないって趣旨の事を書いて日本を擁護してたんだよ。
  だから“超訳”しちゃった?
  そうでなければ史上最大級の誤訳になるよね。
 音が似てるってだけで日本人はネイティブ・アメリカンの子孫だっていっちゃうドン・R・スミサナもひどいけど自分の思想に合わせるために真逆の内容に訳しちゃった吉田信啓は輪をかけてひどい。
  吉田信啓は韓国人を笑えにゃいにゃ。
  起源だから偉いってことにはならないしね。もしそうなら世界で一番偉いのはアフリカの黒人でしょ?
  全人類の起源だもんにゃ。
  もちろんパイオニアの試行錯誤や勇気は評価されるべきだと思うけどね。
 「America:Land of Rising Sun」と「ネイティブ・アメリカンが証明した 古代、アメリカは日本だった!」は極端な例だけど、「万葉集の謎」など似たような“フライング”はある。
 くり返すけど接点の無い文化圏でよく似たものが存在するっていうのはよくある事なんだ。中には本当につながりがあるのかもしれないけど、たいていは偶然の一致にすぎない。素人が手を出せば恥をかくだけだよ。
 クシュタカも同じ。日本人とトリンギット族がかわうそから同じものを見出したかもしれないけど、だからといってどっちがオリジンかって話には意味が無い。
 偶然の一致に対してはウチら一般人は不思議だな~って思って楽しめばいいし、それが礼儀だと思うんだ。
  下手な理屈をつければ恥をかくだけだにゃ。
  それだけですめばいいけどね。どっちかに優劣をつけようとするといろんな意味でおかしな事になる。
  クシュタカよりもやぶへびの方が怖いかもにゃ。


テーマ : 雑学・情報
ジャンル : 学問・文化・芸術

tag : かわうそ クシュタカ UMA 妖怪 妖精 きつね たぬき 日本 アラスカ

リアルだけどリアルじゃない 「アイ・イン・ザ・スカイ 世界一安全な戦場」

 九条小夜子(以下九)豊橋ミケ(以下猫) 新年明けましておめでとうございます。
 旧年中は当ブログを閲覧していただき誠に有難うございました。本年もよろしくお願いいたします。
  さて、ベスト&ワーストの話なんだけど……。
  おいおい! 一昨日やったばかりだにゃ!
  もちろん今2017年のベスト&ワーストを決めようっていうんじゃないよ。今回のお題の映画「アイ・イン・ザ・スカイ 世界一安全な戦場」を去年観ていたらベストの内容が変わっていたんじゃないかって思ってさ。
  そんにゃによかったの?
  うん。ウチは2016年には間に合わなかったけど、映画誌のベスト10には入るんじゃないかな。
 昨年紹介した「ドローン・オブ・ウォー」と同じくドローンを扱った映画なんだよね。
 「ドローン・オブ・ウォー」がドローンの操縦士の視点で進むのに対し、「アイ・イン。ザ・スカイ」はドローンに指示を出す軍上層部を中心にした群像劇になっている。
 「ドローン・オブ・ウォー」では一エピソードに過ぎなかった民間人がまきぞえになるケースだけで一本の映画にしてしまった点も好対照だね。
 米英が共同でケニアのある地域にイスラム過激派のアジトに大物が潜伏している事を突き止める。最初は捕獲作戦だったんだけどそこは武装勢力が支配している場所で、部隊を送り込む事は不可能。さらに潜伏先には自爆テロに使う爆弾とその志願者もいた。
  何とかしにゃいと大変だにゃ。
  そう、放っておけば多数の死者が出るかもしれない。そこで当初は空からの情報収集に使っていたドローンで空爆しようとするんだけど、折悪しくアジトの前で少女がパンを売り始めちゃう。
  空爆って事は……。
  うん、少女がまきぞえになる可能性が高い。だから少女一人を救って自爆テロを許すか、一人の少女を犠牲にしてでも自爆テロを防ぐかで上層部は議論になる。人道的な問題だけじゃない。武装勢力は少女の死を利用して米英の非道さをアピールする事も考えられる。その逆もありえる。
  その逆?
  米英が自爆テロの死者を利用して武装勢力に対する攻撃を正当化するのよ。いかに相手のイメージをダウンさせるかって事も入ってくるの。
 結局、彼らだけでは結論を出せず、イギリスの外務相やアメリカの国務長官らの判断を仰ぐの。
  にゃんか「シン・ゴジラ」みたいだにゃ。
  前半が保身や法律に縛られ迅速な行動ができない日本の縦割り行政を風刺しているって話題になったけど実はイギリスもそんなに変わらないみたい(笑)。むしろ少女が犠牲になるかもと言われても躊躇せず攻撃を支持するアメリカの方が怖い。
 少女を助けるべく現地の協力者にパンを買い占めさせるなど手は尽くすものの失敗に終ってしまう。さらにアジト内に潜り込ませていたカナブン型ドローンのバッテリーが切れて中の様子がわからなくなってしまう。
  カナブン型ドローン?
  本当に出てくるのよ。カナブンそっくりの外見でカメラが仕込んであって、虫と同じく羽根ではばたいて飛ぶの。携帯ゲーム機の改造か、それを模したコントローラーで操縦するんだ。他にもハチドリ型のドローンも出てたよ。
  ……それ本当にあるの?
  正直、ウチも本当かなぁって思う。でもまぁ仮に嘘だとしても映画の価値を下げるわけじゃない。
  スパイ映画にゃんか「ねえよ、それ、絶対!」ってアイテムが出てくるもんにゃ。
  荒唐無稽なスパイアクションと「アイ・イン・ザ・スカイ」を同列に並べるのもどうかと思うけどミケのいいたい事はわかる。
 着弾地点をずらし、少女が爆発に巻き込まれる確率を45%にまで抑え、ついに空爆実行!
  それから?
  続きはウェブで!
  いや、これがウェブだから。
  さすがにウチがここから先をいっちゃまずいでしょ。一応上の方にネタバレありって書いてあるとしてもさ。
ウチの紹介だと小難しい政治劇みたいに感じられるかもしれないけど実際はスパイ映画みたいなシチュエーションが多くてサスペンスとしても楽しめるんだ。
  「ドローン・オブ・ウォー」よりはかなりエンタメ色が強いんだにゃ。
  そういう事。
 ラスト、武装勢力の男達はある事をするためにジープから機関銃を外す。米英の軍人達がした事と好対照になっていて興味深かった。また英軍の将軍の一人が孫に贈るおもちゃを買うエピソードが冒頭とラストに挿入されていて、これまた強く印象に残った。
  小夜ちゃんの話をきいていると「ドローン・オブ・ザ・ウォー」と作劇こそ違うけどドローンの活躍する現代の戦場をリアルに切り取っているにゃ。でもドローンの是非にまでは踏み込んでいにゃいように見えるにゃ。
  そう、その通り。ドローンの是非という点では「アイ・イン・ザ・スカイ」はもはや当たり前のものになっている感があって、「ドローン・オブ・ウォー」の方が踏み込んでいるように感じられた。あの時にもいったけど自動化の流れはもう止めようがないし、そもそもドローンが無ければ自爆テロはおろか過激派幹部がいる事も特定できなかった。当然自爆テロは阻止できないわけで、その場合は多くの死者が出ていたはず。ウチのドローンに対する考えは「ドローン・オブ・ウォー」の時と変わってない。
  確かに地上部隊じゃアジトに近づく前に逃げられちゃうだろうにゃあ。
  「アイ・イン・ザ・スカイ」はドローンによる戦争を描いているけどそれ以上でも以下でもない。映画の面白さでは「アイ・イン・ザ・スカイ」の方が上だと思うけど、ドローン戦争の現実って点じゃ「ドローン・オブ・ウォー」の方が上かもしれない。
  え、何で?
  だってさ、過去に報道されたドローンによる誤爆の記事を思い出してみてよ。とても民間人をまきこむことをためらっているようには見えないでしょ?
  ちょっと怖いにゃ。
  ちょっとどころじゃないよ。組織からの支援や支持を受けていないホームグロウンのテロリストがいる事を考えると「アイ・イン・ザ・スカイ」は遠い国の話とは限らないかもしれないよ。
  ち、地上部隊があるにゃ……。


テーマ : 洋画
ジャンル : 映画

tag : ドローン アイ・イン・ザ・スカイ 戦争 テロ イスラム過激派

怪獣よりも危険な「シン・ゴジラ」!? 2016年のベスト&ワースト

 九条小夜子(以下九) 今年も残すところわずかとなりました。
 豊橋ミケ(以下猫) もうわずかっていうレベルじゃにゃいにゃ! あと数分で2017年にゃ!
  それでもまだ2016年だからウチは間違った事いってないよ。
  小夜ちゃん、落ち着きすぎにゃ!
  何いってんの、ミケ。慌てたらミスを招いて時間をロスしちゃうじゃない。こういう時こそ落ち着かなきゃだよ。
  そういう事じゃにゃいにゃ!
  というわけで毎年恒例のベスト&ワースト、始まりまーす。
  はぁはぁ、まずはワースト10からにゃ。


 1 インデペンデンス・デイ:リサージェンス
 2 Mr.ホームズ 名探偵最後の事件
 3 超高速! 参勤交代リターンズ
 4 仮面ライダー平成ジェネレーションズ Dr.パックマン対エグゼイド&ゴーストwithレジェンドライダー
 5 バットマンVSスーパーマン ジャスティスの誕生
 6 10 クローバーフィールド・レーン
 7 X-MEN アポカリプス
 8 アズミ・ハルコは行方不明
 9 ファインディング・ドリー
 10 シビル・ウォー キャプテン・アメリカ

 スーパーヒーローものが多いにゃあ……。
  確かにその通りだけど、ウチは決してスーパーヒーローものが嫌いなわけじゃないよ。むしろその逆で好きだよ。これはいわゆる愛の鞭ってやつね!
  でも9位の「ファインディング・ドリー」や10位の「シビル・ウォー キャプテン・アメリカ」は面白かったじゃにゃいか。
  ウチもそう思うよ。「ファインディング・ドリー」はピクサーが志を失ったんじゃないかって気がしたから。
  志?
  これは第一作の「トイ・ストーリー」の頃からいわれている事だけどピクサーの映画って作り手の事情を反映しているのね。前作の「ファインディング・ニモ」は子離れの話だったし。「モンスターズ・インク」は子供とどう向き合うか、その困惑をサリーとマイクに託して描いていた。でも「ファインディング・ドリー」にはそういたものは見られない。面白かったけどただのドタバタになっていた。だから苦言を呈するつもりであえてワーストに入れたんだ。
 「シビル・ウォー キャプテン・アメリカ」をワーストに入れたのも同じような理由。スーパーヒーローは政府の監視下に置かれるべきかというテーマをめぐる葛藤が話の核だったのに後半は復讐劇にスライドしてしまい、前述のテーマをうやむやにしてしまった。難しいとは思うし、正解なんてないのかもしれない。それでもウチは作り手側の考えた答えを知りたかった。
  「X-MEN アポカリプス」もそうにゃの?
  そうだね。ストーリーにひねりがなくて単調だったり、マグニートーの怒りがあれで鎮まるのか疑問だった事も大きいけど何より今までの「X-MEN」は差別をめぐる物語だったのに「アポカリプス」は強大な敵を倒すだけの話でしかなかった。これがワースト入りの一番の理由だね。家族を奪われたマグニートーの心情を丁寧に描いていればワーストには入れなかったと思う。
  にゃるほど。ワーストというよりは“もっと頑張りましょう”だにゃ。
  「仮面ライダー平成ジェネレーションズ Dr.パックマン対エグゼイド&ゴーストwithレジェンドライダー」と「バットマンVSスーパーマン ジャスティスの誕生」は別だよ。この二作は本当にひどかった。
  「仮面ライダー平成ジェネレーションズ」は脚本がメチャクチャすぎたもんにゃあ。
  ゴーストが再び変身できるようになるくだりなんかホント強引だったね。
 鎧武が来るまで泊進ノ介が変身できない等レジェンドライダーに気を配っていたのには好感が持てるけど、その配慮を敵キャラにも向けてほしかった。
  何でパックマンにゃのか、何で清宮が狙われたのか全くわかんにゃいもんにゃあ。
  「ピクセル」のパクリ?
 「バットマン対スーパーマン」も脚本がひどかった。
  レックス・ルーサー、何考えてるのかわからにゃいにゃあ。
  コンプレックスがあるのはわかるんだけどね……。宇宙からの敵を示唆するシーンがあるけど、「アベンジャーズ」が第一作でやった事をもったいぶってやられてもね……。
 原作コミックを知らないとわからないシーンが多く、「マン・オブ・スティール」を観ただけじゃ完全に理解することはできない。正直、アメコミが普及しているとはいえない日本じゃ敷居の高い映画だと思う。
何でそんなシーンが多いのかっていうとおそらく続編への伏線だと思う。でも伏線が多すぎて本筋の理解を妨げているのは問題だよ。
 「ウルトラマンタロウ」や「ガメラ3 邪神覚醒」と同じくスーパーヒーローの戦いに巻き込まれた一般市民の被害って問題を取り入れた点は評価するけど、活かし切れていない。
  市民の反応ってクライマックスには関係にゃいもんにゃあ。
  その点もマイナスだね。
 6位の「10 クローバーフィールド・レーン」はにもいったけど、宣伝が映画自体を台なしにした前代未聞のケース。
  映画ファンにゃらタイトルの時点でおやっ? と思ったろうにゃ。
  それでもあの予告とポスターはないよ。サスペンスも何もあったもんじゃない。
 8位の「アズミ・ハルコは行方不明」は逆ミソジニー映画。オチのつけ方もそれでいいの?  って思っちゃう。
  地方の現実を容赦なく描いた点はいいと思うにゃ。
  3位の「超高速! 参勤交代リターンズ」は変に深刻にしちゃって前作の味を殺してしまった。
  駄目にゃテコ入れの典型だにゃ。
  今回ワースト10には入れなかったけど「グランドイリュージョン2 見破られたトリック」も前作の味を壊していた。
 第2位の「Mr.ホームズ 名探偵最後の事件」は肝心の事件がしょぼくて、とてもホームズが手こずる事件とは思えない。それに日本の描写が微妙なうえに無くてもストーリーが成り立ってしまう。
  栄えある第1位「インデペンデンス・デイ:リサージェンス」は内容ゼロ、誰もが認める駄作だにゃ。
  前作は初めての宇宙人による侵略ってことで描写にインパクトがあったけど、「リサージェンス」では宇宙人の存在は既知のものとなっている。なのに前作の拡大再生産みたいな描写なのでインパクトは無し! 「映画秘宝」のトホホの上位に入るんじゃないかな。
 さて次はベスト10の発表だよ。


 1 残穢 住んではいけない部屋
 2 シン・ゴジラ
 3 トランボ ハリウッドに最も嫌われた男
 4 ナイトクローラー
 5 PK
 6 野火
 7 機動戦士ガンダム サンダーボルト DECEMBER SKY
 8 日本で一番悪いヤツら
 9 64 ロクヨン 前後編
 10 ウォークラフト

  あれ、「シン・ゴジラ」が1位じゃにゃいんだ?
  でも2位だよ。決して低く評価しているわけじゃない。
 観る前はツイッターに書いた通りの不安を抱えていた。


  一般市民の視点が抜け落ちているってとこは当たってたにゃ。
  だけど「シン・ゴジラ」の場合は欠点にはなっていない。04年の「ゴジラファイナルウォーズ」で核をいい換えていたから心配していたけど、杞憂どころかむしろ核を前面に押し出していた。
  どう見ても今度のゴジラは東日本大震災や福島第一原発事故をモチーフにしてるもんにゃあ。
  だからといって反原発映画かというとそうとはいえない。もしそうならゴジラがまき散らした放射性物質の半減期がわずか数か月なんて描写はしないはずだからね。
  そういえば放射線が出ている事は描写されているけど被爆の描写は無かったにゃあ。
  核に限らずあらゆる論点に対し「シン・ゴジラ」は神経質なくらい中立であろうと努めている。
 前半部は日本の安全保障の問題点を浮き彫りにしていて緊急事態条項は必要という人達を喜ばせていたけど、第四形態になったゴジラに対し自衛隊は無力だった。それ以上に問題視すべきな事にアメリカは日本政府に何の相談も無く爆撃機を飛ばすわ、東京を核攻撃しようとするわで、アメリカの前には日本政府の意思なんて無いも同然だよ。「シン・ゴジラ」の日本はパートナーではなく属国として描かれているんだ。その事に気づいている人って結構少ないのかも知れないね。
 既に多くの人が指摘している事だけど「シン・ゴジラ」は前半と後半で大きく異なる。その境界線といえるシーンある。
 米軍の攻撃で初めてゴジラがダメージを受ける。それに応じてようやく熱線を放つんだ。ちょっと話はそれるけどなかなか熱線を出さないから「シン・ゴジラ」のゴジラは熱線を出さないのかって不安になってたんだ。
  超巨大とはいえ生物だもんにゃ。
  そう。だからリアルを追求した結果熱線はオミットってありうるとそれまで思ってたんだよ。
 この熱線、待たされた甲斐がある斬新なものだった。
 吐くまでのプロセスや収束してレーザーのようになるあたり「ナウシカ」の巨神兵を思わせるね。
  背中や尻尾からも出るのは「シン・ゴジラ」のオリジナルにゃ。
  熱線が避難のために首相をはじめとする閣僚全員を乗せていたヘリコプターを直撃し、内閣は全滅。その結果、内閣は刷新され、主人公矢口蘭堂の権限が拡大し、事を進め易くなった。
 これも多くの人が指摘している事だけど同じ乗り物に内閣全員が乗るなんて事は起こりえない。映画のような事態を避けるために分散させるものなんだ。
 内閣が健在じゃ矢口蘭堂は思うように動けない。だからリアルじゃないとわかったうえでこのような展開にしたんだと思う。
 前半の内閣が日本の現状をリアルに反映させたものなら、後半の内閣は理想に近い日本といえる。
  でもそれって裏を返せばありえにゃいってことじゃにゃいの?
  そう! 先もいった通り内閣全員が同じ乗り物に乗るなんてことはありないのだから迅速に行動する政府も嘘ってことになる。
 「シン・ゴジラ」が抱えるこの問題に対し一番厳しいのは「Real Sound」の宮台真司のコラムだと思う。そして「現代ビジネス」の辻田真佐憲の「シン・ゴジラ」評
「挙国一致し世界に実力を見せつける日本というのもまた虚構なのではないか。願望の発露といってもよい。それゆえ、本作の内容を正確に反映するならば、『願望(ニッポン)対虚構(ゴジラ)。』とでもいうべきであろう」と的確な指摘をしている。
 正直、庵野監督の意図はわからない。
  興業的成功を狙った可能性もあるにゃ。
  でもゴジラが熱線を放って内閣を全滅させた瞬間に映画は「現実(ニッポン)」対虚構(ゴジラ)」から「願望(ニッポン)対虚構(ゴジラ)」にシフトしたのだけは確か。
 興行収入を考えればこの変化は正しかったんだと思う。
 最近、日本スゴイって内容の書籍や番組がヒットしているけど、それって日本人が自信を無くしている事の反証だよね。「シン・ゴジラ」の後半はリアルな対怪獣シミュレーションから自信を喪失した日本人を慰撫するものへと変わった。だからこそ大ヒットしたんだ。
  それっていけにゃい事にゃの?
  声高に非難される事ではないだろうね。でもいい事でもない。ウチが挙げた「シン・ゴジラ」論はどちらもその点を問題視している。いや、宮台真司は危険視していて、その理由にはウチも一理あると思う。
 ウチは徹頭徹尾リアルな対ゴジラ映画を観たかった。そんな映画だったらヒットしなかったかもしれないけど。
 こうした理由で第1位ではなく第2位になったんだ。瑕疵があるとはいえそれでも第2位なんだから否定しているわけじゃないんだよ。
 「シン・ゴジラ」を抑えて第1位に輝いたのは「残穢 住んではいけない部屋」。怪現象の原因をつきとめるミステリー的な筋運びのホラー映画だけど、同時に日本の都市論にもなっているのが凄い。
 第3位の「トランボ ハリウッドに最も嫌われた男」については「20世紀の魔女狩り」で、第10位の「ウォークラフト」は「ダンカン・ジョーンズのオーク革命」で取り上げたので割愛するね。
  「ウォークラフト」も完結してにゃいけど「バットマンVSスーパーマン」よりはマシにゃ。
  第4位の「ナイトクローラー」はスクープ映像を追うビデオジャーナリストを通じて現代メディアの病理を描いたピカレスクロマン。
  以外にゃのはインド映画の「PK」がランクインしてる点だにゃ。
  インド映画の御多分に漏れず上映時間は長かったけど、それを感じさせなかった。何より宗教否定ともいえる展開をよくインドでやれたなって思う。
 主人公PKは実は宇宙人。彼は地球に来て早々、宇宙船のコントロール装置を盗まれてしまった。コントロール装置を探すうちに彼はいろいろな宗教に出会い、信者の話を聞くうちに神様を見つけて、彼に相談すればコントローる装置を取り戻せると思い込む。PKの信仰心皆無の神様探しはやがて宗教の矛盾を指摘する運動に発展するんだよ。観ていてワクワクしたね。
 第6位の「野火」は大岡正平の小説を塚本晋也が映画化。去年の公開作品だけどウチが観たのは今年だったので。戦場の理不尽に追い詰められた男達の狂気に圧倒されたよ。お勧めを超えて必見の一本だね。
  「ナイトクローラー」も去年の映画だにゃ。
  うん、去年の映画だった、観なかったのは迂闊だったよ。
 第7位は「機動戦士ガンダム サンダーボルト DECEMBER SKY」も戦場の狂気を描いたアニメだった。元は一話15分のネット配信アニメで、全4話。それを劇場用に再編集したもの。正直、そんな尺であの原作を描けるのか不安だったんだけど、観たらびっくり。原作以上の出来栄えだった。
 ラスト、サイコザクを失ったダリル・ローレンツがゲルググに乗って戦うというアニメオリジナルのシーンがある。サイコミュで自分の手足のように動かせるサイコザクの後に非サイコミュ機のゲルググに乗るダリルの表情は見もの。このシーンを加えたことで深みを増している。
 第8位は北海道県警の不祥事を描いた「日本で一番悪いヤツら」。実録物の傑作だよ。
本来は一つの作品として扱うべきではないんだろうけど第9位の「64 ロクヨン」は二つで一つの作品なので二つ合わせてのランクイン。骨太なストーリーがいい。
  ベストは邦画が6本を占めているにゃ。
  ウチらのベストに限らず今年は邦画が豊作だった。来年は新年早々「ドント・ブリーズ」「アイ・イン・ザ・スカイ 世界一安全な戦場」といった面白そうな映画が上映されるし、「スターウォーズ」のエピソード8や「メッセージ」、「マンチェスター・バイ・ザ・シー」、「哭声 コクソン」などが控えているから洋画の巻き返しがあるかもね。
  楽しみだにゃ。
  今年はあんまり更新できなかったね。
  東京国際映画祭が遅れに遅れたのは毎年の事だけどにゃ。
  今年はやらないかも。
  堕落したにゃあ。
  決めた、それにしよう。
  え?
  来年の抱負だよ。
  更新を増やすのかにゃ?
  いや、東京国際映画祭のを年内にやる!
  駄目にゃん!
  何はともあれ後数分で2017年。
  今年は散々だったからにゃあ、来年はいい年であってほしいにゃ。
  本当だね。
 & それでは皆様、よいお年を。


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tag : ゴジラ 映画 作品 2016

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